怪我をしていても日々は続くわけで、自分がのろのろと蝸牛の如く這ってる間世界は加速したかのようだ。季節も冬に移り変わり札幌では初雪が振ったとか。

今日も実験。なのに右手が使えないため何もできない。ただいるだけでむしろ邪魔だと思う。クラスメイトからは同情されるも所詮は他人事、私の右手になってくれる酔狂な奴などいないし(笑)たまにキシキシと痛む右手は私に何かを急かすようで、それは日々の無気力な自分への警鐘のように思えた。

部屋で一人、イタイイタイと悲鳴をあげる自分が何とも寂しい。こんなときは好きな人に看病されたいよ。てか親身になっていろいろと助けてくれる人がほしい。友達に頼めばやってくれないこともないけれど、諸々考えると頼めないし。やはりこんなときは親か。まぁ親なら世話を焼いてくれるだろうが親にも仕事があるし、こっちに呼び寄せるわけにもいかない。結局、自分一人でどうにかするしかないのか。

来週はいよいよ学祭。こんなことになってしまったので私は戦力にならないだろう。楽しいはずのことが楽しく移らない。怪我をすると健康のありがたみがわかるなぁ。

そういえば歯を折って知ったことなのだが、歯を折っても適切な応急処置をすれば元通りに治るらしい。その処置とは歯を折っても慌てず騒がず、まず折れてしまった歯を捜す。そしてその歯の根本を触らずに牛乳に入れ保存し、出来るだけ速く歯科医院に行く。歯の根本には結合組織があり、折れた歯は乾燥すると組織が壊れてしまう。それを防ぎ歯科医院で処置を施せばほとんどの場合くっつくらしいのだ。いざというときの為に覚えておくといいかもしれない。