2016.9.21
Bonjour! こんにちは。
モンパリのMiyoです
突然ですが、
「金融家のために作られたお菓子」
というのがあるんです！
何だかわかりますか！？
金融家＝（フランス語で） ”Fiancier"
つまり…
”フィナンシェ” のことです！
フィナンシェは
アーモンド生地をベースにした
シンプルなおいしいお菓子です。
フィナンシェは色々なお店で売っていますが、
私が最近ハマっているのが、
”Gilles Marchal （ジル・マルシャル）” の
フィナンシェ！
ピスタチオ、ナッツ、フルーツなど、
色々な種類のフィナンシェがあり、
とっても美味しいのです！
右手前がナッツのフィナンシェ。右奥がミラベルの実（スモモ系）のフィナンシェ 。
このフィナンシェ、
シンプルな味が食べやすくて
飽きずに食べられて好きなのですが、
何と言っても、
”食べやすい” のがいいんですよね
フランスには
美味しいお菓子やパンがたくさんありますが、
ミルフイユ、クロワッサン、パンオショコラなど、
ちょっと食べにくかったり、
ポロポロこぼしてしまったりするものが
たくさんあります。
でも、このフィナンシェは
フォークやナイフなしに、
簡単に手で食べられるのがいいんですよね！
こうやって手で簡単に割って食べられます。
そう！実はこのお菓子、
これがねらいで広まった
お菓子なんだそうですよ！？
このお菓子の名前にも由来する、
フィナンシェの始まり。
それは19世紀、
パリの金融街（パリ証券所があったところ、今のBourse という駅があるところ）で、
忙しい金融家たちが職場でも、どこでも、
手で持って簡単に食べられるように
作られたお菓子なんだそうです！
たまたまこの金融街で
菓子職人をしていたLasneラヌ氏が、
お客の大半を占めた金融家たちの様子を見て
もともと売っていたお菓子を改善し、
さらに食べやすく、おいしいお菓子として
フィナンシェを売り出したそうです！！
形もそれまでの楕円形から
”金塊型” の長方形に変えたそうです！
（その方が金融っぽいイメージになりますもんね！）
金融家たちは朝が早いので
朝ごはんを職場で食べることも
多かったのでしょう。
でも、パンオショコラやクロワッサンは
ポロポロこぼれてしまうし、
手もベタついて汚れてしまう…。
歩きながらや職場のデスクでは
ちょっと食べづらいですよね。
そのために
フィナンシェのような、
手を汚さずに簡単に食べられるお菓子が
好まれたんですね！
朝ごはんだけじゃなく、
職場のデスクでちょっとおやつとして食べるにも
このフィナンシェは最高
ましてやジル・マルシャルのような
おいしいフィナンシェが食べられたら…
仕事も頑張れちゃう気がします
ところで、
このジル・マルシャルですが、
以前ラ・メゾン・ドュ・ショコラで
活躍されていたそうですが、
2014年に彼自身のパティスリーが
モンマルトルにできました！
12番線Abbesse（アベス）駅から坂を上って行くと左手にあります。
ショーウィンドーに美味しそうなお菓子が並んでいて、
ここを通るとついつい食べたくなってしまいます。
そして、
フィナンシェだけじゃなく、
マドレーヌも有名でオススメです。
中に具がたっぷり入っていて、
本当においしいんです♡
ラズベリーのマドレーヌ。中にたっぷりラズベリーが入っています。
日本人スタッフの方もいらっしゃいますし、
モンマルトルの観光の際にも寄れるので、
観光でパリにいらっしゃった際にも
行きやすいかと思います♪
忙しい金融家のために作られ、好まれた
フィナンシェのお菓子…。
お菓子の歴史を知ると
なんか味わいも増しますね
Gilles Marchal ジル・マルシャルのお店↓
9 rue Ravignan 75018 Paris
最寄りメトロ: 12番線 Abbesse（アベス）駅