「大脱走」からの「Family3」 | 徒然森沢屋

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思ったこと・感じたこと・日々の出来事などをゆるゆるまったりと。

土曜日、整体を終えて江戸川橋へ。

お目当てはおのまさしさんの一人芝居「大脱走」。

もう一度書きます。

一人芝居「大脱走」。

 

 

前回は一人芝居「十二人の怒れる男」でした。

登場人物が確実に一桁増えるんですけど、一体どうする気なんですかねー…いや、一人三国志やった人だから心配はしてないんだけど(笑)

どうする、というよりも、どうやるのかなって。演じ方というか演出というか。

前回は、12人分の顔をテーブルに並べて、発言する人の場所に(走って)移動してました。

今回は…ちりとりと棒と似顔絵という組み合わせが10数個。メインキャラ以外は「他」とかナチスのマークとかで表現。

床には白テープでいくつかの四角。収容所の区画ですね。

収容所の入り口はミニチュアの監視小屋を乗せた台を両脇に、間は網を組み合わせて。

100円ショップが大いに役立った、みたいな話を聞いたんですが、確かにどれもこれも百円ショップに売ってそうな物ばかりで、工作に時間かかってそうだなって(笑)

大体のあらすじはWikiっておいたんですが、映画は未見です。

そんな私のような人のために、ちゃんと大筋の説明をしてくれました。

…いや、本当にね、すごかったですよ。

鉄条網をよじ登って行こうとしてた。

壁に投げたボールが手に戻ってきてた。

トンネルの中、くぐって行ってた。

大勢の脱走と、それを追う軍や手助けするレジスタンスが、ちゃんとイメージ出来ました。

今回もおのさんは汗だくでした。でも、楽しそうでした。見てる私も、心から楽しかったです。

次は来年の夏、ゴッドファーザーらしいですよ?

 

次の予定があったのでご挨拶せずに移動(すみません…)。

新井薬師近くのウエストエンドスタジオに向かいました。

ヒューマン・マーケットの「Family3」。

 

 

どう見てもマフィアな洋物玩具屋と、どう見てもヤクザな和物玩具屋の抗争劇から始まった物語の3作目です。

あいにく2作目を見逃しており(行く予定だったのに体調崩して断念しましたorz)、話がつながるか不安だったんですが、友達の説明と船戸さんの前説のおかげで事前イメージバッチリでした。ありがとうございました。

初っ端の気障な言い回しに思わず笑い、主要キャラ(いや、みんな主要キャラなんだけど)が出てくる度にこみ上げる笑いを押さえきれず、そんな中で展開される夫婦や家族の絆にほっこりし、見事なドロップキックにほれぼれする。そんな2時間でした(笑)

 

力いっぱい本気で馬鹿なことをやる人たちって、見てて清々しいですね。

舞台という特殊な場だから出来ることなんでしょうけど(オフの場でお会いする役者さんたち、当たり前ですけどそれぞれ大変常識的な方ばかりなので…)。

私は演技の上手い下手は分かりません。

脚本や演出の良し悪しだって、自分が気に入ったかどうかでしかありません。

ただ、この日見た舞台はどちらもみんな揃って一生懸命に馬鹿をやっていて、手加減なんて言葉はきっと彼らの中にないんだろうなって思いました。

おかげでたくさん元気をもらえました。

ありがとうございました。