世界ゆる旅 ひとり旅

世界ゆる旅 ひとり旅

2カ月で7カ国をひとり旅。航路だけは世界一周。
食、音楽、舞台、芸術…「好き」を求めて毎年海外を放浪する足跡。

映像制作に関わる人・映像好き以外はきっと知らないであろう、ユニークで尖っていて、何かしら持ち帰る感情のある、東京の映画館「シアター・イメージフォーラム」。

 

ここで、チェコ映画史上最高傑作と呼び声の高い「マルケータ・ラザロヴァー」を観たことがある。


大好きなチェコの映画、ってだけで内容はあんまり調べないまま観たら、いろいろ、とんでもなかった。



13世紀のボヘミア王国を舞台に、宗教と部族間の抗争に巻き込まれていく少女マルケータ・ラザロヴァーの運命を描いたもので、内容の濃さ、壮大さに綺麗に比例して、上演時間は3時間近く。

 

なおかつ、ショッキングな映像も続く。

 

最後まで集中力を切らさずに観た自分の精神力をほめたい。

 

13世紀のボヘミア王国、という舞台設定はもちろんのことなじみがなく、「あー、人間ってもともと、獣だったのね」としみじみ思うくらいに、(現代から考えると)精神性が低い。

 

人としての道理とか尊厳とか、道徳とかあったもんじゃない。

 

けれど、どうしようもない、どうにかしたい、もどかしさみたいなものを感じる。そういう端境期。

 

この世界観の中で、徐々に広まりつつある宗教(当時の)の、そこはかとなく漂う怖さや美しさ、芽生えつつある倫理とかがゆるりと描かれていく。

 

すべてのシーンが宗教史や哲学の暗喩に満ちていて、

 

「これはあれとつながるるのかな」「こういうことかな」

 

などと暗喩を解読しながら観ていると、それはもう頭と精神力を使い、燃え尽きた。

 

後に残るは「すごいものを観た」という感想のみ。

 

イギリスやフランスの中世は、なんとなーく(本当に、薄っぺらーく)は知っているものの、東欧については知らなかったのでとても興味深い。

 

その後、東欧の歴史をもうちょっと知りたくなり、ワラキア公国の王・ヴラド三世を描いた漫画、『ヴラド・ドラクラ』も読んでみた。

 

 

 

歴史を少し掘り下げて、また旅をすると、楽しいんだろうな。次に行ける時までインプットに励もう。

 

2024年は、とても身近な海外と、もう一カ所、とても好きな場所に行くのが目標です。

前回記事のこちら。

 

 

ロコタビのロコ様からご許可をいただき、話題は続きます。

 

今回、情報提供にご協力いただいたプラハ在住のロコ・佐藤様

ロコタビ

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次にプラハに行くときは、必ず教えを請おうと思っております!

 

敬愛するヤン・シュヴァンクマイエルの現在をお尋ねしたところ、すぐに返信をいただきました。

 

今回の記事は、佐藤さんから教えていただいた情報を元にしています。

 

わたしが、ヤンの暮らした家を訪ねた頃は、

 

 

もう彼は、住んでいなかったそうです。

 

それどころか、佐藤さんの情報によると、彼がここに住んでいたのは70~80年代だったとか。

 

えええー!

 

わたしは勝手に、奥様のエヴァを亡くす2005年までお二人で住んでいて、

 

その後、ヤンが住みながらギャラリーも運営していた、と勝手に思っていました。

 

そもそも違っていたよ…。

 

わたしが行った頃は、この場所から引っ越されて、20~30年近く経っていたようです。

 

あの日、家に抱きついたことに悔いはない。敬愛するクリエイターの空気を共有したと思っております。

 

そして、ヤン・シュヴァンクマイエル88歳はご存命でした!(よかったー!!)

