今回のブログでは、以前から私がブログにて取り上げてきた事項(「FMよっかいちへの追加出資」「公害に関する資料館」)に関する予算常任委員会での審査内容について報告します。


①FMよっかいちへの出資


 FMよっかいちへの出資の件は、私が所属する総務常任委員会で事前に審査された為、総務常任委員会の審査内容を以前ブログでご報告しました。


 FMよっかいちからの要請が無いにも関わらず、四日市市が前例踏襲という短絡的な理由で追加出資600万円を行うというものでした。


 詳しくは、以前のブログをご覧下さい。⇒ http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11184854444.html


 総務常任委員会で当予算が否決された為、予算常任委員会の全体会での再審査となりました。


 予算常任委員会でも、市側から出資を必要とする明確な回答を聞ける事は出来ず(前例踏襲で決めた出資なのでロジカルな説明が出来ない)、減資(出資金をゼロに)されたにも関わらず出資を行うという不合理性を再度他の議員に指摘されました。


 総務常任委員会で私は専門分野でもあるので厳しく追及しましたが、予算常任委員会全体会では他の議員が同様の議論を展開して頂き私の出る幕もありませんでした。


 その結果、予算常任委員会の満場一致でFMよっかいちに対する追加出資は見送られる事になりました。


つまり、予算が否決されました。



②公害に関する資料館


 四日市市が現在推し進めている「公害に関する資料館」の予算が、平成24年度当初予算で上がってきました。


 公害に関する資料館については、県との連携が不十分であるという点を2月定例月議会の一般質問において市幹部や市長に問いただしました。


 その一般質問の内容は次の通りです。⇒ http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11174950505.html



 現在、公害に関する資料館の計画がどういう状況かというと、市は当初塩浜にある「ヘルスプラザ」への整備を考えていましたが、地元自治会の猛烈な反対にあい、今2月定例月議会中に市長から整備場所の見直しを行うとの発言があったところです。


 整備場所が確定しないという事は、市が平成23年度末までに策定するとしていた「基本計画」も未だ完成の目途がたっていません。


 市は、既存施設の有効利用をするという事で、現在代替場所を探していますが、現時点で明確な代替場所を打ち出せていません。


 そういった中、平成24年度当初予算で、公害に関する資料館に関する予算6,977万円が上がってきました。


ただ、その6,977万円の中に、公害資料館の展示計画等の予算3,900万円が含まれておりました。


 ここで、問題なのは、公害に関する資料館の場所も決まっていない(基本計画も策定出来ていない)のに、展示計画の予算が上げられ、その予算が通れば4月1日から執行されてしまうということです。


 完全に順序立てが間違っています。


 この問題について、市側は公害に関する資料館の場所が決まっていなくても展示計画は策定出来るとの答弁でした。

 

 議員の誰もが耳を疑いました。


場所が決まってから展示計画を立てた方が効率的な事は誰が考えても明白です。


 事前に展示計画を立てても場所が決まれば、再度修正が行われ手戻りが生じる事が容易に想像出来ます。


 無駄な予算が使われない様に、当予算については議会は満場一致で、付帯決議を付す事としました。

(付帯決議とは、予算に賛成はするが議会がその予算に条件を付けるというものです。)


 当予算についての付された附帯決議の内容は以下の通りです。


『公害に関する資料館予算の内、展示計画及びレプリカ作成業務委託予算(3,900万円)については、基本計画(立地場所、事業効果、全体事業費、財源を含む)の策定後、議会への報告の上、予算の執行を行うものとし、国・県への整備費補助要請については並行して協力に行うこと。』


 公害に関する資料館の整備は、全国、世界に発信出来る様に慎重に進めていかねばなりません。


その為には、県や国との連携、そして、基本計画の策定を順序立てて行っていく必要があります。


そういった点では、今回議会が付けた附帯決議については、良識ある判断であったと私は感じています。