「これ読んだら泣くよ~~」と友人から頂いた小冊子。
本当に泣きました
日本熊森協会 発行の小冊子「クマともりとひと」」
中学校の理科の先生だった森山まり子さんが、
尼崎の中学校で教えていたときに
女子生徒が持ってきた1枚の新聞から事は起こります。
そこにはやせ細ったクマが射殺され
その両脇をハンターが笑顔で持ち上げている写真が
掲載されていました。
「オラ、こんな山嫌だ
雑木消え腹ペコ、眠れぬ
真冬なのに里へ・・・射殺
ツキノワグマ環境破壊に悲鳴」
その新聞に衝撃を受け、
子供たちがなんとかしたいと立ち上がります。
最初乗り気でなかった森山先生ですが、
子供たちの強い気持ちが行政を動かすのをみて、
心を動かされ、自然環境保護団体
「日本熊森協会」を立ち上げました。
日本は戦後、奥山にあったブナやミズナラなどを伐採し
人間の有用になると杉やヒノキを植えました。
日本の60%は森林ですが、その70%が人工林。
しかし、人工林は人の手を入れないと維持できない森です。
現在、広大な面積の人工林が放置されたままになっており、
山に水がしみこまないので、山崩れや洪水などの原因にもなっています。
山登りしていても、杉の山のなんと多いことか!!
杉だけの山はつまらないんですよねー
また、自然林から人工林になったおかげで、
冬眠用の樹洞(うろ)や、どんぐりなど木の実がなくなったため
動物たちは里に下りるようになりました。
本来、クマは森の奥にひっそりと棲んでおり
見かけと正反対で大変臆病。
99%ベジタリアンで、肉食を1%するといっても
昆虫やサワガニくらい。
人を襲う習性などまったくないそうです。
友人が山小屋のご主人に聞いた話によると
山菜取りの人がクマに襲われるのは、しゃがんでいるときに
急に立ち上がるので、クマが驚いてしまうため。
クマも人間が怖いんですね。
人間の有用になるといわれ(きっと専門家と言われる
偉い先生が言ったのでしょうね)
国をあげて、自生していた樹を伐採し、杉やヒノキを植え、
動物たちの住処をなくしてしまった報いが
現在多くの人が苦しんでいる、
現代病の花粉症だとしたら・・・皮肉です。
シーシェパードのような過激な行動は賛成できませんが、
人間のことだけを考えず、自然とともに上手に共存したいですね
大人が子供たちに対して愛情があるなら、
自分たちの代で資源も自然も使い果たさず、
次の世代に少しでもよいものを残してあげたいと思うはず!!
もし、機会があったらこの小冊子読んでみてください。
「愛は、言葉ではなく行動である」
マザーテレサの言葉です