■製作
日本(2018)
監督&脚本:白石晃士
■主な出演
松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗
■あらすじ
大都会で次々と起きる変死事件。その現場には決まっていつも黒スーツ姿の男があった。その男は宇相吹正といいSNSでは「電話ボックスの男」と話題になっていた。ある電話ボックスに殺したい相手とその理由、自分の連絡先を残すと殺人を遂行してくれるという。実際、宇相吹は標的を確実に死に追いやった。しかし死因は必ず病死か自殺か事故で…。
■感想
思い込みやマインドコントロールでターゲットを殺害する「不能犯」の男と、彼を追う女刑事の対決を描いている。
うん、あのね。
テーマはすごく面白いと思うんですよ。「殺される側の思い込みによる殺人」ってとこがね。それゆえに死因が病死や事故で、警察はなかなか犯罪と立証できないわけですから。
言うなれば、救いのない必殺仕事人と、さらに救いのない笑ゥせぇるすまんって感じ。殺人を請け負ってくれるという噂の電話ボックスに憎い奴の殺害を依頼した人が、どこからともなく現れた謎の男に「ドーン!」とやられて、あれよあれよという間に人生真っ逆さまに堕ちていく。人を蹴落として(それどころか死に至らしめて)願った人に幸せなんかこないんだよと、言わんばかりに。
そういうエピソードを集めたお話。
必殺仕事人と笑ゥせぇるすまん、この見はじめちゃったら止まらない2つの作品が合わさったような作品なんだから、作りようによっては外すわけないんですけどね。
本作、完全に外しちゃってます。映画レビューサイトで低評価なのも納得なつまらなさ。
だいたい各話の登場人物たちの行動が短絡的すぎると思う。全く深みが感じられない。
そもそも配役も合ってないと思いました。
私の中で沢尻エリカって男前な女刑事って感じじゃないです。で、その相棒でイマイチ頼りにならない新人刑事に新田真剣佑ですよ。
そのくせ、相手をねじ伏せる立ち回り(武道?)はさすが千葉真一の息子!てことで見映えがしちゃうから困ったもんです。また、そのギャップで「かっこえぇ〜!」となればいいけど、中途半端すぎてならない不思議。
あと、彼らの上司にテット・ワダというのも無い気がしました。失礼ながら、この方を存じ上げませんでしたが、この役はもっと年配の俳優を使うべきだったような。だってね、これだけ不審な事件が連続で起こってるんですから、穏やかにではなくもっとガツンと指示してください。テット・ワダじゃパンチが足りん。
そんな中、インパクトあったのは川端タケル役の間宮祥太朗。彼はやっぱり上手かったです。あと小林稔侍ね。死に方がさすがでした。小林稔侍は本当にチョイ役なんですが、だからこそ逆に浮いてました。演技が本格的すぎて。
PG12というのはまぁ置いといても、サスペンススリラーにしては全然ハラハラしないし、怖くない。何たって怖がりの私が寝落ちしそうになったくらいですから…。
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検死をしても何一つ証拠が出てこない不可解な変死事件が連続して発生。これら事件の共通点は、事件現場で必ず黒スーツ姿の男が目撃されていること。
その男の名は宇相吹正(松坂桃李)。ある電話ボックスに殺人の依頼のメモを残しておくとどこからともなく現れ、標的を確実に死に至らしめるとSNSで噂されている人物だ。
しかし死因は必ず病死や事故で、殺人を立証できる手がかりを見つけることは不可能であった。
警察は宇相吹の身柄を任意で確保。多田(沢尻エリカ)と百瀬(新田真剣佑)が見守る中、上司の夜目(矢田亜希子)が宇相吹を取り調べるが、次第に夜目の様子がおかしくなり…。
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一言で言うと、ナンジャコリャ?でした。
■お気に入りのキャラ
なし
■個人的評価
★(1.9)
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