6月に取材のため、タイ集合工場「オオタ・テクノ・パーク」のオープニングセレモニー に行ったことはいつぞやのブログにも書きました。


私はそのとき、初めてタイに行ったわけなんですが、すっかり気に入ってしまいました。

確かに英語が通じにくい、とかトイレの紙を流す習慣がない、とか結構サプライズな一面もあったのですが、「肌に合う」というのでしょうか。もともと農業国であり、敬虔な仏教国なので、穏やかな国民性であることもそのその理由の一つです。また、男女とも小柄な人が多く、人に威圧感を与えないというのもポイント高い(笑)。


 先日、女性と仕事の未来館で女性起業家セミナーを担当していたときの受講生だった清水千佳さんが当社を訪ねてきてくれました。彼女は半年前にタイに特化した「タイ・コンシェルジュ」 という会社を設立したといいます。清水さんのブログはこちら。


最初、セミナーで彼女の事業計画の発表を聞いたときは、ニーズの掘り起こしがいまいちだなぁ、と思っていたのですが、実際、起業してからの話を聞くと、ニーズを予定調和的に想定して始めたのではなく、ユーザーの声を「傾聴」して、事業内容を組み立てていっている姿勢が汲み取れました。


そこなんです。大切なことは。


私は会社を継続させるためには、良い意味での「朝令暮改」もあり、と思っています。

言い換えれば、変革の時代に対応した柔軟な組織づくり、ということです。確かに事業の柱を持つことは大切です。しかし、柱を尊重するあまり、何か大切なマーケットの「声」を聴き逃してはいないか。そんな検証も必要です。


特に女性が会社を継続させるためには、「朝令暮改」的なしなやかさも時には必要です。出産、育児、介護。その時々にあった働き方を自ら作りだす必要がありますから。


私は柳の木をイメージしています。

風が吹けばどこかはかなげにゆれます。でも決して折れることはありません。枝をどこまでもしならせて立つ姿には、「軸足がぶれない」根の強さを感じます。その姿は凛としています。


で、本題。

彼女との縁が再びつながったことにまた、タイへの縁を感じるのです。

きっとまた、来年も違った形で行くことになると思います。楽しみだのぉ。