ホッキョクグマ「ララ」通信が届きました | Cherio's Days

ホッキョクグマ「ララ」通信が届きました

アニマルファミリー向けに月々メール配信されている、ホッキョクグマ「ララ」通信が届きました。

毎月ごとにララや子ゴマたちに起こった出来事を、担当飼育員さんが写真を用いて、

大変わかりやすい文章で書いてくださっています。

私は動物園が発信しているものの中で、この通信が一番好きだと思います。

飼育員さんのお考えやお気持ちが、いつも真っ直ぐ、率直に伝わってくるのですよね。。。


今月号の「ララ」通信を読んで、動物園の考えや飼育員さんの考えが大変クリアに伝わってきました。

なんだか私の胸の痛みが、ほんの少し軽減されたかもしれません。


今回の飼育4園共同声明に至る経緯や現在の国内の動物園におけるホッキョクグマ繁殖の抱えている問題、

そして担当飼育員さんの率直が気持ちがつづられていたと思います。


私がこれまで「どうしてララばかりが大変な思いをするの?どうせまた生ませてオスなら、

海外への交換に出されてしまうのだし、なんだか、かわいそう」と思っていましたが、

通信を読んで、なるほど!と思う答えがありました。


ホッキョクグマを譲ってください、or 交換してくださいと海外にオファーしたところで、

海外からは、繁殖実績がない日本にホッキョクグマを導入させる必要があるのか?と思われてしまうそうです。

日本は世界で第2位(←ちょっとビックリです)の飼育頭数がいるので、

自国でなんとかしろ、と思われるそうです。

なので、国内でララたちの世代の繁殖を最優先で考えて、若い世代の頭数を増やし、先に述べたように、

繁殖実績を増やして、海外を納得させる必要がある、ということです。


そうなると、やはり相性が良いデナリとララのペアに頑張ってもらおう!ということになるし、

さっちゃん&イワンのペアには大きな期待がかかる、ということは当然なのですね。


ここからは私のお粗末な考えなのですが、

動物園のホッキョクグマは野生下のホッキョクグマとは違います。

動物園で生まれて、彼らが野生に戻ることはありえません。

そもそも、野生下が幸せで飼育下が不幸せ、という考えは、私は持ち合わせていませんので、

動物園のホッキョクグマとして生まれた彼らには、彼らの生き方や、ある意味での使命があると思います。

その生き方は、彼ら自身が決めた生き方ではなく、人間が勝手に決めた生き方ではありますが、

動物園のホッキョクグマとしての彼らの意味というのは、それはそれは大きなものだと思います。

その意味とは、繁殖であり、種の保存であり、時には環境問題へのメッセンジャーであり、

もっと単純に言えば、本来は北極や南極やアフリカや、遠く離れたところにいる生き物を、

身近に見て接することができるという、動物園そのものの意味にもなりますが、

動物から得られる感動であったり、喜びであったり、時に癒しであったり・・・・


だから動物園の動物たちに対して、動物園もそれを支える市民もみな、

彼らの生き方を定め、ある意味における自由を奪っているのですから、

彼らが動物園という飼育環境下で、いかに幸せで過ごせるか?ということを、

一番に考えてあげなければなりません。

何が幸せなのか?という定義は難しいかもしれませんが、

単純に言うなら、彼らを愛すること、彼らの命を尊び、彼らが快適に生きられる生活を守ること。

そして種を存続させることなのではないか、と思います。


親子が離れ離れになることは、飼育員さんが言うとおり、一時の感情として悲しいのです。

一時の感情で動くことによって、最終的には、双子を含めた国内のすべてのホッキョクグマたちが

不幸になってしまうことを考えなくてはならない、とつづられていました。

・・・・・確かに、そうかもしれませんね。


だとしたら、なおさらですが、北海道内の動物園だけでの連携だけでは、先が見えているような気がします。

ララやサツキ、4動物園の努力が報われるためには、やはり全国的な連携をしなければっ!


また、「一方的に動物園が発表したからそうなんだ、で終わらせるのではなく、

動物園が間違ったことをしている時は、それを正すような動きをして協力していただければ、

これからの動物園はもっと良くなっていく」とつづられていました。


まったくそのとおりですし、動物園の方がこういった姿勢でいていただけるのは本当に素晴らしいと思いますが、

私たちの意見や考えを届けるチャンスは、あまり無いように感じます。

しかし、もっと私たちも、誠実な思いがあるのならば、積極的に声を出していかなければなりませんね。



またララたち親子の撮りためた画像を見ては、しんみりしちゃっている私ですが、

(私は、しんみりとしたり感傷的になったいするのは、けして悪いことではないと思っています。

  正直な気持ちですから、感じ方がは人それぞれ!)


まだやはり、離れていくイコキロのことは心配で、ララお母さんを探すのではないか?とか、

環境が変わって大丈夫かな?とか色々心配してしまいます。

でも帯広動物園の環境は素晴らしいですし、札幌からも近いですし、

何より帯広にはピリカを大変かわいがってくださっていたベテラン飼育員さんがいらっしゃるし、

イコキロにとってこれ以上の場所は無いと思います。


あと・・・・最大の心配はララです。3度目だから多少落ち込んでも大丈夫かな?とも思いますが、

今回は双子ですし。。。。突然寂しくなっちゃいますよね。。。

ピリカが帰省しても、離れたところにいることになるし、果たして親子はお互いを覚えているのかどうか?

釧路から早くデナリが帰ってきてくれると、ララの気持ちも紛れるかもしれません・・・

確かデナリの帰札は3月の初旬だったでしょうか?デナリが待ち遠しいです!
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