MUとはマネックス・ユニバーシティのことです。昨晩、MUの御披露目レセプションを開きました。会場は東京駅八重洲口のレストランでしたが、もとは或るメガバンクの支店だった所です。合併に伴って、すぐ近くにあるもう一つの(合併先銀行の)支店に統合され、その空いた所を改装して最近オープンしたお店です。

 MUはマネックス・ビーンズ・ホールディングスが70%、トヨタファイナンシャルサービス株式会社が10%、株式会社講談社が10%、株式会社ネットラーニングが10%出資している会社で、投資教育に力を入れていきます。ささやかな集まりではありましたが200人ほどの方が来て下さり、新聞やマネー誌などのマスコミ関係の方が30%、FPの方など投資教育関係の方が30%、金融機関などMUの潜在顧客となられる方が30%、そして出資会社などその他関係者が10%程度という内訳でした。

 当社は、投資家のリターンは、それが機関投資家であれ、個人投資家であれ、投資に対する理解度から大きな影響を受けると信じています。クルマの世界では、教習所がなければ高速道路や高性能車があっても意味がないように、投資の世界では、高速道路のようなインフラたる市場や、高性能車にあたるとも言えるオンライン証券の仕組みはあっても、教習所にあたる場がほとんどありません。

 投資やマーケットに関する正しい理解を持つことは、投資家にとってより良いリターンを得るための助になるだけでなく、市場に関する正しい制度設計や金融行政がされていく上でも、必須の条件だと思います。個人向けの投資教育は数年前に政策目標として掲げられましたが、投資教育者や教材の不足などが理由と思われますが、現状では遅々としてあまり成果を上げているように見えません。MUは小さな存在ですが、昨晩集まって頂いた方々の範囲と熱気を感じると、本件に対する興味と潜在ニーズが如何に高いかがよく分かります。お客様の、延いては市場全体の健全な育成のために、少しでも多く貢献できるように、大切にMUを育てていきたいと思います。