本に書かれていないトライアングルの真実 | エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率を利用して、相場の転換点をピンポイントで狙っていきます。エリオット波動については、基本から応用まで書いていく予定です。

ここ数回、このブログでもトライアングル終点を狙ったカウンタートレードについて、ご紹介してきました。そして、運よく想定どおりになっています。

このトライアングルですが、「ウェッジ」、「ペナント」、「フラッグ」とよりパターンを細かく分けて呼ぶこともありますが、今回のブログではそれらを全てまとめてトライアングルとさせていただきます。

これらのトライアングルは、ネットで検索してもらっても、書籍を読んでもらっても

『トレンドの継続』とか『トレンドの続伸』を表すパターンだと書かれています。

つまり、トライアングルパターンが発生した場合は、トライアングル発生直前と同じ方向に進むことになります。

ということは、トライアングルの使い方としては、トレンド継続方向にポジションを取ればいいことになりますね。

そうです。簡単ですね。

9/15の記事

8/19の記事

そうです。同じようなタイミングで、毎回同じ事を書いて、同じ事をしています。
これだけ見ちゃうと、とても簡単に見えます。

でも、今日この記事を書いたのは、トライアングルを実際に使うことは、簡単ではないことを説明するためです。長かったですが、ここまでが前置きでここからが本題です。

では、今日のドル円の事例で紹介していきます。



こんな感じの4Hです。ここから見やすくするためにラインだけにします。



これが実際のチャートにラインを引いたものです。見事なまでのトライアングルですね。
今回は、このトライアングルE波完成により、下落しました。

ここで、ひとつ違う未来を想定してみます。
もしもE波完成と想定したところから反対に上昇していたら?



こんな感じです。でもこんなチャートだとしたら、このような赤いラインを引きませんよね?



まぁ、こんな感じじゃないでしょうか。第1波から第3波の上昇ですね。

そうなんです。もしもE波で反転せずに上昇してしまった場合は、チャートを後から見た場合にそこにトライアングルがあったことを見つけることはできないのです。

なので
トライアングルは、『トレンドの継続』とか『トレンドの続伸』を表すパターンである。
というのは、正解なんですが、逆なんですね。
『トレンドが継続』する前にトライアングルが現れる場合がある。トレンドが反転した場合トライアングルには見えなくなる。
と言う方が正しいように思います。

本を読んだのに勉強したのに、うまくエリオット波動を使えないひとつの理由としては、このようなことが多くあるからです。でも、実際に使っていくうちに、本に書かれていない部分が必ず経験として身についていきますので、あきらめずに使っていってもらえるとうれしく思います。

たまたま、トライアングル想定がうまくいくことが続いてしまったので、警鐘の意味でこの記事を書かせてもらいました。

ここまでの長文を読んでいただいた方に、実際に使う場合のヒントを紹介して終わりにします。



トライアングルで私が売るのはこの二つのポイントだけです。
最初の矢印は、A波の終点です。
この時点で売る場合は、当然トライアングルになると想定していません。
ジグザグからの下落を想定しつつ、フラットになっても、トライアングルになっても利益を出すことが可能な位置だから売ります。そしてその売りのうち、何割かの可能性でそれがトライアングルのA波で売っていたことになるだけです。

そして次の矢印は、E波の終点です。
この時点で売る場合は、逆にトライアングルを想定しています。
A-Cに引かれたトライアングルのアッパーラインが明確にあるので、損切がしやすく、損切幅に対する利益期待幅が大きくあるので、5回に1回成功すればこのトレードは利益が出せるトレードになります。

以上、本に書かれていないトライアングルの真実でした^^