 

あの時訪ねた家は、まだヤンが所有されているようですが、スタジオはプラハから離れた場所にあり、ヤンの制作会社はプラハの閑静な住宅街にあるとのことでした。

 

彼の最新の作品は2018年の「Hmyz(虫)」で、この作品が最後になるようです。

 

大量にもぞもぞしている虫が苦手なので、なかなかきっつい(笑)。

 

 

また、2020年に「The Alchemical Furnace」というドキュメンタリーが制作されており、インタビューや私生活の映像が見られると教えていただきました。

 

 

trailerの時点で恋に落ちる。

 

スクーターに乗っているヤンにも恋してしまう。超かわいい飛び出すハート

 

Amazon primeでは「アリス(Alice)」が観れますのでご興味がありましたら。

 

(最近まで「オテサーネク」や「ファウスト」も観られたんだけどprime会員無料の期間が終わっちゃいました)

 

こうやって、大好きなヤン・シュヴァンクマイエルの記事を更新できるのも、プラハガイド・佐藤さんのおかげです。

 

本当にありがとうございました!

 

<チェコの話題は、まだ続く…>

誕生日が近くなると、大好きな国を思い出します。

 

 

駆け足で世界一周中、「誕生日は憧れのチェコ・プラハで過ごしたい」と、ドイツから長距離バスに乗り、夢のような時間を過ごしたあの日々を。

 

そして、毎年気になっていたのです。

 

敬愛するヤン・シュヴァンクマイエル氏はお元気なのか。

 

 

ふと思い出してはWikipediaを見て、新しい更新はないまま、年齢を重ねていることを知る。

 

2023年現在、88歳(あれから7年か)。

 

最近は90歳以上の元気な高齢者ばかりの日本人ならまだしも、チェコ人の平均寿命は80歳以下(2020年調べ)。

 

Wikipediaを見ながら嫌な空想もするのです。

 

Wikiが更新されていないだけなんじゃ?

 

本当にお元気かしら?

 

わたしが、知らないうちに……なんて嫌だよ!と。

 

その悶々とした思いが限界に達したので、チェコ在住の日本人にお尋ねすることにしました。

 

今、こういうサイトがあるのを知ったから。

 

ロコタビ

 

海外在住の日本人が、質問に答えてくれたり、自分の好みや特技を活用して観光案内をしてくれたり。

 

旅行会社と契約したガイドでなくても、もっと気軽に、もっとコアにマニアックに、旅行者の力になってくれる方々を見つけられるサイトです。

 

(なかには、旅行会社と契約していたプロフェッショナルもたくさんいらっしゃいます)

 

そこで、我ながら変な質問だなと思いつつ、チェコ在住の方々に向けてヤン

・シュヴァンクマイエルの今についてお尋ねしてみました。

 

そうしたら、聞いたその日にお答えをいただけたのです飛び出すハート

 

どれだけ、ほっとしたことか。

 

そして、チェコ滞在中にどれだけ勘違いしていたことか泣き笑い

 

自分のチェコ愛も再確認しました。

 

<つづく、かも>

 

+++++

 

閑話休題。

 

昨年夏ごろから、友人が海外に行き始めました。

 

アメリカ、タイ、ベトナム、韓国×2組、スリランカ……

 

そして地元にも海外の旅行客がどーんと増えました。

 

仕事場付近には、毎日大型観光バスが何十台と乗り付けています。

 

主要駅には、バックパックに国旗のワッペンをいくつも貼った旅行客がたくさん。

 

きっと世界一周中なんだろうなーと思って見ています。

 

わたしはこれまで渡航のタイミングがなかったのですが、今年こそは飛行機

5月のGWから、海外旅行に行く人が増え始め、渡航のハードルが低くなり始めています。

 

そろそろ行けるかも、と大好きなタイ・バンコクの航空券を検索したものの、まだ高い。

 

私の財力ではしばらく無理だ。

 

 

 

 

ここ1年は飛行機に乗っていない。遠出しても九州圏内がほとんどだった。

 

 

 

2021年に行った、唯一の九州圏外、広島の弥山登山。

 

 

