こんにちは、ウサギ伯爵です。

こんなご時世ですが、いかがお過ごしでしょうか。

 

最近は、何かと家にいることが多くなりました。

いや、正直いうと外出自粛の前から、ほぼ家からは出てなかったのですけどね(笑

 

まあ、そういうわけで家にいることが多くなったうさぎ伯爵。

この余った時間で、少しだけ真剣に絵を描いてみようと思い立ちました。

しかも、あわよくばその絵を集めて絵本をかけないかなと考えているんですね。

 

 

なぜまた、絵を描こうと思ったのか?

 

 

ふっと思ったんですけど、うさぎ伯爵は小さい時から褒められるということが全くない子供でしたね。

人生にやる気がないのか、保育園でも小学校でも、とにかく忘れ物が酷くて、よく怒られていました。

高校生の時は、忘れ物が酷いのを直すため?に、全ての教科書を学校においていたら、それはそれで怒られました(当たり前か笑

 

しかし、他人よりも、特に家族に褒められたという記憶が全くと言っていいほどないんですね。

基本的にうさぎ伯爵は、かなり上昇志向の高い親に、頭のいい兄と比較して育てられました。

そのため、何をしても喜ばれるどころかガッカリされるんです。

 

けれど、たった一度だけ、保育園の時に書いた絵を母に褒められたことがあるんですよ。

それは、池にある蓮の葉っぱの上で、演奏会をしているカエルの絵でした。

なぜかわかりませんが、これだけは今も鮮明に覚えているんです。

 

それ以来、うさぎ伯爵は絵が好きになりました。

なんだか、それを思い出したんですね。

 

 

それともう一つ出会いがあったんです。

 

 

それは、ある冊子で紹介されていた渡辺鉄太さんという方の寄稿文です。

以下、とても心に響く文章なので引用しますね。

 

子供たちに絵本を読んでやったり、物語を語って聞かせたりすることは、心に緑の種を撒くこと。

 

子供が大きくなるにつれ、心のなかの緑の種は、葉を伸ばし、花を咲かせ、枝を伸ばし…やがて、それは森の大樹になる。

 

(町や建物や時代は変わってしまうけれど)故郷で子ども時代に読んでもらった物語の世界は、色あせるどころか、私の心の中では、色濃く、美しく生きつづています。

だから、物語というものは、私にとって故郷にも等しい大事なものなのです。

 

さらに、渡辺さんは心に緑の種をまくことは、森に木の苗を植え続けることと同じだといいます。

 

…木が育つには長い年月がかかります。30年、50年、100年…。

木を植えた人は、その木がすっかり成長するまでを見届けることは稀でしょう。

 

それでも、木を植える人は、小さな苗が大木に育って森になる姿を想像できるから、木を植えるのかもしれません。

 

…私たちの子供たちは、これから先、この世界のどんな場所で、どんなふうに暮らしていくのでしょうか?

私たち親は、それを全て見ることはできません。ー『童話館ぶっくくらぶ通信』NO.449より引用

 

 

しかし、心が成長してやがて、大人となった子供の姿が想像できる。

心がきちんと育っていれば、それはやがてその子の心の拠り所になる。

だから、その緑の種である絵本は需要だと言っているんですね。

 

もしも、うさぎ伯爵に絵本が書けたのなら、

現在の子供達だけでなく、過去に子供だった人、これから生まれてくる未来の子供、

みんなの心に緑の種を撒くことができるかもしれないと考えたんですね。

 

ということで、少しづつ絵を描いていこうかと思っている今日この頃です。

 

 

 

 

 

 

おしまい