モンゴルだるま@よろずモンゴルコーディネーター兼業遊牧民です。
モンゴル語通訳のお仕事を初めてもうすぐ四半世紀。
モンゴル国で起業してあともうちょっとで13周年。
家畜を飼い始めて、兼業遊牧民という草原と都会の二重生活を初めて6年目。

なかなかビジネススタイルが定まらず、毎年、この時期に試行錯誤しています。
困ったものです。

試行錯誤しつつも、エコツアー用の草原宿泊施設はだんだん、体制が整ってきました。

民宿ゲルとホームステイのハイブリット型宿泊施設とでもいいましょうか。

☆生活感が満載の「ほんとに生活しているゲル」

☆清潔さを意識した寝具(シーツや布団カバー・枕カバーは毎回消毒洗濯)布団は1グループごとに日干し/虫干しを徹底)

☆野菜多めで栄養バランスを考えた食生活
(これは肉食遊牧民のバランス食生活導入の試みでもあります)

☆遊牧民の生活リズムを体感できるゲルレイアウト(牛の草をはむ音を聞きながら眠り、子牛のお乳をねだる声で目覚める人は目覚める/満点の星空をぐるり360°パノラマで満喫できる)

この辺を意識した宿泊施設は、今のところ、われらが「草原の我が家」だけ。
作り物的な演出はせず、現代モンゴルの遊牧の実態をそのまま披露する、ホンモノであり続けたいというのが私のこだわりです。

今年は、ちゃんとエコツーリズム普及につとめて、モンゴル遊牧文化がエコツ―リズムの「宝物」となりうることと、きちんとエコツアーオペレーター兼業遊牧生活がビジネスとして成り立つ、というビジネスモデルを構築しよう、とシステム化を図っています。

手探りで続けてきた遊牧生活をメインテーマとしたエコツアープログラムも5年目。

モンゴル人スタッフもメンツが入れ替わり立ち代わりしつつも、
なんだかんだといいつつ、自分の家畜・馬を活用してのエコツアープログラム開始当初からの基軸スタッフは勤続5年となり、ようやく「エコツアーってなんだろ?」「お客様を受け入れるってどういうことだろ?」というのを理解してくれるようになってきました。

これまでは遊牧メインで、週末とか、私が企画したときに臨時でエコツアーをやってる、という感じだったけど、これからは、ちゃんと皆でエコツアープログラムを通年実施しようね、というベクトルが定まってきたのは喜ばしいことです。

私もそれほどエコツアー普及については焦ったり、情熱的・精力的にガツガツがんばったりしてなかったのですが、やっと、皆が目覚めてくれて「エコツアーは自分たちの仕事/生活の一部」というマインドが共有できるようになりました。

せっかく、皆がやる気になってくれはじめたので、できるだけ多く、モンゴル遊牧文化/大自然を愛し、リスペクトしつつ、馬とか草原とかを満喫したい、というお客様を継続的に受け入れる体制を作ることにしました。

「草原の我が家」というのは、モンゴルだるまとゆかいな仲間たちが家畜の世話をしながら暮らすゲル集落のことです。
うちでは、羊・山羊・牛・馬を飼っているのですが、私一人で全部の家畜の世話ができるわけもないので、地元のプロ遊牧民さんたちと契約を結び、スタッフとして遊牧してもらっています。

羊・山羊を担当する係、牛(主に搾乳や乳製品作りなど)担当、馬担当と3グループに分かれていて、それぞれが家族で住んでいたり、あるいはゲルがないから、私が提供したりしています。

それ以外に私の生活拠点となるゲルがあり、お客様の宿泊や休憩用のゲルが2-3軒、馬具や牧畜作業に関する道具などを収納するためのお納戸ゲルがあります。

1年に4回+αの引っ越ししているので、「草原の我が家」がどこにあるのか?が説明しづらいところ。

そろそろ拠点となる土地を定めたいところですが、まだ今年は移動生活のままです。

基本的に、モビコム・ユニテル・Gモバイル・スカイテルとったモンゴルでメインとなっている携帯電話と3Gデータ通信によるインターネット接続の圏内であることを目指しています。

今年はGmobileのインターネットモデムを導入したので、
回線速度が恐ろしく遅くて、写真データとか動画データのアップロード・ダウンロードは難しいけれど、フェイスブックやブラウザメール、ブログくらいはできるという環境。

