と知り合いに言われたんだが、不動産屋に行ってみたら意外と簡単に審査通りそうである。
ただ良い家がない。
包茎<無職なんすけど、池袋で徒歩15分以内でバストイレ別、インターネット接続可、フローリング、そして家賃は6万位で良いとこ探してください。
店員<・・ハハッそうですねぇ(困り顔
ちなみに私が無職の一言を発した時から笑顔から困り顔になった。
包茎<おぅ、金ならあるで。
店員<・・ハハッそうですかぁ(困り顔
わかった。困り顔がデフォなのだこの店員は。店入った時は笑顔だったから顔のバリエーションが笑顔か困り顔しかないんだろう。私の無職トークに困ってる訳ではなく普段から困り顔なのだろううん、きっとそうだ。
とりあえず無職でも借りられる秘伝奥義を教えてもらい、様々な物件を紹介してもらう。
ペラペラペラ・・
なぜか女性限定が混じっていた。私を女性と見間違えたのか、いや、これはもしかすると何かの暗示ではなかろうか。店員(男)は私のことを女の子に見えるくらい可愛くて食べてしまいたいという暗示ではないのか。
そんなことを考えながらふと店員の顔を見ると困り顔が笑顔になっていた。そうである。この店員は私が全てを理解してしまったことを察知したのだ。そして満面の笑みを浮かべて誘っているのである。
店員<・・どうでしょうか?(笑顔
包茎<ふ・・ふぅお・・っふ
店員<お茶どうぞ(笑顔
包茎<び・・ふぅお・・
お茶には確実に睡眠薬やら媚薬が入っているだろう。私は店員に狙われているのだから。
包茎<ま、まままたきますっ!あじゃとぅっした!
店員はエレベーターまで見送ってくれた。
その時、初めて笑顔でもなく困り顔でもない顔をしていた。
そう、彼は寂しそうな顔をして私を見送ってくれたのであった。。。
完。
ごめん、違くてね。無職でも家が借りれる方法あったのだけど、なかなか良い物件がなかったってことね。
あ、これ冒頭でも言ったか。
んじゃまた。