・主に体をつくる
・主に体の調子を整える
・主に熱や力のもとになる
と分類があり、使われた食材がカテゴライズされています。
表現には多少違いがあることもありますが、
「主に体をつくる」というのは「血や肉になる」材料を意味していまして、これがタンパク質です。
「主に体の調子を整える」というのはビタミンやミネラルの役割ですね。
そして…
「主に熱や力のもとになる」というのは「エネルギーになる」ことを示していまして、ここに炭水化物(糖質)や脂肪(脂質)が入ります。
それは間違いないのですが、ちょっと条件があるんです。栄養素のエネルギー(熱量)については1g当たりで何キロカロリーという数値が算出されていますが、これが直接運動に回されているかというとそんなことはあり得ません。
ご存知の方も多いでしょうが、教科書的には…
・糖質1g:4kcal
・脂肪1g:9kcal (実質熱量は脂肪1gの中には20%程度は水が含まれていますので、80%の7.2kcalで計算します。)
となっています。これにタンパク質の1g 4kcalを含めて、食べた食事の中にこうしたエネルギー源がどれだけ入っているかを計算して求めたものが食事のエネルギーとして普段みなさんが意識しておられる「kcal」なのです。
ただし、そのエネルギーを100%使えるかというとそうではなく、消化して吸収できた分しか使えません。しかも、消化そのものにも結構なエネルギーを使いますし、ある意味効率が良いとは言えないので、お皿の上の熱量計算だけしてもそれほど意味があるとは言えません。
食欲の有無、咬合の状態、体調(胃腸の調子を含む)、調理の仕方、食べ合わせや食べ方(咀嚼や水分摂取の仕方)等も考慮しなければならないでしょう。
そうやってやっと体に取り組まれたエネルギー源でも、それらを使ってATPを合成しないことには運動はできません。何故ならば、筋収縮の直接のエネルギー源はATPであり、糖質や脂質が直接のエネルギーになっているわけではないからです。
それでは、筋収縮の直接のエネルギー源であるATPはどうやって作られるのでしょうか?