久しぶりにWiredコジマ社長とお会いすることになって、
恵比寿~目黒あたりを散策してきましたよ。

目黒といえば、いわずとしれた「土浦亀城邸」があるのです。
土浦亀城とは、(つちうらのかめじょう)というお城ではなくて、
昭和モダニズム建築を代表する建築家巨匠です。

実は、もうこの家がどこにあるのかこの20年近く目黒に行くたびに
歩き回って探してたんですが、一向に見つからなかったんです。

正確な住所知らないと、なかなかたどりつけないわけですよ。
住宅街の路地裏というか、まさにクルドサックというような袋小路の
回転広場の角にたたずみます。

脇道を曲がった瞬間に飛び込んできました。
うわっ、あった。

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いいですねえ。
これ、もうすぐ築80年は経とうかという建築です。
80歳には見えませんよね、デザイン的には完全に「今!」ですよね。

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内部もすごいのですが、いろいろな資料が出ていますから、
そちらを参照していただくとして、以前私が齋藤裕先生のとこに在籍して
いた20数年前、ころはちょうどポストモダン全盛期で、
土浦先生のこの家を紹介するような書籍が少なかったんですね。

それに齋藤先生のとこではモダニズムやらないので、
僕が土浦ファンだということは黙っておいたんですが、、

あるとき、齋藤先生が「森山君さあ、土浦さんって知ってる?」と、

面識はもちろんありませんが、、土浦先生の自邸すっごくかっこいいですよ。
あと奥様が超カワイイですよ。(フランクロイドライトの写真集に掲載されてます)

齋藤先生
「土浦さんもう90歳だよ。確かにかわいらしいおばあちゃんだったな。」と

えっ、土浦さん、お会いされたんですか?!!

「うん、昨日。佐々木さんと、、君も来ればよかったな。凄い良かったぞ」

え~っ、行きたいですよ!土浦さんち!僕も!!!

「いや、森山君ああいうの好きじゃないと思って、おまえ重たくて暗いの好きなんだろ?」

いやいやいやいや、暗重も好きですけど、
軽くて透明なものも好きなんですよー、
突き抜けてればなんでもイイんですよ。

「連れてっても喜ばないかな~っと思って。」

うわーっ、齋藤先生に遠慮してモダニズムに興味ない感じにしてたのが
完全に裏目にでちまったよ~。

という思い出があるのです。

ついに、ついに、ご対面ですよ。
土浦先生はもうだいぶ前にお亡くなりになられていて
今は文化財として東京都の管理なんですかね

その近くにこんな建築があります。

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じゃーん、2000年代の流行最前線といった感じのミニマリズムデザイン。
木を使っているのでエコロジー系にも見えますが、
ドナルド・ジャッドとか、隈さんとかピーター・ズントー張りですよね。

これ、実は森山デザインなんですよ、
やれば出来るんですカッコイイ系のドヤ建も

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ここまで来る道々が異様に暑かったんで、
とりま屋上のテラスで水もらって呑んでます。

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内部はこんな感じです。

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打ち合わせ後、建物を後にしました。
そのまま渋谷まで歩きました。