こんなに凄かったグラムロック! | あの頃のロック魂!

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60年代後半から70年代にかけてブレイクしたロック!

gram1  まだ日本には鼻たれ小僧がいっぱいだった70's前半。突如、白塗りの化粧をしてギンギラギンにスパンコールで着飾ったマークボランが、演奏中に「Boogie!」とシャウトするだけで失神者が続出、泣く子はもっと泣いちゃいそうなロックが一世を風靡した。「デボラ、マジカルムーン、ジープスター、メタルグルー、チルドレンオブザレヴォリューション、テレグラムサム、イージーアクション、20thセンチュリボーイ・・・」。これらの曲でイッちゃていた私に横槍を入れて来たのは言わずと知れた山本寛斎の衣装を纏ったデビット・ボーイ(David Bowie)。彼が歌う、「スペースオディティー、スターマン、アラジンセイン・・・」。そして、イアン・ハンターの下手な歌がよかったモット・ザ・フープル(Mot the Hoople)の「ゴールデン・エイジ・オブ・ロックンロール・・・」。あまり好きじゃなかったけどロキシー・ミュージック(Rockicy Music)。似合わない長髪のスレイド(Slade)の「カモンフィールザノイズ・・・」とスウィート(Sweet)の「ロックンロールに恋狂い・・・」。さらにちょっと遅れてマイケル・デバレスのボーカルが素敵だったシルバー・ヘッド(Silver Head)の「ロックンロールバンド・・・」などなどでした。とにかくカッチョよかった。やる事なす事全てがカッチョよかった。そして、少しばかり彼等のする化粧に興味を持たずにはいられなかった。
 みんな、黒魔術だの、宇宙だのと神秘的な独特な雰囲気を醸し出していて、そんなのが漠然と良くって、凄いと思えた。ブラック・サバス(Black Sabath)やピンク・フロイド(Pink Floyd)なんかは毛色が違うけどこちらもバリバリ強烈な個性で頑張っていた。まさしくブリティシュ・ロック黄金時代でしたね。記憶を辿って行くと私はこの頃、とあるホールで行なわれていたロックのVTR上映会で、ブラック・サバスやディープ・パープルなどのVTRを見た様な気がします。(たぶん?おそらく?同じ体験した人はいない?)
 この頃のアメリカン・ロックは、と言うとそちらも確りと頑張っていましたね。三人でもバンドが組めるんだ、と感心したグランドファンク・レイルロード(Ground Funk Railroad)や大所帯のサザン一家、オールマン・ブラザーズ・バンド(Allman Brothers Band)、ドゥービー・ブラザーズ(Doobie Brothers)、スティーリー・ダン(Stely Dan)、イモっぽかったイーグルス(Eagles)、別格スティービー・ワンダー(Stevie Wonder)なんかもこの頃活躍していましたね。そしてこれらの後に前回紹介した「クイーン、キッス、エアロスミス」などが登場して、アメリカにも風が吹き出す次第です。