2022年の1月は大分の宇佐神宮へ。

 

 

熊本へおいしい豆花を食べに。麻辣粥とずんだ豆花。

 

 

台湾が好きすぎて何十回と行っているオーナーが手がけた豆花は、ちょっと違う。

 

トゥルンとなめらかな食感、豆腐よりも大豆の主張が控えめな食べやすい味、甘すぎないシロップとたっぷりの具材…

 

近くにあったら毎日でも食べたいくらい、体にすーっとしみる。

 

台湾の屋台料理の葱餅(ビン)もおいしかった。

 

店内には台湾関連の本がいっぱいで、行きたくなる……

 

 

来月、7月は久しぶりに東京に行く予定。

 

久しぶりに飛行機に乗ることができるのがとても楽しみ。

仕事上、ワクチンを打ったかどうかを確かめたうえで、依頼される案件もある、というのは知っていました。

 

が、前に書いた通り、

 

 

 


わたしは、10万人に1人というアナフィラクトイド紫斑病という疾患を患ったことがあります。


安易に知らないものを体に取り入れるのは怖い。

 

ならば、「ワクチンを接種したや否や」という世のスタンダードな問いかけに対してどう答えるべきか。

 

体やアレルギーが不安で打っていなかったけれども、この先も仕事をするなら何らかの証明は必要です。

 

海外旅行も行きたいし。

 

そこではわたしは、いろいろと考えて、調べて、新型コロナワクチンの治験を受けることにしました。

 

理由は二つ。

 

新しく開発されたワクチンより、日本脳炎やインフルエンザなど、すでに流通しているワクチンの製法でつくられたものであれば、自分の体にも耐性があるのでは、と思ったこと。

 

もう一つは、治験の検査の手厚さです。

 

これはもう、実際に体験してみてなおさら痛感した。

 

血液検査や尿検査だけでなく、医師の問診もある。

 

さらにワクチンを打ちながら心電図をとられていたので、胸をはだけたまま(タオルで隠してますよ)注射を打たれるという今後絶対にないだろう体験もしました。

 

しかも、これらの検査は毎月あるので、いわば、毎月無料で健康診断を受けているようなもの。

 

結果は、どうか。それはまだわかりませんが、一つ言えるのは、とても良い経験だったし、すべてにおいて満足しているし、面白かった。

 

今後、日本で認可されるワクチンの何らかの役に立つのかも、と思えると、やったことに対して「良かった」と言えるなと感じた。

 

ちなみに、治験のワクチンを打った証明は出ています。が、これが通用するかはわからないそうです。

 

とりあえず、わたしは、元気に過ごしています。

ステイホームの今だからこそ読みたい、旅がしたくなる本、実際に旅先で参考になる本。

 

今まで何度も読み返し、時には誰かにプレゼントしてきたおすすめを紹介。

 

 

辺見庸 『もの食う人びと』

 

人は今、何をどう食べ、どれほど食べられないのか。

飽食の国・日本に苛立った著者は世界を旅する。

旅情豊かな描写に加えて、ダッカの残飯をあさる子ども、原発汚染に苦しむチェルノブイリの汚染スープ……と、食に、まつわる世界の現状が伝えられる。

観光がメインの、表面をなでるような旅行では見えてこない実情がショッキングだった。

現実を見ないまま、「あー、面白かった」と旅しただけで、いいんだろうか。

 

そう初めて感じた本です。

 

 

 

 

妹尾河童 『河童が覗いたヨーロッパ』

 

妹尾河童さんが旅したヨーロッパの、宿や寝台列車、城、建物を真俯瞰(真上)からスケッチしたイラストが満載。

 

その精緻なスケッチにとにかく魅了される旅日記だ。

 

中学生の頃に初めて手に取り、部屋の広さや家具のデザイン、インテリアのレイアウトなどに心が躍った。

 

イラスト共に旅の記録も綴られ、「いつかこんな旅がしたい」と憧れていた。

 

