とうとう文科事務次官らがクビになりました。

文科省の担当局長が交代へ 計画白紙で事実上の更迭か

文部科学省は7月28日、新国立競技場建設の担当者だった久保公人スポーツ・青少年局長(58)が辞職し、後任に高橋道和内閣官房教育再生実行会議担当室長(54)を充てる人事を発表した。

人事は8月4日付。旧文部省出身の山中伸一事務次官(61)が退任し、後任に旧科学技術庁出身の土屋定之文部科学審議官(62)が昇格する。


実際に文科省が問題を認識しながら握りしめていたわけですから、やむを得ないと思いますが、何度も言ったんですけどね。
「これ握りしめてたら命取りになるぞ…と」

ということで、新国立競技場問題解決に向けて次の一手をどうするのか?というのが、矢継ぎ早にどんどん出て来ないとヤバイわけです。

私はいろいろとヒヤリングした結果、「Wスタジアム構想」です。
外苑でサブトラック付きのミニマム陸上競技場&スポーツメディカルセンター300億円、と湾岸でサッカー専用球技場6万席固定、WC時3万席増設可能型600億円の民活イベント型、のダブルスタジアム整備に固まりました。

そんな折、突如、ランドスケープアーキテクトの守屋実先生からこのような画像が届きました!!

国立競技場で渋谷川復活計画です。


なんか、イイんですけど!!
す~っと、さりげなくてかっこいいんですけど!

渋谷川の復元(ランドスケープからみた新国立競技場の提案)

上記守屋先生のページには渋谷川の歴史とランドスケープからの視点による計画案が紹介されています。



付近の街並みとの調和もいいぞ!


これが渋谷川。

都心に川を復活させる、これはいいんじゃないですか?
都内の川のほとんどは暗渠になっていて、そのほとんどは都会の地下で真っ暗闇の中をひっそりと流れています。
それを表に出す。とっても素敵なアイデアですよね。

このアイデアもCGも手弁当、勝手な提案、なんの見返りも報酬もとりあえずない、それでもやっちまうのが真のアーチストなんではないでしょうか。
そして、どのようなアイデアでもカタチにしないと人の目には触れない、届かない。

でも、思い切ってカタチにすれば、手を動かせば、こうして見ることが出来る、感じることが出来る、なんかワクワクしてくる。

当然、守屋先生も有志。

「有志」とは、志(こころざし)が有ると書きます。

志とは武士の心と書きますが、

志とは、心に決めた目標、思いやる気持ち、をいいます。


何かやむにやまれぬ大和魂がありながら、藤沢周平の小説に出てくる武士のような、力まないで、さらさらと爽やかなご提案です。

若手建築家諸君!
じゃんじゃん手を動かそう!マンガでもポンチ絵でもなんでもいいんだ!建築を学んだものじゃないと出来ないんだぞ!なんのために学校行ったんだ?会社入ったんだ?設計事務所で大変な思いで仕事を覚えたんだ?こういう日のためだろう?

「どうせ俺たちなんて…」とか、「勝手に上の連中が決めんだろ…」とか、何かを始める前から腐ってるような連中もいますが、本当に建築や街や文化を愛するなら、匿名であらぬところに愚痴をつらつら書き連ねて、人の足を引っ張る前に、手が動くはずである!

と、いうことで、何か思いついた人はどんどん発表しようね。