みなさんこんにちは(°∀°)b
先日は
バター風味マーガリンが売れているというお話をしましたが、
それはマーガリンが安いからであってマーガリンの方が
身体に良い!というわけではありませんよね・・・
バターは牛乳の乳脂肪分からできていて、
マーガリンは植物油に発酵乳・食塩・ビタミン類などを加えて乳化し練り合わせた加工食品で、その製造過程において水素を分子に付加して常温でも固体にしているというお話をしましたが、
こう聞くと、バターは自然なものから、マーガリンは加工して作られたもの
なので、マーガリンの方が体に悪い???
と思うかと思いますが、これには賛否両論あります。
バターの油の種類はというと
飽和脂肪酸という脂肪酸がほとんどを占めています。
マーガリンはというと飽和脂肪酸、オリーブオイルなどに多いと言われる一価不飽和脂肪酸やサラダ油などに多い多価不飽和脂肪酸が同じくらいの割合で入っています。して100g中にトランス脂肪酸が6.35g入っています。
飽和脂肪酸は、日本人の食事摂取基準で
摂取量が多くても少なくても生活習慣病のリスクを高くする
ことが示唆されています。
なので、目標量は下限上限ともに定められています。
摂取量が少なすぎることで懸念されるものは脳出血の増加です。
これは日本人の食生活がわかりやすいところですが、日本は外国から
肉・バター・牛乳などが入ってくる前は飽和脂肪酸の摂取が少なく
脳出血罹患患者が多かったのですが、欧米型の食事が入ってきたことで
罹患率が減少しました。
逆に、近年は過剰に摂取することが多くなりそれによっても弊害が起きています。
飽和脂肪酸の摂取量が増加すると、LDLコレステロールの増加と動脈硬化、虚血性心疾患罹患率の上昇が起こるとされています。特にLDLコレステロールの増加と飽和脂肪酸の摂取量の関係は強いとされています。
また、飽和脂肪酸の多い食事は肥満や肥満とは独立したインスリン抵抗性も生じます。
飽和脂肪酸の摂り過ぎはまさに冠動脈疾患、肥満、糖尿病という生活習慣病のリスクとなります。
一方、マーガリンに含まれているトランス脂肪酸はどうなのか
ということですが、実はトランス脂肪酸といっても1つではなく多くの種類のトランス脂肪酸が生じるため、どのトランス脂肪酸が影響しているかは不明のようです。そのうちいずれかの脂肪酸によって冠動脈疾患のリスクになることが分かっています。
しかし、喫煙、糖尿病、高血圧などの主要な冠動脈疾患のリスクと比べるとかなり低いとのことです。
しかし、脂質エネルギー比の4パーセント以上をトランス脂肪酸から摂取すると悪玉コレステロールが増え、善玉コレステロールが減るとも言われています。
また慢性炎症とも正の相関があるといわれています。
日本人の摂取量程度ではそこまで影響がないとも言われていますが、
マーガリンだけでなく、ファストスプレッドや菓子類に多く使用されるショートニングもトランス脂肪酸が含まれるため、それらを多く利用する人は多く摂取してしまっている可能性があるので注意が必要です。
結局のところ、バターとマーガリンではどちらの方が健康的か・・・
難しいところです。
飽和脂肪酸は研究も多くリスクも比較的信頼性のある結果があるのかと思いますが、
トランス脂肪酸は多くの種類があるということで、分かっていない部分
も多いように思います。
どちらにせよ、過剰に摂ることがリスクとなりますので、
バターでもマーガリンでも良いですが、量は少なく使用すること、
(できればパンにつけるならオリーブオイルがおすすめ!)
お肉も脂身の少ない部分を選んだり、バターやショートニングが使用されている洋菓子も量を控えるということが必要なのだと思います
ちなみに、今はやりのココナッツ油はほとんどが飽和脂肪酸です。
飽和脂肪酸の中でも中鎖脂肪酸ということで体脂肪になりにくい
ということですが、摂りすぎは悪玉コレステロールの増加を招く
可能性がありますので注意が必要ですよ!!!
それではまた(‐^▽^‐)