W杯2014よもやま噺・その③~敗北決定★ニッポン壊滅篇 | 旅ログ~とある京都フミンの奇妙なおでかけ☆

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Japanese squad 2014 from FIFA HP_5


残念ながら…期待されたにも拘らず、日本代表のW杯は2週間ほど早く閉幕いたしました。

早期敗退の原因については色々と語られておりまして、「本田圭祐に仕切らせ過ぎ論」「ありもしない自分たちのサッカーと言うものに拘り過ぎ論」「某電通が選手起用に口出しし過ぎたから論」「代表選手がCMタレント化しすぎて本業がおろそかになり過ぎだ論」「やっぱりまだ世界との差は縮まっていなかった論」「気合いが足りない論」など多々ありますが、 私としては「強くなったけど攻撃のヴァリエーションがやっぱり少ないな~論」を採りたいと思います。


Honda Disappointed


持ち前の器用さとハードワークに耐えうる、色んな意味での「鈍重さ」を持つ日本人にとって、ブラジル由来のショートパスを繋ぐ「自分たちのサッカー」を習得し、アジアに覇を唱える事はたやすかったものの、その先となると2010年南アフリカ大会のベスト16以来芳しくありません。


Japanese squad 2014 from FIFA HP_6


今大会の日本の戦いっぷりをみると、明らかに調整不足で動きが悪く、ここ一番で踏ん張りがきかないなという感じがしましたが、それに加えて、いつ・どんな時も「ショートパスを繋ぐ自分たちのサッカー」に固執しているなという印象を受けました。


Japanese squad 2014 from FIFA HP_7


逆転されて時間がなくて、相手も疲れて全員引いて、もう速攻で攻めるしか無いはずなのに、相変わらず最終ラインからパスを繋いでじっくり攻めるスタイルのサムライブルーを見ていると「おい、そんなに暢気な攻撃やってる場合じゃないだろ!」とかツッコミたくなるのです。
でもいざ気が変わって強引なパワープレーに転じたとしても、やっぱり上手くいかない。なぜならそういった「攻めのヴァリエーション」をサムライブルーは持っていないからでしょう。


Zach-Japan_1


親善試合や昨年のコンフェデレーションカップなんかの試合っぷりを見ていると、相手ががっぷり四つで攻めてくれると「ショートパスを繋ぐ自分たちのサッカー」が機能して、負ける事もあるけれどいい勝負をしてくれます。


ただこれが、ホントは強い事が分かったギリシャなんかが、弱いフリをして引き分け狙いで積極的に攻めてこなかったりすると、攻撃しているのに「手も足も出ない」というヘンな状況に陥って、まんまと90分の塩っぱい試合の末に勝ち点1しか取れなかったりするのです。


Zach-Japan_2


ある意味1993年のJリーグ発足以来、今日までの21年というのは、セミプロの旧日本リーグ時代の消極的で泥臭い、塩っぱい90分間からの脱却が至上命題だった訳で、いわばそういった時代の大味なサッカーというのは、日本サッカーの後戻りしたくないトラウマであるかも知れないです。

しかし何よりも勝ちが優先される国際試合では、そういう「汚いサッカー」が時として必要になる事もある訳で、もちろん「ショートパスを繋ぐ自分たちのサッカー」が魅力的であるのは間違いないのですが、時としてそんなプレーも必要なのかな、と思った今大会の日本代表なのでした。


さて、現実のワールドカップはこれからが佳境に入るのですが、日本代表・もしくは日本代表の試合にしか興味の無い人たちにとっては、今大会のワールドカップは終了いたしました。
私はとってはまだまだワールドカップは終わりませんが、一部の地域…いや、一部の皆さんにとってはここいらでサッカーの熱い日々とはお別れです。次は4年後・寒い国ロシアでお会いしましょう。


FIFA WORLD CUP 2018 RUSSIA