読むのが面倒な場合は、絵を見ているだけでも楽しめます。

 

 

 

 

いとうせいこう&みうらじゅん 『見仏記 海外篇』

 

タレント・作詞家・小説家・ラッパー・俳優などさまざまな肩書きのあるいとうせいこうさんと、漫画家・イラストレーターのみうらじゅんさんが、仏像を見る旅を書き残した見仏記シリーズ。

 

日本各地の仏像を見まくり、みうらさんのイラストといとうさんのユーモアあふれるテキストと組み合わせて表現方法は、もはや「いとうせいこう&みうらじゅん」という一つのジャンル。

 

「あの仏像は腰のカーブが超セクシーだ」「手の見せ方がアイドルの○○に似ている」など、仏像を全く知らなくても、いつの間にか仏像を見に行きたくなってしまう本だ。

 

海外篇では韓国、中国、タイを旅し、インドでは小型車で往復16時間の移動をこなしている。

 

仏像を見たいがために、小型車に往復16時間揺られるなんて、「好き」を原動力にした旅ってやっぱり面白い。

 

ちなみにこの本を寝る前に読むと、なんだかぐっすり眠れる気がしている。

 

「ブッダ・ヒーリング」とでも呼ぼうか。最近寝付きが悪いなぁという方にもおすすめ。

 

 

 

 

沢木耕太郎 『一号線を北上せよ』

 

沢木耕太郎さんといえば『深夜特急』。この本で旅に出たバックパッカーが何万人いることか。

 

旅の情景がありありと浮かぶ名著だし、旅の途中での沢木さんの思考も魅力的なこの本ではなく、あえて別の本をおすすめ。

 

『一号線を北上せよ』は、深夜特急を経て人気作家となり忙しい日々を過ごしていた沢木さんが、深夜特急から20年がたち、「あの時できなかった旅」をする作品だ。

 

ベトナムの南から北までバスで縦断したり、檀一雄さんをたどってポルトガルを旅したり。

 

表現は言わずもがな、まったく興味がなかったポルトガルに俄然行きたくなった。

 

沢木耕太郎さんが檀一雄さんをたどるのであれば、わたしは沢木耕太郎さんをたどりたい、なんて思った一冊。

 

 

 

角田光代 『恋するように旅をして』

 

何冊プレゼントしたかわからないこちら。

 

直木賞作家・角田光代さんの女性一人旅、バックパック旅はいつだって、予想外のトラブルとユーモアにあふれている。

 

時間ができたら、心の赴くままにかばん一つでふらりと旅に出る角田さんは、よく飲むし、よく道に迷う。

 

これだけトラブルにあいながら、よくぞ御無事で!と思う出来事に見舞われる。

 

小説とは違い、文章が太字になったり文字サイズが大きくなったりと、ちょっとだけブログ風なのもとっても読みやすいと思う。

 

お気に入りは、アジアで修行中の僧侶に、角田さんがえらく好かれてしまうエピソードです。

 

 

 

 

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「湯圓おいしかったな……」と一息ついていたら、上海在住の親友・みっちーから着電。

 

「仕事が終わりそう」

 

今回みっちーは仕事の合間に、わたしの一人旅を気にして夜ごはんやランチに行ったり、土日の1日をつぶして遠出に付き合ってくれたりしていました。

 

上海最後の夜だから、と時間をつくってくれたようです。

 

ありがたい!みっちー愛してるよラブ

 

 

S嬢とは地下鉄の中でバイバイ。

 

 

地下鉄の中で「またねー」って、手を振って別れる。まるで地元福岡にいるような気軽さよ。

 

初めての「うツアー」、とても楽しかったのはあなたのおかげです。S嬢、ありがとうラブラブ

 

みっちーと合流して二度目の火鍋を食べたあとは……

 

 

みっちー行きつけのゲイバーに行きました。書いてないけれど、実は滞在中2度目です。

 

 