Wifi機能がついているスマホやタブレット、ノートブックPCなどであれば、お互いに負荷を気にしつつ使用することは可能。

電源は太陽光電パネルを使った再生可能エネルギー100%で、12V直流の電灯・冷凍庫/冷蔵庫・形態電話の充電・テレビ(D-Dishという遊牧民にとってはメジャーな60局あまりが見られる衛星パラボラテレビ)をバッテリーで賄っています。220Vに昇圧する変圧器が内蔵されてるシステムなので、デジカメやパソコンなどの充電も可能。
他に、去年、「NHK 世界遺産シリーズ100」のモンゴルロケでご一緒させていただいた撮影スタッフからプレゼントしていただいた太陽光パネルで単三乾電池の充電ができるので、日照時間が長い夏は、多分、ウランバートルよりも電気に恵まれています。

場所は、ウランバートル市のナライハ区とトゥブ県のエルデネソムのあたりをうろちょろしています。
行政の境界があいまいなので、この二つの行政地区に属する遊牧民さんが混在しています。

地盤がしっかりしているので、馬での疾走中に「タルバガンの穴」や砂漠化による地面崩壊での踏み抜き転倒事故の恐れがないので、初心者の方でも、乗馬レッスンを受けていただければ、安心して、駆け足を満喫することができる、という点が気に入っています。

今年は、宿泊のお客様の定員は8-10名様くらいにしようと思っています。
4-6名様だったら、ベッドをご利用いただき、10名様以上の場合は、私たちがよくやっているマットをしいての雑魚寝スタイルの予定。

ベッドは引っ越しが大変なので、折り畳み式。でも結構便利で、私は普段からこの折り畳みベッドで寝ています。

トイレの問題はまだ試行錯誤中・検討事案のひとつなのですが、コンポストトイレの導入ができたらいいなぁ、と研究中です。

特に乗馬した後の、なんとも言えないインナーマッスルの筋肉痛に見舞われたときは、洋式便座で腰かけられるほうが、排泄行為でリラックスできて快適だなと。

モンゴル人は不思議なのですが、私と同じようにトイレットペーパーも使ってるのに、いったいどこで用を足しているのか?というくらい跡形もなく処理しています。
こればっかりは、現場を観察するわけにはいかないのですが、ネズミの穴や、凸凹になっている場所で土砂がむき出しになっているところを使っているようです。

ホットシャワーはないのですが、お湯をつくって行水することは可能。
近くのツーリストキャンプや保養所に湯あみだけさせてもらいに行ったりすることもありますが、湯冷めして風邪を引くのが怖いので、日中の暑くて風がないようなときにささっとお湯を沸かして行水するか、ウランバートルに戻ってきて、サウナや岩盤浴付きの公衆浴場に行くのが私の楽しみです。
からりとした内陸性の乾燥気候なので、汗をかいてもべたついたりしないから、お風呂に入らないと辛くて我慢できない、ということはないけれど、もともとお風呂が大好きなので、今年、人手が多かったら、お風呂ゲルも作りたいなと考えています。(これは資金的なこともあるので「予定」という段階)


5月半ばか6月上旬には夏営地に引っ越す予定で、夏営地に移ったら、宿泊のお客様も承りたいです。

それまでは日帰りか簡単な私たちと一緒のゲルでのホームステイかテント泊。
野宿しても寒くない季節になってきました。

こんな感じの「草原の我が家」です。

5月は、
☆日帰り乗馬
☆1泊2日乗馬(雑魚寝やホームステイなどでも平気な人のみ)
☆遊牧体験
☆ただひたすらのんびりデトックス
☆草原瞑想会
などをエコツアープログラムとして開催します。

我が家の馬っこたち


ほんと、なんにもないのが「取り柄」みたいに
ひたすら素敵な放牧用の草原が広がっている場所です。

ここで朝陽を浴びながら牛の乳搾りをしたり、
夕暮れ時の変わりゆく空の色を満喫したり、
星空を大の字に寝ころんで眺めたり、
月光を浴びながら瞑想したりしながら
心を空っぽにリセットするのが私の生活の一部となっています。

都会生活に疲れちゃったなーという方や
ふらりと「あんまりスケジュールを決めずに草原の風を自由に感じたいんだよね」という方を
歓迎します。

P.S. きちんとした宿泊施設に泊りたいよ!という方は、ツーリストキャンプを手配させていただくことも可能です。


天候が不安定なのと、まだ家畜の出産が終わらず、家畜中心の生活のため、エコツアーの開催は5月1日以降を予定しています。

ちょっと興味が出てきたよ、という方は、下記、お問い合わせ/お申込みフォームからご連絡ください。(アメブロメッセージ機能は連絡手段としては使えないことが多いので必要事項をご記入いただければ確実に届き対応しやすいお問い合わせ・お申込みフォームをご利用くださいませ)

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