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ペットフードに信じがたい量の添加物?がん、アレルギーの元にも
少子高齢化が進んでいる日本では、読んで字のごとく子どもの数が減っているが、逆にペットの数は増えている。
ペットは家族
2015年の時点で、15歳未満の子どもの数が約1600万人、一方、犬と猫の飼育頭数はどちらも1000万頭弱と、犬と猫を合わせた数は人間の子どもの人口を大きく上回っている。
このようにペットを家族として子どものようにかわいがる家庭が増えている中で、こと食事に関しては不安が残る。ペットフードの安全性に関する規制が不十分なのである。
アレルギーに苦しむ動物たち
昭和60年代に入ってから人と同様に、むしろ人以上に犬のアレルギー疾患が問題になってきている。
動物病院には外耳炎やアレルギー性皮膚炎の犬が多く来院し、彼らは舐めたり掻いたりすることにより、皮膚の脱毛や赤みを引き起こし、ただれて出血してしまうことさえある。また、治療をしてもかゆみが治まらず、舐められないようにエリザベスカラーを常につけていないといけないこともある。
安楽死に寛容なアメリカなどでは、賛否は別として、難治性のアトピーやアレルギーは安楽死の対象になることもある。
動物の食事とアレルギーの関係
人の食事と異なり、ペットは毎日同じフードを食べるため、食べるものが与える影響は人よりも大きい。
アレルギーの原因は食事だけではないし、豚肉や牛肉など特定の食材に対してアレルギーを持っている場合は、その食材を含むフードを食べれば、どれだけ質が良くてもアレルギーを発症してしまう。
ただし、アレルギー症状を持っている動物が、ほとんど添加物を使わない市販のフードや、手作りのフードに変更することによって、皮膚の症状が改善したという例は多い。また、アレルギーとは関係ないが、ペットが肝機能障害をきたしている場合、フードを改善すると数週間で数値が劇的に良くなるということも珍しくない。
2009年に初めてペットフードに規制ができた
そんな中、日本で初めてペットフードの添加物の規制をする「愛がん動物用飼料の安全性を確保する法律」が制定されたのが、2009年である。それ以前は、食品衛生法と飼料安全法の対象外であったペットフードには、まったく規制がなかったのである。この実態ははたして安全と言えるのであろうか?
防腐剤を多く含まざるをえないペットフード
最低数日~数カ月間品質を保つ必要のあるペットフードには、必然的に防腐剤などの添加物が多くなっている。
特に、船舶輸送で送られてくる輸入フードには、長期間の輸送にも耐えられるように高濃度の防腐剤が含まれている。
人間の食べ物に比べて格段に緩いペットフード規制
それらを規制するのが「愛がん動物用飼料の安全性を確保する法律」であるが、その基準は人に比べて非常に甘いものになっている。
例えば価格が安く、防腐効果の高い合成抗酸化剤であるエトトキシンは、アレルギー、皮膚病、内臓疾患、ガンなどの原因になるといわれているが、この基準が、人間に対する規制である食品衛生法では1ppmとなっているのに対し、ドッグフードは75ppm、キャットフードにいたっては150ppmとなっている。
ペットフード、危険な添加物も表示義務無し?
また、エトトキシンを含めBHAやBHTなど発がん性や遺伝毒性などが確認されているような添加物に関しても、原材料に含まれる添加物には表示義務がないのである(表示義務があるのはペットフード製造時に使用した添加物のみ)。
つまり、これらの物質がどのペットフードにどれくらい存在しているのかを飼い主が知る方法はないのである。
安易に安いペットフードを買うことの危険性も考えるべき
信頼できるフードを見つけるのは難しい。また、毎日、必要な栄養素を考えて犬や猫用の手作りご飯を作るための時間を見つけるのも、一般家庭では難しい。
ただし、価格が安いからと言って安易に消費期限の長い輸入ペットフードなどを買うことの危険性は十分理解しておく必要はあるであろう。
参考・引用
- 参考
総務省統計局ホームページ
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi890.htm - ペットフード協会ホームページ
http://www.petfood.or.jp/data/chart2015/index.html - 環境庁自然環境局ホームページ
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/ - 輸入ペットフードを与えてはいけない! 危険な防腐剤・酸化防止剤が人間の基準値の100倍も!!
http://healthpress.jp/2016/04/100-4.html
~転載以上~
海外の動物先進国では、ペットフードの規制も日本よりしっかりしているようです。日本のペットフードには混ぜ物が多く、成分表示も正確とは言えないそうです。
添加物だけでなく、病気や事故、殺処分などで死んだ動物(犬猫も)の肉、首輪やゴミまでを混ぜ込むという事実もあると聞きました。。(「ペットフード レンダリング」で検索するといろいろ出てきます)
ちなみに我が家のにゃんこに10年間あげていた、某有名プレミアムブランドのフードには、本国や海外で流通するものには入っていない、発がん性が報告されている酸化防止剤のBHAが、日本で流通している分のみ入っていると知り、ショックでした。。
ドライフードは、今は化学物質や副産物を使用していない、ヒューマングレードのものを取り寄せています。ただ、こうしたフードは値段がお高いので…経済的な面でけっこう苦労しています
ボランティアさんや保護団体さんなど、多くの支援を必要とする場合には、高価で上質なフードをたくさん…とはいかない場合もありますので、難しいところです。
安過ぎないものや、赤や黄色がついていない、天然成分の酸化防止剤を使っているものを選ぶとよいのではと思います。