早起きをした休日の朝、窓を開けると少し冷たい空気が心地よい。
コーヒーを入れ、飲みながら目を覚ます。
身支度をしてガレージのシャッターを開けると、そこには愛機が佇む。
見蕩れている自分に気づく...。
そして気恥ずかしさを隠すようにエンジンを掛ける。
「うん、いいね~」、安定しているアイドリングとアクセルのツキにニンマリ。
そして暫しの暖機...。
どこに行こう?色々考えたが、結局いつも走りに行く峠に。
躍る心を抑えながら、確かめるように2速3速とゆっくりギアを上げて行く。
峠に着くころには、心も体も温まっている。
加速していく愛機。
3速4速と車速が上がって行く。
そしてブレーキング・シフトダウン。
コーナーへと進入していく。
そこからの立ち上がり。
愛機はスムーズに加速していく。
そして次のコーナーへ。
思い通りに愛機が動く、気持ちの良い瞬間。
エンジンも車体もいい感じだ、バイク屋のオヤッさんのドヤ顔が目に浮かぶ。
「しょうがねぇなー、帰りにオヤッさんの所へ寄って行くか~...。」