2月20日、2月定例月議会の一般質問を行いました。
一般質問項目は以下の通りです。
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1.健康で生きられる四日市をつくる
①予防接種の考え方
②胃がんリスク(ABC)検診への支援
③医療改革を税制改革に繋げよ
2.まだ終わっていない「内部・八王子線存続問題」
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今回のブログでは、『胃がんリスク(ABC)検診への支援』についての報告を行います。
『胃がんリスク検診』の有用性については、以前、先進都市である「高崎市」への視察報告という形でブログで紹介しました。
《参考》【健康で生きられる四日市をつくる②】胃がんリスク(ABC)検診の推奨 ~高崎市の取り組み~
⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11577001330.html
日本人の死因の1/3は『がん』です。
『がん』の中で、「胃がん」は「肺がん」に次ぐ死因となっています。
ちなみに、「胃がん」が最も発症率が高いがんとなっています。
四日市市でも年間100名を超える方が、「胃がん」でお亡くなりになっています。
『この胃がんの発症を少しでも抑え、胃がんで亡くなる方を減らしたい!』
それが私の思いであります。健康で生きれる四日市をつくりたいのです。
現在、本市では「胃がん検診」として、バリウム、胃カメラ検診が行われています。
しかし、検診受診率は直近の数字で18.2%にとどまります。
つまり、「胃がん検診」はその対象者のほとんどが受けていない検診なのです。
この状況で市民の健康が守られていると言えるのでしょうか。
もちろん、市民の「胃がん検診」を受けなければならないという意識を向上させる事が最も大切なファクターですが、「胃がん検診」の啓発はもう何十年も行ってきてその結果が18.2%なのです。
もうそろそろ、新しいアクションを起こしても良いのではないでしょうか。
そこで「胃がんリスク検診」が、大きな意味を持ってくるのです。
「胃がんリスク検診」は血液検査で比較的に容易に受ける事が出来ます。
ピロリ菌感染の有無と胃粘膜萎縮度を調べ、胃がんのリスクをA,B,C,Dの4群に分類し評価する検診です。
胃がんになる前に、自らの胃がんリスクを認識出来るのです。
そして、胃がんリスクが高い方はピロリ菌の除菌によってそのリスクを低下させる事が出来るのです。
この「胃がんリスク検診」の有用性を評価し、検診として導入する自治体が全国で増えています。
しかし、「胃がんリスク検診」には課題もあります。
ピロリ菌と胃がん発症の因果関係は非常に強く、胃がん発症者の99%の方はピロリ菌を保菌しているのですが、100%(完全)では無いのです。
私は一般質問で、「胃がんリスク検診」の導入を求めましたが、行政はピロリ菌と胃がん発症の100%の因果関係が認められない事から、「胃がんリスク検診」の導入に及び腰です。
私と行政とでは全く発想が異なり、行政は「胃がんリスク検診」を「胃がん検診」に変わるものと捉えるから100%の因果関係を求め後ろ向になるのであって、私は「胃がんリスク検診」が「胃がん検診」を補完するものと捉えています。
「胃がんリスク検診」の結果が完全ではない事、しかし99%の確率でピロリ菌と胃がん発症の可能性が認められている事を市民に十分に周知した上で、市民が自らの胃がん発症リスクを知ることは十分意味があると言えます。
自らの胃がん発症リスクを知った上で「胃がん検診」を受けるのか、自らの状況も分からず「胃がん検診」を受け続けるのか。
皆さんは自分の胃がん発症リスクを知りたく無いですか?
そして、胃がん発症前に発症リスクを少しでも抑えたいと思いませんか?
健康で生きられる四日市をつくっていく為に、私は今後も、四日市市における「胃がんリスク検診」の導入を訴えていきます。