労政審から意見書
厚生労働大臣
長 妻 昭 殿
労働政策審議会
会長 諏 訪 康 雄
労働政策審議会による答申等の尊重に関する意見
本審議会は、標記について、厚生労働省設置法第9条第1項第3号の規定に基づき、下記のとおり、意見を申し述べる。
貴職におかれては、これを踏まえ、労働政策審議会の答申等について、適切に対処されたい。
記
昨年12月28日、本審議会が、厚生労働大臣に答申した「今後の労働者派遣制度の在り方について」を踏まえた「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律等の一部を改正する法律案」の要綱について、本審議会は、本年2月17日に厚生労働大臣から諮問を受け、同24日に、全会一致で答申した。
しかしながら、今般、政府は、この法律案について、3月19日に本審議会の答申とは異なる形で閣議決定を行い、3月29日に、国会に提出した。このような取扱いは、本審議会の答申が、公労使三者により真摯な議論を積み重ね、ぎりぎりの調整を行った結果であることにかんがみれば、遺憾である。
本審議会が雇用・労働政策の企画立案に不可欠であり、ILOの三者構成原則に基づく非常に重要な意義を有するものであることを踏まえ、本審議会は、政府に対し、労働政策審議会の意見を尊重するよう、強く求める。
(PDF)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005i7q-img/2r98520000005i98.pdf
3者合意に政治介入させた派遣法改正法案対し、労働政策審議会から正式に反対意見が出された。
答申から削除されたのは「事前面接の解禁」だったのだが、ギリギリの調整を重ねた今法案は、どこに触っても壊れてしまうガラスの合意の上に作られている。
そうして作られたにも関わらず、歪んだ政治の影響までも反映されるとしたら、労政審の存在はなんかのか
ただでさえ誰のために改正するのか理解不能な派遣法改正案…。
私達の働き方まで変えてしまう、この法案が本当にいいと思いますか
ではまた