野川先生からコメ返し | 雇用維新 派遣?請負?アウトシーシング?民法と事業法の狭間でもがく社長の愚痴ログ

野川先生からコメ返し

私のような者の書いたことに、恐れ多くも野川忍先生がツイッター上でコメ返しして頂いた(汗)。


野川忍先生のツイート10~人間はモノではない~ (雇用維新)

先生からのコメントは、


1)拙著…じゃないな、拙ツイート(?)に、応えた下さった皆さんに触発されています。また、偉そうなことを言ってもまだまだ不勉強であることも自覚させられました。出井智将社長と浜口桂一郎先生はブログでも取り上げて下さっているので、一言ずつだけコメントさせていただきます。

(2)出井社長のご指摘は、現場の実態としてかねてから指摘されていました。多くの派遣会社が、派遣先の子会社であり、力関係に多大な格差がある中で、そもそも健全なビジネスとして派遣事業が成長していくことの障害が多すぎるのですね。それを踏まえた上での「派遣労働者の交渉力」なのでしょう。



派遣先の子会社はたしかに多いですね…。


そしてそのような子会社こそ、コスト削減目的で設立された場合が多いのです。


また今でこそ、さすがに少なくなりましが、そうした子会社が派遣会社の口座窓口となっている場合も多くあり、多重派遣の温床ともなっていました。


そのような会社にいくら多重派遣の説明しても、「他の会社は問題ないと言っていた」と他社に取引を変更されてしまう…。



調査が入らない限り大丈夫…。


入っても指導されても悪いのは人材会社…。



こうして「やったもん勝ち」の取引市場が形成なされてきたのです。


人材ビジネスが健全な成長ができるような市場を作るためには、こうした違法状態に行かせないチェック機能が必要不可欠なのだと考えます。


そうした改正でない限り、最終のツケは、結果労働者に回される。


今の派遣法改正案は、まさにそういう法案なのです。


「派遣労働者の交渉力」が最大の業者選定方法となるような市場となることを願っています。




また(1)で書かれているように、同じ日にhamachan先生こと、濱口桂一郎氏も同じ連ツイに対し、ブログを書いており、それにもコメ返しされている。



野川忍先生のついーと労働法講義シリーズ (EU労働法政策雑記帳)



(3)浜口先生の、派遣を含めた「三者間労務供給関係」の抜本的見直しのご見解はよく存じております。ツイッターで言えるのは原則論なので、またの機会に「浜口理論」に応えさせて下さい。また、「労働者はなぜ保護されるのか」についての北欧各国の労働組合の役割に関するご指摘、丸ごと同感です。



野川先生、コメント有難うございました!



ではまたパー