5/29・30・31と、尾瀬へ行って来ました
人生初の国立公園
ツアーの予約やルートの選択は母に任せっきりだったため、全く予備知識のないまま出発した私…
よく言えば、先入観なく、ということにもなりますが…
尾瀬はとってもすばらしいところで、たくさん写真を撮ったのですが、ここでは厳選してご紹介します
29日の夜行バスで、東京駅から戸倉というところまで向かい、朝4:00過ぎに戸倉というところで一端バスを降り、今回一緒に行く方と合流
から鳩待峠という入り口までまたバスで移動
鳩待峠に着いたのが朝の5:30でしたが、私と同じような観光客の方々が大勢来ていてビックリしました
これが鳩待峠の入り口です
すでに標高が1591mととっても高いのです
…この尾瀬旅行中、お天気がとっても心配されていて、朝から小雨が降ったりしていたのですが…
なんと虹がっ
幸先がよいかもしれないと喜びつつ、雨女の私は自分の元気が吸い取られているような気がして、「もしかして怪我でもするんじゃないか…」と若干心配になりました…(苦笑
少し寒かったのですが、みんなでテクテクと歩いていると、すぐに尾瀬ヶ原のひろーい場所へ出ました
そこからの景色は、もう言葉がいらないほど
まずは、尾瀬の代名詞ともいえる、水芭蕉です
でも、本物を見たのは初めてだったので、よーく近くで見てみました
変わった花なんですねー
種は、湿地帯の水に流されて運ばれるそうな
木道のすぐ脇にも、たくさんの花が咲いていました
水の中でもへっちゃら
まとまって咲いている場所は、本当にキレイでした
どんなカメラで撮っても、ポスターやはがきに出来そうなくらい、ステキな風景でした
…水芭蕉の群生に喜ぶ母…(笑
尾瀬には今、つくしもいっぱい生えていました
やっと春が訪れたんだなぁ~と改めて感じることが出来ました
おいしそうなんだけど…国立公園なので、採ってはいけないのです
がまんがまん…
続いては、尾瀬にて発見され命名されたという、こちらのお花
名前は、リュウキンカといいます
この花も、すぐ手の届くところにたくさん咲いていて…
場所によっては、こんな風に黄色のじゅうたんが出現
上を歩いてみたいけれど…尾瀬は、木道以外は歩けないのです
これも、尾瀬の自然を守るためっ
道の上から、そっと見守ります
ぬかるみをよーくみると、丸い穴がいくつも…
何かなと思っていたら、なんと鹿の足跡だったのです
動物たちも、この湿地へやってくるんですね
尾瀬は、こんなふうに小さな池がいたるところに出現しています
これは、地糖(ちとう)というそうな
雪解けの水が、山から沢を伝って流れてきて、ここにあるんだそうです
そして、ここに流れ込んでいる水は、500年以上も前から山に蓄えられているものなんだそうです
そしてこの地糖、思った以上に深くて、よーくみるといろんな生き物がいました
カエルの鳴き声はちょっと変わった声で、田んぼにいるアマガエルとは違うようでした
何度も目を凝らしましたが、カエルはみつけることができず…
変わりに、水が流れている場所では…
見えますか
魚がいたんです
しかもたくさん
春が訪れたばかりの尾瀬には、たくさんの生命が芽吹き始めているんだなぁ~と思いました
途中で休憩した場所には、以前他の山でも見つけたニリンソウがいっぱい
白くて小さくて、とってもかわいいお花です
ニリンソウは、必ず二つずつ花がつくのでそういう名前がついていますが、イチリンソウやサンリンソウというものもあるそうです
こちらは、キクザキイチゲ
ニリンソウよりも花びらが多いですね
こちらは、以前神奈川県の金時山でも見つけたリンドウなのですが、
これはタテヤマリンドウという種類
沼地に小さな花を咲かせていました
金時山ではとても少なかったのですが、尾瀬では群生していました
そんな中歩くこと十数キロ、やっと宿である長蔵小屋が見えてきました
小屋に到着する前に日が暮れたらどうしようと思っていたのに、着いたのはお昼前
小屋の前でゆっくりお昼ご飯を食べました
しばらく休憩したあと、小屋から往復3時間で行けるというふたつの滝を見に行くことに
雨が降ってきたので、カッパを着用しました
水が流れる音を聞きながら歩くと、川の流れが見えました
滝に向かう道は山道
