さてではせっかくリオデジャネイロに来たのだし、2014年W杯の決勝戦会場となるあのスタジアムを見に行きましょう。「マラカナン・スタジアム」こと、マリオ・フィリオ競技場です。
マラカナン・スタジアムへのアクセスは地下鉄を利用するのが良いでしょう。
地下鉄2番線(Linha 2)に乗ってマラカナン駅(Maracanã)で降りればすぐそこにマラカナン・スタジアムがあります。料金は片道2.8レアル(約140円)です。
私が今回滞在したセントロ地区からは、カリオカ駅(Carioca)が最寄り駅になります。但し1番線(Linha 1)も乗り入れているので間違えないように。
"Estácio Carioca" picture from "globe.com"
前回滞在したホテルの多いコパカバーナ海岸からは、ホテルの立地も関係するのですが、南からカンタガロ(Cantagalo)、シケイラ・カンポス(Siqueira Campos)、カルヂアウ・アルコヴェルヂ(Cardeal Arcoverde)の3つの駅がおよそ1キロおきに存在しています。但し1番線しか乗り入れていないので、途中のボタフォゴ駅(Botafogo)からセントラウ駅(Central)の間で2番線に乗り換える必要があります。前述のカリオカ駅もその間にあるのでそこで乗り換えてもOKです。
さてカリオカ駅から地下鉄に揺られて10分ほどすると…
目的地のマラカナン駅に到着します。
マラカナン駅のプラットフォームから駅の外を見てみると…
右側のはるか先にマラカナン・スタジアムが見えるのです。しかし一方、左側に視線を移すと…
こんもりとした山の上に赤茶けた建物が見えます。リオの貧困層が身を寄せ合って住む、ファベーラ・ド・メトロ(Favela Do Metro)と呼ばれる貧民街です。
いわば夢の舞台であるマラカナン・スタジアムから、わずかに線路数本を隔てて、現実の社会で貧困に苦しむ人たちが住むファベーラが存在するというのは、ブラジルのという国の現実を象徴的に表しているかのようです。
ファベーラとの距離はおよそ1kmぐらいなのですが、2つの世界の間には目に見えない大きな隔たりがあるようです。
ではとりあえず、駅舎を出てスタジアムに向かいましょう。
駅舎を出ると、すぐ下を通る道路を跨ぐように陸橋が造られています。これを右手のほうに行くとマラカナン・スタジアムです。
歩いて2~3分でマラカナン・スタジアムの入り口に到着します。
ただ、あいにく訪れた当時(2011年2月)は、来る2014年杯に向けての改修工事中だったので、普段なら、試合の無い日でも南米サッカーの聖地を訪れたいという「聖地巡礼」の観光客でけっこう賑わっているのですが、この日はあまり人はいませんでした。
それではいよいよ中に…と、いきたいところですが、中の様子はまた次回に続く☆です。