特に自分から言うことはありませんが、アライ(LGBTフレンドリーな人)なのが伝わったのか、ママにいじられて会話が弾んで、このバーはとても居心地が良い場所でした。

 

どんな人だっているしどんな指向であっても人として尊敬したり、逆に嫌になったりするのは変わらない、と思っています。

 

「最後の夜だし、まだ飲むよね」とママ。懐と引き出しの広さがもう、ほんと、素敵な方でした。

 

店員の男の子に「あなた可愛いね」と言ったら、「可愛いって日本語でなんていうの?」と聞かれ。

 

「可愛い(カワイイ)」とメモに漢字を書いて、「中国語では?」と尋ねると「クーアイ」。互いに「クーアイ」と言い合う。ただの酔っ払いが完成。

 

 

途中、ママが「ファースト・アイドルは?」と聞いてきた。

 

 

私が「河合奈保子です」と返すと、ママ「あんたいくつよ?」。わたしが幼稚園生だった頃のアイドルは河合奈保子だったんですー。

 

ダンスも真似して踊ってたんですー。という会話を交わしつつ、テキーラ含め飲んで飲んで飲みすぎて……

 

翌朝、起きたら、予約していた帰国便の離陸まで2時間でした。

 

びっくりしすぎて、全裸(上海で寝ている時は全裸だった)で5分ほどうろうろして、最短で空港に着くルートを必死で考えました。

 

 

考えた挙げ句、タクシー→リニアと乗り継いで、自分でもビックリの45分で空港に到着したものの……

 

 

離陸40分前だったので、「もう、乗れません」とすげなく断られた。

 

「なんで!乗れるでしょ!まだ飛行機は飛び立ってないし!」と言いつのっても、

 

「いえ、乗れません。すみません。スタンドバイしてください」だけ。

 

「スタンドバイ」の意味がわからないから、「これに乗らないとまずいんです、帰りたいんです、乗せて!」と言うけれど乗せてくれない。

 

カウンターに貼り付いて、嘘泣きして「乗せてー」って言う日本人。

 

さぞやめんどうくさかっただろうな。途中で日本語が話せるスタッフが出てきて「規約でもう乗れないんですよ……」と諭される始末。

 

「スタンドバイ」は、日本人としては映画「スタンド・バイ・ミー」がなじみ深いから、線路歩くことかと思ってしまいましたが、予約待ちをスタンドバイと言うようです。

 

わたし会社員なもんで、明日から普通に仕事があるので、なんとしてでも今日のうちに日本に帰らないといけない。

 

カウンターにすがってスタンドバイしたら、夕方の便がとれました(定価で)。

 

 

11:55発の乗るはずだった飛行機を見送り、夕方の便がとれたので……

 

とりあえず昼ごはんを食べる。「東方既白」で中国人が高確率で食べてたメニューが気になって。どーんと肉。

 

おや、あと5時間も自由じゃないか。と、電車で都心へ舞い戻る。ほんと懲りないな。

 

 

朝起きて慌てすぎて、ホテルに忘れ物(携帯の充電器)をしていたので取りにもどりました。

 

ロンジモンドホテル隣のリーズナブルなホテルだったけど、わたしの忘れ物をビニールに包んでとっておいてくれました。シェシェ!

 

 

それからタクシーにのって…「ナンジントンルーディーティエ」と言ってみる。

 

着いた。通じた。唯一覚えたディーティエ。地鉄。

 

知っている場所を伝えただけであって、ここはそんなに好きではない街です。

 

 

古くもなく新しくもない、上海の景色。何度来ても「ザッとした」感じがする。

 

ぷらり散歩もしたし、余裕をもって……

 

 

リニアに再び乗ります。

 

本日二度目。

 

二度目ともなれば、写真を撮れる心の余裕がある。

 

お決まりの速度をパシャ。

 

なんでこのエスカレーターを今日二度も上がっているんだろう。

 

6万円弱(片道定価)で明日の仕事に間に合わせてくれる救世主。

 

