想いは叶わなかったとしても、
できることならば、
最後まで凛としていたい―。
それは、
人間としての尊厳なのか。
それとも、意地なのか。
愛おしい人と、
やむなく別れなければならなくなったとき、
人としていったい、
どういう姿で臨むべきなのだろう?
そんなことを、
今更ながら考えてしまった、
今回ご紹介している、
ナニワの歌姫【吉川MANA】、
『ひめゆり』(あるいは”ヒメユリ”か?)。
現在【Rapportプロジェクト】には、
7人のアーティストが在籍しているが、
おしなべて言えることは、
彼らの楽曲の大部分がいまだCD化されておらず、
正確な歌詞やタイトルまでもが、
判然としないものが多いため、
いざ記事を書こうとすると、
このように困ってしまうことが多々ある。
前々回の記事では、
【高橋涼子】の『ありがとう』の歌詞を載せたが、
これも購入したCDの中に、
歌詞が入っていなかった。
なので、
自分でもう、
何十回と聴いてやっとこさ覚えたのである。
そのおかげで、
今じゃ寝言でもフルコーラス歌えるほどだ(笑)。
そして、
ここに紹介する『ひめゆり』についても、
動画を撮るために、
2回リクエストを出し歌ってもらい、
さらには彼女の物販で購入したDVDを何度も見て、
自分なりに歌詞を判読した。
なので、
もしかしたら間違いもあるかもしれないが、
お許しいただきたい。
後日、
本人から検閲した結果を聞いて、
直すべきところは直したいと思う。
現在のRapportの状況というのは、
活動が広がる一方で、
オファーに対するアーティストの数が、
不足しているようだ。
したがって、
アーティストひとりひとりにかかる負担が大きく、
販促物や音源の整理などには、
なかなか手がつけられないかもしれないが、
ファンとしては、
早いとこなんとかしてほしいと願うばかり。
さて、
名古屋でのお披露目で、
初めて吉川MANAを見てから、
はや数ヶ月が経過した。
ラポールでは珍しい、
”ギター弾き語り”というスタイルだったというのもあるが、
彼女の楽曲、
あるいはヴォーカルに、
なにかしら光るものを感じた。
(なお、ラポールのギター弾き語りにはもうひとり、
【阿部 静華】がいる)
まだまだ、
すべてにおいて荒削りではあったものの、
素材の良さは確かにあった。
そしてこの数ヶ月、
全国を歌い回ってきた成果なのか、
彼女は驚くべきスピードで進化した。
最も顕著なものは、”歌唱力”だ。
声量も上がったように思えるし、
それに伴って歌の表現力が高まり、
説得力がでてきたように思う。
由紀「関東が”すみれポーズ”(※)なら、
関西は”たこやきポーズ”や!」
MANA「あっはっは~」
(注※)すみれポーズ・・・記事の最後をご覧下さい。
『ひめゆり』では、
そんな彼女のスキルが如何なく発揮されていて、
突き刺さるような言葉と歌声に、
思わず涙ぐんでしまった。
歌の内容はというと、
よくある男女の別れということなのだが、
最後まで涙を見せず、
去ろうとする女性の、
赤裸々な叫びが綴られていて、
なんとも痛々しい。
しかし、
それは相手に恨みつらみをぶつけるのではなく、
これ以上誰かに縛られずに、
強く生きようと、
強くなろうと決意する、
自身にエールを送る叫びでもある。
そんな姿を花言葉になぞらえ、
『ひめゆり』というタイトルにしたのだという。
由紀「ほれ、やってみ。」
MANA「・・・・・。」
おそらくこの歌は、
彼女の実体験を元に作られているのだとは思うが、
ゆえに彼女にとっては、
過ぎ去った過去であり、
すでに過去の自分の姿ということになるだろう。
そういった理由から、
彼女はこの歌を「女々しい」と言って、
今あえて積極的に歌おうとは思ってないようだ。
その気持ちも、わかる。
しかし、
ぼくはこの歌を、
必ずしもただの”失恋ソング”とは受け止めてなくて、
悲しみから立ち直ってゆこうとするそんな、
人としてあるべき姿が描かれていると感じた。
この動画を撮影した日、
実は、つい先日横浜でワンマンライブを成功させた、
【浅羽由紀】も同行しており、
それぞれ交互に歌うという形式をとっていた。
場所は、
三重県はJR四日市駅前の、
ライブ・バー『EAST』。
以前にもお話ししたかもしれないが、
彼女は心を病んだ母親の呪縛に長年苦しみ、
そこから自らを解き放つべく、
そしてまた、
同じ悩みを持つ人々へ、
救いの力になればという思いで、
日夜歌い続けている。
ひとつお断りしておきたいのは、
このような話は、
なにも個人的に聞いたことではなく、
彼女が自身のステージ上で常々話していることである。
今回はあえて、
脇役にまわっていただいている、
そんな浅羽由紀であるが、
縛られ怯える自分を封じ込めたために起こった、
様々な心身の異常を分析し、
やはり、
そんなもうひとりの自分と真摯に向き合うことが大事だと、
この日のステージ上でも語っていた。
人それぞれ事情は違えども、
みんな大なり小なり、
日々いろんな葛藤をしながら生きているものだ。
ラポールの歌手が語るメッセージ・ソングとは、
つまり、
このような葛藤をあからさまにすることで、
人々の共感を得ようとするものだと、
ぼくは理解している。
浅羽由紀、EAST特製「ロースト・ビーフ」を食べる↓
なので、
それがたとえ遠い過去の話であったとしても、
人によっては、
まさに今現在進行形で起こっている、
切実な問題かもしれない。
最近では、
閉じこもった自分から脱却できずに、
みずから命を投げ出してしまう、
悲しい出来事も多い。
そんな人々の闇に光を照らしてくれる、
それがほんとうの、
メッセージ・ソングというものだろう。
そういった意味で、
この『ひめゆり』もまた、
きっと誰かが共感し、
明日へと踏み出す力を持てる、
そんな歌だと思うのである。
なんというのか・・・、
吉川MANAの歌には、
年齢や性別を超えて届けられる、
不思議なパワーがある。
洗練されているとは言えないまでも、
なにかしら、
魂を揺さぶられてしまうのだ。
まあ、
これが才能というものなのだろうな・・・。
多くの人が共感できれば、
道はおのずと大きく拓けてくる。
さすれば、その先には・・・
吉川MANA悲願の、”紅白出場”!!
が、見えてくるかも・・・。
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