「HSC」という概念は、日本ではまだ広く知られていません。
HSCは、感覚的な刺激に敏感だったり、すぐパニックになることなどから、ADHDと診断されて治療を受けることがあります。
HSCが、ADHDだということはあり得ると思います。
しかし、ADHDとHSPは、基本的に異なります。
HSCは、小さな音や動きにすぐに気づくので、物があふれている環境では、気が散りやすいといった面がありますが、落ち着いた環境なら、高い集中力を発揮します。
これは、ADHDの子にはない特徴です。
また、ADHDの子は、人の気持ちがなかなか読み取りづらいところがありますが、HSPの子は、むしろ人の気持ちが分かりすぎる子どもたちです。
そこが根本的に違うところです。
かつて、「自閉症」や「発達障害」という概念が、教育現場を大きく塗り替えました。
以前、「自閉症」の子どもたちが、たんに情緒障害と誤解されていた時代がありました。
人との交流が苦手で、一人でいるのが好きだという特徴から、周囲の人に対して豊かな信頼感が持てないために、心を閉ざしている障害だと考えられ、親の愛情不足が原因だと言われた時代がありました。
また、「発達障害」に関しても、落ち着きがないといった特徴が、「親のしつけのせいだ」「親の愛情不足が原因だ」と判断され、親が悪いと思われていた時代がありました。
それゆえ、発達障害を持つお子さんの親は、自分を責めたり、子どもを必要以上に叱ってしまうことがありました。
そんなふうに自閉症や発達障害の子どもへの理解が決定的に不足していた時代があったのです。
しかし、研究が進むにつれて、それらは脳の特性なのだということが、医学的にも証明されています。
それと同じように、HSCという概念も、まだ十分な理解がされず、学校や周囲の人からの無理解で苦しむ子どもたちがたくさんいます。
細かなことをすぐ不安に感じてしまったり、大きな変化に対応できない子どもたちに対して、「母子分離ができてない」「親の育て方のせいだ」と周囲からいわれたり、
あるいは、「子どもの心が弱い」「甘えてる」「嫌なことから逃げている」と否定的に見られて苦しんでいる子もいます。
HSCという概念も、もっと多くの人に知られるべきだし、そうなれば、学校の児童理解や子育てが大きく変わり、もっともっと楽に幸せに生きられる子どもたちが増えていくと思います。
すべての人が、自分の持って生まれたあるがままの特性や個性をまるごと受け入れ、自分にとって生きやすくて、自分にとってふさわしい生き方を選択できる世の中になってほしいと願います。
ささいなことにも動揺し
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カウンセラー 蒼井美香