非公開と言われた7月7日のJSC説明会について読んでみようの続きで、安藤忠雄氏の闘わずして逃げようとうするふざけたコメントをギッタンギッタンにする予定だったのですが
新国立競技場計画に関する説明会(概要)社団法人 日本建築家協会

それよりもなによりも、昨日のことですが、
またまた凄いことが起きました。

槇文彦先生が新国立競技場の代案を発表!!というニュースです。
うわあ!ここで来るか!!すげえ、すげえ、勝負師すげえ
やるよ槇さん!
これは、、、
本因坊秀策でいうところの「耳赤の一手」。
回天の素志を貫く槇先生、マジカッコ良すぎですよ。

槇文彦が新国立に対案「無蓋化し子供施設を併設」

無蓋化すれば、「計画は柔軟性を増し、建設費、維持管理費も一挙に削減し得る」、「スポーツ関係者の信頼が増大する」と主張。五輪後を見据え、子供 のためのスポーツ施設を併せ持つアイデアを提案した。「無蓋化によって節約し得た膨大な建設費のごく一部のコストによって施設は実現し得る」とも言及して いる。

 槇氏は日経アーキテクチュアに対し、「有蓋で12日間の音楽中心のイベントと、無蓋で365日大人も子供も楽しめる環境のどちらを貴方は選びますかという単純な比較によって、建築の善悪を超えた国民的世論に訴えていきたい」とメールでコメントを寄せた。


とりあえず、闘わない安藤忠雄は置いといて、槇先生の対案の解説します。

槇文彦さんがどのような建築家であるか、まずはこれ読んでください。

東京の森⑦だからこそ主張し続けよう(槇文彦さんってどんな先生?)


ね?これ読んでもらえば槇先生が今回なぜここまでこの計画に対して異議申し立てをされているかわかるでしょう?

実は今回槇先生がご準備されていた新国立競技場の対案について、そのお考えは先生からは以前から聞かされていました。

「既存改修に軌道修正できればいいけれど、おそらく国や役人はそれには耳を貸さないよ。きっと解体工事をゴリ押ししてくる。もし、ゴリ押しで今の国立競技場が壊されてしまったら、そこで反対も異議申し立ても象徴を失って意気消沈してしまうんじゃないかな。だから僕はね、新築するにしてもこういった方向性だよ、というコンセプトだけは考えておかなくてはならないと思ってるんだ。そして解体しようが何しようが、おかしいものはおかしい、ダメなものはダメって誰かが言い続ける必要がある。」

そして!
昨日のことですがJSCが解体業者は決定しますた!と言い出しましたよね。
あれ?なんで?解体業者決まらず困ってたはずなのに、なんで急に落札されてますた!ってことになってんだ?
この流れも不鮮明なのでいろいろと調べとるよ、ワシは。



そもそもは本年の5月29日に解体工事がまず不調に終わったというところからでした。

まず、解体工事の内容ですが

北工区の工事では、競技場の北側部分(RC造地下1階地上5階建て延べ2・4万平方メートル)とJSC本部(RC造地下2階地上4階建て延べ4500平方 メートル)・外構、南工区の工事では競技場の南側部分(RC造地下1階地上5階建て延べ2・8万平方メートル)と外構をそれぞれ解体する。

とされていました。

上の図を見ておわかりのように、新国立競技場を今のままで建てようとすると、どこまで壊すんだよ?というくらいに広範囲に解体工事をやんなきゃいけません。
今の解体工事の範囲にJSC本部ビルは含まれていますが、その周辺の解体工事は含まれていないので、実はまだまだ解体工事は膨らむのです。

同時に土地の所有が一元化されていません。
四季の庭は東京都の所有です。
日本青年館も明治公園も霞ヶ丘団地もJSCの所有ではないのです。

時系列に追っていきますと、

最初の入札では提示価格が安すぎて折り合わなかった、、、

JSCは5月29日、「国立霞ケ丘陸上競技場等とりこわし工事(北工区)」と「同(南工区)」の2件の一般競争入札を開札したが、いずれも金額や施工体制などの条件が応札者側と折り合わず6月9日に不落札とした。

そして、今度は入札条件を変えた、、、

JSCは6月25日、現国立競技場の解体工事を再公告した。前回の不落を踏まえて、参加資格の工種には「建築一式工事」とともに「とび・土工・コンクリート工事」を追加した。施工上のクオリティーを 確保した上で、解体業者などにも門戸を開いた格好だ。また、施工確認型総合評価落札方式の試行工事の適用を外している。参加形態は、単体か同一工種で構成 する2、3社JV。申請書は、7月7日まで受け付ける。同16日までに入札し、同17日に開札する。

そしたら、今度は安すぎる入札があったので、大丈夫か?と調べるということになった。

日本スポーツ振興センター(JSC)は17日、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場として建て替える国立競技場の解体工事業者選定で2 度目の入札を行ったが、落札が保留となったことを明らかにした。最低額が、工事の質を保つためにJSCが設定した価格を下回った。 入札は16日が締め切りだった。JSCは、今回の入札価格で契約内容を履行できるかどうかの調査に入り、期間は少なくとも2週間はかかるという。当初7月に予定していた工事開始は8月以降にずれ込むが、JSC担当者は「8月中には解体工事を始めたい」と述べた。


で、この安すぎるウナギはどんなウナギなんだ?ということで1か月半とかかけて養殖所やエサ、衛生状態、加工方法、冷凍方法、運搬方法、パッケージの検査をしたということなんですかね。
一昨日の8月28日に、大丈夫そうなんで決定です!と言い出したわけなんです。

JSCのサイトに結果報告されています。

                                                                                                                            
国立霞ヶ丘陸上競技場等とりこわし工事(北工区) H26.8.27 関東建設興業(株) 2,008,800,000円 【政府調達】
            消費税等を含む。
            ※契約内容等に関する情報の公開
            【PDF】(81KB)
国立霞ヶ丘陸上競技場等とりこわし工事(南工区) H26.8.27 関東建設興業(株) 1,863,000,000円 【政府調達】
            消費税等を含む。
            ※契約内容等に関する情報の公開
            【PDF】(87KB)


ふ~ん、どうなんだろうね。
中身見てみますか