震災以降もまだまだ予断を許さない状況の原発事故問題です。

今現在も廃棄燃料棒の冷却処理や炉心内部への注水、電力の再供給という、
非常に危険な業務に従事されている多くの方々、
電力関係技術者、自衛隊、警察、機動隊、消防庁の方々、
この非常事態に不眠不休で対峙されている多くの方々、
どうか日本を救ってください。

被災地への道路、鉄道復旧に向けて不眠不休で従事されている土木建設業の方々、どうか一刻も早く、被災地への連絡網をつなげてください。

地域の行政ご担当者、地域の民間企業、輸送業務に取り組む方々、ボランティアスタッフの方々、ひとりでも多くの被災者の方々を救ってください。

非常時の国防に従事していただき本当にありがとうございます。

報道関係、特にTVが今回の震災でとっている行動は本当にひどいです。
御用学者やお笑い芸人を報道番組に関わらせるのはもうやめましょう。

事実関係だけでなく、現在の被災状況や苛烈な状況でがんばっている多くの方々を
応援、そして立派な事を成し遂げようとしている方々に誇りをもっていただけるような
情報をもっと出していただきたい。

放射能汚染された街から生存者を救出するというストーリーの作品がありまして、
「コッペリオン」というのは、井上智徳先生原作のマンガです。
ヤングマガジンで連載中、アニメ化も予定されています。

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放射能耐性をもつ「コッペリオン」と呼ばれる3人の女子高生が主人公。
自衛隊第三師団所属の救助部隊コッペリオン保健係
リーダー成瀬荊(なるせいばら)
副長の野村タエ子
深作葵(ふかさくあおい)
お台場原子力発電所で起きたメルトダウンにより核汚染された東京から
生存者を救出する自衛隊の特殊部隊という設定の物語です。
この「コッペリオン」のような植物が存在します。

それは、「ヒマワリ」です。

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放射性物質を吸収することが知られており、セシウム137を根に、
ストロンチウム90を花に蓄積することが判明しているそうです。
その能力は危険性が失われるまで30年以上かかる放射性物質を、
わずか20日間で95%以上除去できる能力があるといわれています。

植物を利用して、土壌を浄化したり、金属を回収したりする方法は、
「ファイトレメディエーション」と呼ばれますが、
ギリシャ語で植物を意味するファイトphytoと、
ラテン語で治療・修復を意味するレメディエーションremediation からきた造語です。
植物が根から水分や養分を吸収する能力を利用して、
土壌や地下水から有害物質を取り除く方法を指します。

まさに、土木、農業、生物学、科学が一体になった統合的な技術です。

ファイトレメディエーションには、

有害物質を土壌や水から体内に取り込み蓄積することで浄化するタイプ
→ファイトエキストラクション
植物体内に有害物質を固定化し有害物質の拡散を防ぐタイプ
→ファイトスタビライゼーション
植物体内の酵素や微生物によって有害物質を分解無害化させる
→ファイトスティミュレーション

植物が取り込んだ有機汚染物質を体内で無機化し大気中に気化放出
→ファイトボラティリゼーション
植物体内の酵素等で吸収無害化し植物栄養素化する
→ファイトトランスフォーメーション

といった植物各自の能力に応じた様々な手法があるようです。
この場合のヒマワリはファイトエキストラクションでしょうか

以前、ご紹介した「天顕祭」のフカシ竹のような植物は現実に数多く存在し、
現在もまだまだ研究中の新しい技術です。

津波の海水による塩害にはアフリカ原産の「アイスプラント」がいいみたい。

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はじめから塩味のする野菜として佐賀大学が栽培に成功しているようですから、
津波被害の農地ではこの「アイスプラント」を「そのまま食べれるサラダ」として、
栽培出荷してみてはどうでしょう。

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「コッペリオン」のような放射能と戦う植物として浮かびあがってきたのが、
ヒマワリのような強くて明るくてそして綺麗な花であったことがとてもうれしいです。
まさに元気な女子高生のような花ですね、ヒマワリは!

日本はその名のとおり太陽の国ですが、向日葵も太陽の花です。
わたくしなどは「ひまわり」といえば、マストロヤンニとソフィア・ローレンなんですけどね.
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あの映画に出てきたようなひまわり畑で今年の夏は被災地を少しでも元気にしたいと思っています。