久々に泣けました。
ケイト・ウィンスレット主演の「愛を読むひと」。
いや~~~いい映画だったなあ。
好きだなあ、こういう映画。
派手さはまったくなく、非常に文学的で地味な映画だけど、
人間の心の揺れ動きが、見事に表現されていて
今日見たばかりだというのに、何度でも見たくなります^^
21歳の年の差を越えて結ばれたハンナとマイケルの恋。
(恋というよりも、情事と呼ぶにふさわしい)
情事の前に、ハンナに本を朗読してあげるマイケル。
自転車での一泊旅行。
突然のハンナの失踪。
前半は、いかにも女性が好みそうな恋愛映画の趣です。
が、物語の後半から、ハンナの秘密が徐々に明らかにされ、
秘密を隠し通そうとするハンナを、
愛するがゆえに有利な証言をすることをやめたマイケル。
獄中にいるハンナのために何冊もの本を朗読し、
テープに録音して送るマイケルの姿に
涙があふれて止まりませんでした。
そこまで愛している女性を、最後はなぜ受け止めてあげなかったのか?
手紙を書いてほしいというハンナの願いにも応えず、
釈放される1週間前の面会時に、抱きしめてあげることもしなかった
マイケルのそっけなさが、また切なく、
この映画に余韻を残していました。
30代から60代までを一人で演じきったケイト・ウィンスレットも見事!
前から好きな女優さんだったけど、ますます好きになりました。