阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文他
■あらすじ
江戸中期、重い年貢により夜逃げが相次いでいた宿場町・吉岡宿。造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、町の行く末を案じていた。ある日、知恵者の篤平治から町を救う計画を聞く。それは、藩に大金を貸付け、利息をとるというもの。計画がバレれば打ち首確実!十三郎と仲間たちは、必死の節約を重ね、町のため、人のため、私財を投げうち、悲願に挑む…!
■感想
とっても良いお話でした。ぜひ舛添さんに観ていただきたい!…とは思っても、何度観たところで彼の心には響かないのだろうけどなぁ~。
超高速!参勤交代の時も感じたけど、教科書や参考書だけじゃ知る由もない、地味な歴史を深く掘り下げた時代劇っていいよね。却って面白いと思う。
本作は、8年かけて、私財を投げ打ってでも町を救った人たちの話なのだが、実は実話で、当時、吉岡宿にあった龍泉院というお寺の和尚・栄州瑞芝(えいしゅう ずいし)がまとめた「国恩記(こくおんき)」という全5巻が原作の基となっている。
映画の原作は、国恩記をもとに、歴史家の磯田道史が江戸時代に生きた3人の評伝を書いた「無私の日本人」という著書。
で、映画についてザックリ言うなら、殿様に貸付ける銭をひたすら貯めまくる話。…なのだけど、父と子の物語にもなっていて、これがまた感動。
コメディではないらしい…ということは他の方のブログを読んで知っていたけれど、それでも、マジメな中にも笑うポイントが幾つもあるのかと思ってたんだよね。(画像↑を見てもコメディだろ~と思うし。)
ところがどっこい、本当にマジメなお話で、感動できるお話で、思いがけず泣いちまったね!!
町のみんなから「守銭奴!」と呼ばれていた山崎努演じる父と、やっぱり「しみったれ!」と呼ばれていた妻夫木聡演じる弟の秘密が明かされる場面で涙。
…で、ココとはまた別のシーンでじ~んとしていたら、羽生結弦が殿様役で登場!!いやぁ、ビックリしました。
羽生結弦の出演については、テレビで散々やっていたので前から知っていたのに、そこに至るまでがあまりにも良かったのと別に彼目当てではなかったのとで、すっかり忘れておったのですな。
しかしながら、演技もなかなか良く、マゲがよくお似合いで♪俳優という肩書でも学芸会レベルの人も居ますからね~。なんでも出来ちゃう羽生くんは凄いのぉ。
個人的にいちばんツボだったのは、おっとりな妻夫木聡でしたが。
ともあれ、オススメです☆
浅野屋甚内(妻夫木聡)
★★★★★
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(画像引用元:映画.com)