先日、新宿区にあるバーでの光景は、鮮烈だった。
バブル時代に一財産を築いたバーの女性経営者に、年間千万単位を売り上げる営業レディーの紹介という男性が来店した。
男性が営業レディーと知り合ったのは、会費制の異業種交流会。年会費30万円、月一度の交流会の参加費3万円。会場はラグジュアリー感漂う高級ホテルや、予約が取りにくいレストランなど、ステイタスの高さを誇る交流会だ。
バーの女性経営者が、営業レディーから100万円単位の化粧品を数度購入したことがきっかけで、営業レディーから定期的に営業電話がかかってくるという。バブル期には繁盛していたバーも、常連が高齢になるにつれて、新規の客の開拓が必要となった。そこで女性経営者が、今度は営業レディーに「お客さんを紹介して」とお願いしたため、その男性が初めてやってきたというわけだ。
男性は45歳。見た目よりずっと若く、40歳前後に見える。短く切りそろえたヘアカットにすら、余裕が見える。住宅関連の二代目社長だと自己紹介して、バーの女性経営者に名刺を差し出す様子から、「この店はくつろげる」という表情が走った。
アルコールを飲み進めてるうちに、男性は今が一番幸せで、その理由は下ネタを話しても、20代や30代と比較して、いやらしく感じられないからと嬉しそうに言った。若い頃はギラギラしていたが、徐々に枯れてくることが楽であると言いたいのかもしれないが、話が少し貧相な気がした。違和感を抱いたことが、夜も更けてから徐々にわかってくるようになる。



その夜、バーにいた男性客が全員帰り、バーの女性経営者、私、そして後から入ってきた女性アーティストに、その友達のアラフィー美魔女の女性4人と、二代目社長の5人になった。
女性アーティストがカラオケで歌った歌詞がきっかけで、夫婦関係の話になる。世界で一番夫婦関係が淡泊なのが日本で、その理由は妻が夫をワクワクさせるテクを身に着けていないからと、女性アーティストが夫婦関係のエロスに言及する。
その時だった。まるで水を得た魚のように、男性がこう言ったのだ。


「夫婦生活は、妻に子供が生まれてから、一度もないです。しかも妻とは、両手を合わせた数よりも少ないですよ」


一瞬、場が白けてしまったので、私が「少ない回数の受精で生まれたお子さんって、まるでキリスト生誕のよう」とジョークを交えると、他の女性達も適当にフォローしはしめた。初めてきたバーで、夫婦のセックスレスを暴露するとは、品の良い客とはいえない。よっぽど女性4人の中に、男性一人というのが、居心地がよかったのだろう。女に甘える男の典型だ。


夫婦のセックスレスの問題は、最近ではネットなどの悩み相談にも頻繁に登場する。
セックスレスの問題とは真逆に、夫の要求が多すぎるという「過剰さ」や、夫の要求を受け入れられないという、「対応不能」という悩みも少なくない。
女性は出産後に、ホルモンの関係で、一時的に性的な欲求が激減するが、人によっては、第一子出産後、セックスを受け付けられない女性もいるという。
夫が妻に対して「女として欲望を感じらえない」というケースもあれば、妻の「夫を男として見れなくなった」と男女共に、お互い様なのだ。男として、女として、互いに意識し合い、マンネリ化を防止するには、努力もテクも、演出も必要だ。



さて、妻とのセックスレスを理由に、つきあってくれという男性とあなたは恋愛をしますか。
ふとしたことで、アラフォー男性に打ち明けられたアラサーのAさんは、つきあうことに。アラフォー男性は、小学校に通う長女の父親でもある裕福な社長。
高級店でご馳走をしてくれたり、プレゼント攻撃など、サプライズを欠かさない男性に、Aさんは夢中になりますが、次第に自分自身のテンションが下がり「どうしたらいいかしら」と、私に相談をしてきたのです。
不倫の善悪のことはさておき、居心地がよかったはずの男性に、Aさんが躊躇し始めたのには、理由がありました。


「彼が、私を愛していないのではないかと思うようになったの」


他に女がいるわけでもなく、Aさん一筋のはずなのに、セックスをしていると、愛情を感じられなくなっていくのだという。
Aさんの違和感を紐解いていくうちに、
セックスレス発言をしたその男性が大事にしているのは、例え男女関係がなくなっても妻。そして子供。つまり家庭を一番大事にしていることがわかってくる。


その決め手となったのは、その男性が全国でも有名な風俗地帯に行ってみたいという下品な欲望をAさんに打ち明けた瞬間だった。Aさんは、吐き気がしたという。
「風俗地帯で遊びたいというのは、あなたを侮辱しているのよ。だから、愛情がないと、あなたが感じたのは、当たり前ね」。
Aさんは私のこの意見に納得して、その男性と別れた。
男性に引っかかってしまったのは、男性に対する同情だと思っていたが、別れてから、精神的に不安定になっていたせいだと気づいたAさんは、とにかく目の前のことに全力投球をしようと決めた。



妻とセックスレスでも、よほどの理由がない限り、夫は離婚を考えません。
もちろん、例外もあります。セックスレス夫婦の夫と不倫の挙句、略奪婚をした女性を知っていますが、夜バイトをしてお金を貯めて、妻に慰謝料を払って、やっと離婚に応じてもらい、その男性と結婚できたのです。略奪も、覚悟と経済力が必要といえるでしょう。


夫婦関係も、生き物なら、長引くセックスレスが、やがて二人の関係に終止符を打つかもしれませんが、それをあてにするのは、危険です。
大事なことは、どんなパートナーが自分に相応しいのかを、考え抜いてみることです。
まとまらなければ、友達に話しながら、整理していくことをお勧めしたいですね。




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