 

トラブルはいつも以上に多かったけれども、楽しかった!再見上海。

 

その後、著しく中と日の国際情勢が悪くなり、さまざまな報道がなされ、この国を訪れることはありませんでした。

 

国としては、ね……非常にやっかいだなと思っています。

 

ただ、そこで暮らす人は、単に「そこで日常を営んでいる人」だった。素朴で親切。たまにぼろうとするアジアらしい商魂たくましさ。情報統制なされているがゆえの無邪気な発言。

 

その「人」までも否定する気になれない、そんな気分です。楽しかったのは事実だから。

 

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さて、一旦、これまでに訪れた海外の記録はここで終了です。

 

この後、オンライン海外旅行の話題がメインになるのと、コロナがあけても数ヶ月かける長期の旅行は難しいので、Amebaとブログ村の参加ジャンルをどうしようか悩みました。

 

「海外旅行ジャンルに変更しよう」と思ったものの、これまで更新してきた310以上の記事はほとんどが世界一周の時のもの。

 

その記憶と記録で、ここまで続けてこられたので、やはり、ジャンルはこのままにしておこうと思います。

 

もう2周くらいしたいし。その野望を温めつつ……。

 

 

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※以前更新した「初上海で行くべき3大グルメ」を改訂しています

 

上海に何度も何度も通ったのは、親友がいたことは大前提で、ごはんがおいしかったから。

 

まぁ、英語は通じないし、やかましいし、マナーもあったもんじゃないし、地下鉄でドア閉まりかけているのにむりやりこじ開けて乗ってくるし(ターミネーターか)、強烈なんだけど。

 

やっぱり、食事がうまい。

 

食事のバリエーションの広さ、味わいの深さはやっぱり、中国3000年の歴史、ですわ。

 

 

5位 北京ダック

 

日本では「高級料理」のイメージが強い北京ダックも、上海で食べると3000~4000円くらいで味わえます。

 

有名なお店がいくつかあり、なかでも「鴨王」と「全聚徳」がとりあえず最初に行く二大北京ダック料理店なんだとか。

 

わたしたちが訪れたのは「鴨王大酒店」。

 

 

こんがりとローストされた鴨を、テーブルの目の前でシェフがさばいてくれます。

 

北京ダックは日本では皮だけを提供されることが多くありますが、中国では、皮だけ・皮と身・身と、すべての部位をいただきます。

 

 

皮はパリパリで美味しいのですけれど、ちょっと脂っこい。身が入るほうがさっぱりと味わえるし、いくらでもいける。人数が少ない場合は半羽から頼めるそうですよ。

 

鴨王大酒店

 

 

4位 上海がに

 

上海といえば、有名なのは上海蟹。9月~2月がシーズンで、卵をたくさん抱えた10月のメスの蟹、白子が味わえる11月のオスの蟹は格別なんだそうです。

 

蒸した上海蟹に、蟹入りの小籠包、蟹味噌入りスープ、蟹味噌あんをかけた青菜や炒飯など、蟹の旨味を存分に味わえる蟹づくしのコース。

 

 

コースは一人6000~7000円くらい。節約しようと思ったら、500円以下で余裕で食べられる上海で、上海蟹のコースはかなりの高級料理。

 

わたしは仕事で行って、撮影後の冷えっ冷えの料理だったので、彼ら上海がにの全力の旨味は味わっていません。

 

それでも、おいしいんだもの。次は温かいうちに。

 

ちなみに蟹の殻は皿に戻しても良いし、邪魔ならテーブルの上にパッパと捨ててOKです。

 

テーブルをゴミ箱のように扱う中国ならではの食事のルールで、どのテーブルも食事後はテーブルの上がものすごい状態になっていました。

 

行ったのは「成隆行蟹王府」

 

 

3位 小籠包

 

まず一店舗目は「鼎泰豐」。

 

わかっています。日本にあることも。台湾発であることも。

 

 

