今回、太郎さんはマドンナ大家さんの誘いに乗ってハワイに行くことになりました。
でも、本当のことを言うと未だハワイに行ってはいけないのです。
というのは、太郎さんは昨年に比べ収益状況が悪化しているからなのです。
アパートの家賃収入は昨年の月額58万円から61万円に上がりました。でもこの家賃には留学生の家賃には光熱費(電気、ガス、水道、インターネット)が含まれています。それを差し引くと実際の収入は55万円です。
更に、今までは戸建て賃貸の家賃が6万円ありました。但しリフォームローンの返済が2万円あったので実質の収入は4万円でしたが今は売却した為に家賃がゼロとなりました。
これらを図解すると下のようになります。
結局月々太郎さんの手元に残るのは18万円から11万円に減少したのでした。
勿論、この中から税金を支払わねばなりません。
また、預金の方も戸建ての売却で一旦250万円増えたもののその後の留学生向けリフォーム費用で150万円支出したので差し引き100万円しか増えていません。その上、所得税と固都税の納税により太郎さんの貯蓄は徐々に減少しています。
5月末の太郎さんの預金残高は下のようになっています。
また、太郎さんは頭金が不足したため会社の労働組合から借金をしていました。こちらは給料から毎月4万円を返済しています。太郎さんは給料天引きなのでこの存在をすっかり忘れています。でもこれも表面に出ていない隠れ借金です。
これらの事を考えれば太郎さんの財布の中身は非常に危ういものであることがわかります。
ところが、太郎さんは満室復帰したことで収益が向上したと錯覚しています。
本当はハワイなんか行ってはいけない状況です。
ところが、太郎さんは。
感動の最終回へつづく