往年の名車フォードGT40が1100万ドル(約8億7千万円)で落札されたとのこと。アメリカ製の車としては史上最高値の落札額だったとのこと。これには驚きました。

 フォードGT40は、アメリカ製なのに強かった。復刻版のフォードGTは(とても高い車ですが)”比較的”安いのに性能はヨーロッパのスーパーカーに勝るとも劣らないものだった。何よりもデザインが、如何にもアメリカらしく、マッハGoGoGoみたいな、アメコミから飛び出してきたような感じで、妙にカッコイイのです。本当にカッコイイのはフェラーリ。フェラーリに憧れ、真似、超えようとしたのがコルベット・スティングレー。アメリカ人がアメリカ人らしく作った車、必ずしも洗練されていないのだけど、そんなちょっと無頓着なところが力強さと心の広さを表しているようでカッコイイのがフォードGT40やフォードGTでしょうか。現行車ではマスタングGTなんかがそんな一派です。マスタングGTはイタリア車やドイツ車よりも安いですが、或る意味でそれを買うのはとても贅沢なことでしょう。私にはどうしてもアメリカに対する憧れがあります。

 さてこのフォードGT40。史上最高値で落札とは中々興味深いものです。アメリカの景気は必ずしも良くありません。金融市場も不動産市場も、マーケット全般バブルが起きているような状況ではありません。しかし何故いま史上最高値か?私が思うに、世界中が金融緩和で流動性(おカネ)がじゃぶじゃぶに溢れる中、国の財政や金融システムにそこはかとなく不安を感じ、その結果これら流動性が金融商品資産ではなく、金(Gold)や車などの実物資産に向かっているのではないかと。私は車が好きですが、特にフォードGT40系列は好きですが、相場・マーケットの方がもっと好きです。マーケットに早くお金が戻ってきますように!