でも、間違いないし、行きやすいのだもの。

 

 

台湾発祥のレストラン「鼎泰豐」は、ここ上海や日本のあちらこちらに支店があります。なのにあえて上海旅でも毎度訪れているのは、日本にはないメニューの多さと味が決め手。

 

上海でも大人気の店なので、ピークタイムに行くと間違いなく並びます。時間をずらすのがおすすめ。メニュー数や味わいは、ほぼ台湾と変わりません。

 

日本語メニューあり。一人飲み物込み2000~3000円くらいでおなかいっぱいになります。

 

観光の途中で行きやすいのは新天地にある店舗。

 

 

もう一ヵ所、上海ならではの「南翔饅頭店(ナンショウマントウテン)」。豫園商城内にあります。

 

 

ガラス越しにものすごいスピードで小籠包を包む職人をじーっと眺めます。見られているとわかっていても、全く気にせず、ただたただ包む職人たち。

 

 

声が届かないので、持ち歩いているメモ帳に「好吃(ハオツー、おいしい)!」と書いて、ガラス越しに若い職人さんに見せたら、めちゃくちゃニコニコしてくれました。

 

皮は鼎泰豐よりも厚めでもっちもち。小籠包を割ったときに出てくるスープは、鼎泰豐のようにドバーッではなく、ほど良い。

 

日々のごはんとして食べるには南翔饅頭店が丁度良いと思います。押しつけがましくない。

 

ただ、「鼎泰豐」と、創業1900年の「南翔饅頭店」のどちらも行った結果、「鼎泰豐(ディンタイフォン)」が好きでした。

 

これは完全に、好みの問題。旨味もスープも過剰なくらいに強烈な鼎泰豐が、「小籠包を食べたー!」という気分になったからです。

 

 

2位 火鍋

 

滞在中に2度も食べに行くくらい気に入ったのが、「海底撈火鍋」。

 

辛くないスープと辛いスープを同時に食べられます。

 

上海のあちらこちらにあり、今や中国だけでなくアジアの大都市、日本の東京やわたしの地元にも支店があります。

 

伝票にある食材の項目に自分でチェックして持ってきてもらうシステム。読めなくてもGoogleに聞けばきっとわかるはず。

 

火鍋の片方の辛いスープは、スープのもとを全部入れると日本人には辛すぎるので、スタッフが半分くらい入れてくれたところで「ストップ!」と止めるのがおすすめ。

 

鍋の具材を食べるタレはカウンターにタレのもとが20種くらい並べてあって、自分でミックスしてとってきます。XO醤や醤油、胡麻だれなどを選びました。

 

 

行った時はシメにぜひ、この舞う麺を頼みましょう。

 

 

他にも店舗がいくつかありますが、行ったのはたぶんここ。

 

 

1位 焼小籠包

 

なんせね。日本であの味は食べられないので、今一番食べたいのはこれです。

 

焼小籠包。4個で100~150円くらいだと思います。

 

 

厚くカリッカリの皮から、甘味、旨味、塩味がないまぜになった、ひどくふくよかな幸せの洪水が流れ出します。

 

この味わい、「なんじゃこりゃ」と思ったインパクトを超えるものは、今のところまだありません。

 

地元に上海でビブグルマンに認定された人気店「大壺秋」ができて何度も食べましたが、やっぱりわたしは「小楊生煎館」が好きなんだよね。

 

小楊生煎館

 

 

今回は……

 

 

こういった中国料理は、まあ滞在中に一度は絶対に食べるよね、てことではずしました。

 

 

写真は旅行者が行きやすく、ベタな中国料理を味わえる四川料理のチェーン店「愉信川菜」。トータルで3回くらい訪れています。

 

初めて食べてハマったのは、中央にあるデザートです。白い蒸しパン(饅頭=マントウ)と茶色の揚げパンを練乳につけて食べる一品。

 

