そんなずぼらな母を持つ4歳の娘。それは、それは、書ききれないほど、援助していかなければならない点が沢山あります。けれども、それは娘の問題ではなく、親の問題。もし子どもが何か問題を抱えているとしたら、やはりそれは逸脱する原因が、親の用意した環境の中にあったのだと思います。ここで言う環境とは、もちろん親もその中に含まれます。
■モンテッソーリの言葉に触れる
そんなネガティブな思考サイクルに陥ったとき、母が行なうこと。
モンテッソーリの書物に触れることです。
この教育法を説いた書籍は国内外数え切れないほど、多く存在します。それほどモンテッソーリ教育が世界中から注目を浴びている教育法なのでしょう。どれだけ多くのモンテッソーリアンと呼ばれる先生方が、このモンテッソーリ教育の素晴らしさを伝えてくださっても、やはりモンテッソーリ女史の直接の言葉以上に、心に響く言葉はありません。
けれども、そこには一つ問題が・・・。あくまでも個人的な感想ですが、モンテッソーリの著書は、母にとっては全体的に読みづらい。英訳の方が読みやすいと感じるほど、和訳版はより難しい印象を受けます。これは自分の言語的問題なのか、理解力の問題なのか、区別が付かないほど、1冊を読みきるのに苦痛を強いられたこともありました。
■モンテッソーリ教育法 子ども‐社会‐世界
そんな中、いつ読んでもすべての言葉が心に染み渡る1冊が・・・。
クラウス・ルーメル先生、江島正子先生のお二方が共訳という最強コンビ!一見タイトルからは堅い印象を受けますが、とにかく読みやすい。これほどまでに、モンテッソーリ女史の言葉が、胸にストンと落ちる書籍は、珍しいのではないかと思います。
モンテッソーリ教育法 子ども‐社会‐世界
これはモンテッソーリの晩年の未発表資料を息子のマリオ・モンテッソーリ博士のご好意の元出版できたという大変貴重な1冊。「子どもの発見」のような400ページ近くある書籍とは違い、B6版に200ページ弱という手軽なサイズから、持ち歩くことも多い1冊です。
■モンテッソーリ女史から私たち親へのメッセージ
この書籍の特筆すべき点は、通常、教師や教育者への講演が多かった中、親を対象にした講演内容も一部収められている点。まさに、モンテッソーリ女史からすべての時代、すべての国に生きる「私たち親」へのメッセージです。
「親より子どもがよく知っている」「子どもの秘密」という女史が行った2つの講演の記録から、今まで頭では何となく理解していたことが、クリアーになったのは、ご本人の言葉だからこそ。母の手持ちは旧版ですが、Amazonの取り扱いは新装版の中古のみのようです。ぜひ、図書館等も利用して、モンテッソーリ教育にご興味のある方々には一読していただきたい一冊です。
お行儀を教えないと子どもが野蛮人になると心配したお母さん。それについて女史に質問をすると、返ってきたのは答えの代わりに、以下の質問。
「あなたは子どもに干渉しないで、一日でも好きにさせたことがありますか。」
母を悩ませていたことも、ここで答えが見つかりました。
もう一度、一言一言を噛み締めて読み直したいと思います^^
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