米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、アメリカはアジアに於けるミサイル防衛の大幅な拡充を計画しているとのこと。X-Bandと呼ばれる早期警戒レーダーを青森に加えて新たに”日本の南の或る島”に置き、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃に対するバリアを張る予定とのことで、第三のX-Bandも韓国かフィリピンに置くことを検討中とのこと。

 北朝鮮の攻撃に対する防衛は、それは即ち物理的に考えて中国の攻撃に対する防衛にもなる、とのことをアメリカの関係者は云って憚らないようでもあります。中国は1000から1200の短距離弾道ミサイルを台湾に目がけて設置しているともあり、日本の南の島とフィリピンにX-Bandを置けば、それは台湾を守ることを意味しているとも書いています。一方、このような複数の国にまたがった防衛システムは、それらの国の間で情報の共有が出来ないと期待される効果を発揮できないとのことで、最近の日韓の問題は悩ましい問題とのこと。他にも色々米軍は増強を図っているようです。

 うーむ。日本にいると、或いは日本のメディアだけを読んだり聞いていると、どうもおっとりとし過ぎてしまう嫌いがあります。日本の上空や近海では、様々なことが起きている。THAAD(Terminal
High Altitude Area Defense、終末高高度防衛ミサイル)なる大気圏外での弾道ミサイル迎撃システムも更に構築しているとのこと。景気が悪くて軍需産業が動き出しているという側面もあるかも知れませんが、自分の頭の上や隣のことは、もっと真剣に注意を払った方がいいですね。