さっきまでの湿地とは違い、急な岩場の道が続きました
途中にある大きな岩にはコケが生えていて、その上にたくさんの植物が芽を出しています
小さな植物たち
芽が出たばかりのゼンマイ
緑色が鮮やかでした
滝までもう少しのところまで行ったのですが、足場が悪く、また雨が強くなってきてしまったため、滝は断念…
帰り道も危ないので気をつけて帰りました
尾瀬はそもそも携帯の電波がつながりません
でも、自然を満喫するには携帯は必要ありませんでした
宿に戻ると急に疲れが出て、しばらくお昼寝
その後お風呂に入ったのですが、とっても気持ちがよかったです
環境を守るために、石鹸類は使用禁止なのですが、大きな湯船があり、ゆったり入ることが出来たために体も温まり、疲れもしっかり取れました
早めの夕ご飯を食べたあとは、明るいうちに母と小屋周辺をお散歩しました
ちょっと暗いのですが、これは桜
尾瀬にはミヤマザクラとチシマザクラという2種類があるそうですが、この写真ではちょっと見分けがつきません
街にある桜の木とは違い、とても細くて小さくて、花もとても小さいのですが、キレイでした
夜に近づくにつれて、山には雲が立ち込めてきました…
でも、これもとても印象深い風景
暗くなってからは、囲炉裏のそばで尾瀬の写真集を見たりしてゆっくり過ごし、翌日のために早めの就寝
翌朝は5:00起床
ゆっくり準備をして出発しました
この日は尾瀬沼まで向かい、沼に沿って歩いていき、大清水というところがゴール地点です
ブナやミズナラの木に囲まれた山道を、黙々と歩きます
この日は朝から天気があまりよくなく、また前日の雨で道がぬかるんでいたのでよく滑り、緊張しながら歩いていきました
そのためあまり写真も撮れず
そしてデジカメの充電が切れてしまったので、携帯での撮影を試みました
川には水が豊富
時々コップが置いてあるところがあり、飲みながら進みましたが、冷たくてとってもおいしかったです
透き通っていてとってもキレイ
そして、昨日から少し見えていたのですが、今日は本格的に…
ゆきー
まだ解けずに大量に残っていたのです
都内では25℃を越す日もあったというのに、尾瀬にはまだ雪がこんなにたくさんあるなんて
道をふさいでいるところも多々あり、滑りそうになりながら雪の上を進みました
雪があるような場所でも、少し遠くに目をやれば小さな水芭蕉が咲いていたりするのです
まだまだ寒くても、春はゆっくり近づいていました
雪のそばにあった、ニリンソウのツボミ
花は真っ白なのに、ツボミはうっすらピンクなんですね
2時間ほど歩くと、尾瀬沼に到着
小屋の中で雨宿りをしながらしばし休憩です
沼の向こうには、燧ケ岳(ひうちがたけ)
「今度はあの山に登ってみたいねー」と話しました
向こう岸にある山が霞んでいます…
しばらく休むと雨も小降りになってきたので、再び出発
少しずつ山を下って、お昼ごろ、大清水に到着しました
途中「危険」と書かれた場所がいくつもあったり、滑って転んだりもしましたが、とても充実した尾瀬散策の旅でした
今回感じたことは、この大自然の中で、人はただの人なんだ、ということ
たくさんの観光客の方がいましたが、芸能人であっても、社長さんであっても、警察官であっても、私のように駆け出しの音楽家であっても、そんなことは全然関係ないのです
そして、ひろーい尾瀬ヶ原の木道に、小さな小さな人間たちが大勢歩いている光景は、ちょっと異様な気もしました…
その後バスで都内まで帰ってきましたが、都会は人が多く、明かりが多く、高いビルがいっぱいで、何だかめまいがして目がチカチカしてしまいました…
尾瀬のようにすばらしい自然がいっぱいの場所に、人間が立ち入ることは良いことなんだろうか…
あぁいうところに暮らすことが出来なくなってしまった人間は、自然の大きな流れから外れてしまっているんだなぁ~と感じ、ちょっと複雑な気持ちにもなりました…
尾瀬の大自然を曲に出来るかなーと思って、歩きながら少し考えてみましたが、今の私にはまだ出来ないなーと思ってしまいました
でも、尾瀬のパワーを全身で感じてきたこの尾瀬旅行は、私にとって貴重な体験となりました
…とっても長くなってしまいましたが、読んでいただいてありがとうございました
今月も元気に頑張りましょうっ