多くの新社会人が、今日、初任給を受け取ることでしょう。当社に於いても本日、支給されました。

 私が初任給を貰ったのは19年前のことですが、どういう場面であったかは思い出せません。しかし兎に角ドキドキしたというか、大人になったという高揚感があったのは覚えています。

 人は皆、親や社会の被扶養者として生まれて育ち、いつしか扶養者になっていきます。会社との関係でも、最初は会社から貰うものの方が多く、そしていずれ会社に与えるものの方が多くなっていきます。なるべく早く、そしてなるべく大きく、会社に貢献できるようになって欲しいと、そう当社の新入社員には話しました。

 先輩から受けた恩は後輩に返すのが筋だと私は思っています。会社が与えられることは、給料だけではありません。私は随分色々なことを、嘗ての会社や先輩から教えられました。

 翻って考えるに、私はしっかりと先輩としての役回りが出来ているでしょうか?

 今日は思い掛けず、初任給をくれた大先輩の声も聞くことが出来ました。これも何かのしるしでしょう。知識や経験・知恵を蓄え、伝え、共有できる仕組みを、もっとしっかりと作るように努力していきたいと思います。