特に揚げたパンが気に入っています。外側はパリッと揚がっていて中はふわっふわの生地と練乳が、素晴らしい相性。おなかがパンパンなのに、隙間に詰め込むように、食べられるだけ食べました。

 

愉信川菜

 

 

いつか行けた暁には、再び至福の上海食ライフを。

 

 

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この旅では寄っていませんが、田子坊のように

 

 

かつて好きだった通りの変化に触れておきます。

 

 

好きだったのは呉江路。上の垂れ幕が中国っぽいな。

 

 

かつては屋台や飲食の路面店がひしめきあい、夜ともなれば地元の人や観光客が訪れてごった返す、賑やかな通りでした。

 

 

それが、今やこう。

 

これが……

 

こう。

 

 

仕事のついでに久しぶりに立ち寄ると、あまりの変わりようが信じられなかった。

 

こんなにありふれた街になるなんて。


あのエネルギーはどこに行ったの。

 

ひっきりなしに呼び込みの声が聞こえ、そこここで会話が生まれ、笑顔があって、食べ物の匂いが充満していたガチャガチャした街は、いずこへ。

 

 

この雑多さがよかったのに。

 

 

たかが2~3年でこれだけ変わるのだもの。今もどんどん変わり続けているのでしょう。

 

 

店先で立ったまま、あつあつの焼小籠包をほおばるのがおいしかった。店員さんの元気な声が聞こえてきて。

 

店内はあの時と違い、なんだかよそよそしく行儀がよい雰囲気。

 

 

味は変わらないのだけれど、前を知っているからか変化の大きさや体感する空気の違いにちょっとがっかりしたのは事実。

 

これ以上の焼小籠包はまだ食べたことがないから、きっとまた食べるんだと思いますが、食べるたびに「あの頃は……」って、郷愁がよぎるんだろうな。

 

 

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うツアーの最後に、S嬢から「湯圓(タンユェン)は食べた?」と聞かれました。

 

はい?湯圓?

 

これまで何度も上海に来ていますが、一度も湯圓は食べていない気がする。

 

それなら、とS嬢が豫園に連れて行ってくれました。

 

 

最後の最後に観光地・豫園にも来てしまった。

 

向かうは、豫園商城内にある「寧波湯糰店」。

 

 

場所はこちら。

 

 

湯圓について調べてみました。

 

湯圓は中国伝統の小吃で、地域によって違いがあるようです。

 

訪れた「寧波湯糰店」は江南地域のもので、ゴマ、ラード、砂糖、粉末黒ゴマのあんを白玉粉の皮で包んだもののようです。

 

 

茹でられた団子のトゥルンとした皮の下には……

 

とろけ出る黒ごまあん。

 

 

何、このおいしさ!!

 

もっちもちの皮から、とろとろのあんが流れ出て、黒ごまの香りと砂糖の甘さが心地良くて、夢中になって食べました。

 

こんなにおいしいスイーツがあったのか!上海よ!

 

あまりにおいしくて「もう一皿食べたいです」と申告し、S嬢に買ってきてもらいました。

 

なんとなく行ったのに、中国で一番好きなスイーツに躍り出て、その後ずーっと忘れられない一品になった。

 

 

教えてもらえて本当に良かった。ありがとう、S嬢。

 

 

その後、各地の湯圓について調べたところ、四川の湯圓は甘い物と塩辛いものがあり、塩辛いものは肉やネギ、ショウガを混ぜたあんのようです。

福州は食べるときに黒ごまや砂糖をまぶし、台湾はあんが入っていないものが食べられているのだとか。

 

あたしゃ、この豫園で食べた湯圓が一番です。

 

 

 

 

この湯圓、地元で味わえる店はあまりありません。

 

が、実家至近の王監督(ソフトバンクホークス名誉会長)も訪れている中国料理店にありました!

 

喜び勇んで頼んだら、湯におしゃれにジャスミンが浮いていて、湯は食べないものの、香りが強すぎた……。

 

シンプルに茹で湯+胡麻団子が好きです。

 

 

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