中国および韓国における犬食について当ブログで取り上げてきていますが、日本ではどうなのか…ということで、日本での犬肉事情について少し調べてみました。



犬皮・犬肉・犬毛の輸入量について一番わかりやすい資料として、以下PEACEさんより。

http://animals-peace.net/%e6%af%9b%e7%9a%ae/dogmeat_import.html



日本の犬肉・犬皮等の輸入量推移を更新しました


検疫統計からわかる日本の犬肉・犬皮・犬毛の輸入量を掲載していましたが、数字を最新のものに更新し、推移をグラフ化しました。

犬皮については、最近PETAアジアが中国の犬皮加工場の動画と写真を公開しました。犬を撲殺しているところから始まる、非常に衝撃的なものです。こういった、非人道的な方法で殺された犬の皮が、手袋、ベルト、上着の襟、猫のおもちゃ、アクセサリーなどとして、世界中に輸出されていると訴えています。


ただし、日本の検疫統計に出てくる犬皮の輸出元はほとんどがラオスであるため、上記ページに注釈を入れました。検疫統計は検疫の対象となるものしか数字が計上されないため、乾燥・塩蔵などを含む原皮のみの統計になっています。なめしたものや、加工して製品になったものは、検疫統計には計上されません。


これら輸入犬皮(原皮)の場合、用途として挙げられるものには練習用三味線の皮がありますが、PETAは中国で加工された後の犬皮製品の写真を公開しています。これらの加工製品は、犬皮であることを伏せられて売られているとのことですが、日本に入ってきていてもおかしくないようなものばかりです。もちろん検疫の対象にはならないので、上記の統計にも含まれてきません。


【閲覧注意】


※閲覧注意の動画はPEACEさんのサイトでご覧ください。(管理人)

http://animals-peace.net/%e6%af%9b%e7%9a%ae/dogmeat_import.html



また、犬肉については、中国・玉林市で毎年開催されている犬肉祭の中止を求める署名が25万人を超えたことが報道されています。署名の主催団体の動画の再生回数も17万回を超えていますが、犬が盗まれるところをとらえた映像も含まれており、やはり衝撃的な内容です。この祭りのために、多くの犬が盗まれて集められています。


署名は下記から協力することができます。

Change.orgの署名(英語):
Please Shut Down the Yulin Dog Meat Festival in GuangXi China



【閲覧注意】

https://youtu.be/TKOQIuHI3Eo


イルカ問題に関連し、海外の「文化」には口を出してはいけないかのような言い方がされることがありますが、動物の苦痛は国境を越えたからといって変わるものではありません。また、人間を神事のいけにえにしなくなってきたように、時代と共に人間の行いは変わるものです。「文化」を批判できないのであれば、奴隷制度もなくならず、あらゆる差別も許容されたままでしょう。

現実を知って判断・行動する必要があるのではないでしょうか。




以下、輸入量推移のページより。

http://animals-peace.net/fur/dog


日本の犬皮・犬肉・犬毛の輸入量推移


検疫統計から、日本が輸入している犬肉・犬皮・犬毛の輸入量を調べました。


犬肉グラフ  | 犬皮グラフ  | 犬毛グラフ  | 形態別表  | 国別表

 推移グラフ

犬肉輸入量推移 日本

犬皮輸入量推移 日本



※ここで言う犬皮は、乾燥、塩蔵などを含む、いわゆる原皮であり、なめしたり、加工したりしたものは含みません。(検疫対象になるもののみ)


犬毛輸入量推移 日本

 形態別

日本の犬肉・犬皮・犬毛輸入量(単位:Kg) (検疫統計より)

犬肉
犬皮
犬毛
平成16年(2004)
26362
8828
750
平成17年(2005)
81596
5360
345
平成18年(2006)
31112
4933
105
平成19年(2007)
77312
840
542.5
平成20年(2008)
4920
0
165.01
平成21年(2009)
20040
1315
188.25
平成22年(2010)
30520
1927
195
平成23年(2011)
38985
1593
296
平成24年(2012)
25005
2364
63
平成25年(2013)
30000
1204
220.07

※平成23年分までは、月別も作成しました。こちら

 国別

日本の犬肉・犬皮・犬毛輸入量・国別(単位:トン)

平成24年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国 30 0.2
ラオス 1.2

平成23年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国 25 0.06
ラオス 2.4

平成22年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国
30

0.2
ラオス

1.9

平成21年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国
20

0.2
ラオス

1.3

平成20年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国
4.9
0.2
ニュージーランド
  
10g

平成19

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国
77.3

0.5
ラオス

0.8

平成18年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国
31.1
0.4
0.5
ラオス
  
4.6
  

平成17年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国
81.6
0.3
0.3
ラオス
  
5
  

平成16年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国
26.4
2.3
0.8
ラオス
  
6.5
  

平成15年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国
70.4
0.1
0.4
タイ  
0.2
 
ラオス
  
5.3
  

平成14年

輸出国
犬肉
犬皮
犬毛
中華人民共和国
50
  
1
ベトナム  
2
  
タイ  
1
  
ラオス  
2
  


~転載以上~



肉はやはり中国からの輸入となっています。衛生証明書があれば輸入できるということですが、中国は狂犬病発生国で、何かと管理がずさんな国でもありますから、衛生面も危惧されます。。




以下は、日本の犬肉事情について、2008年12月の「夕刊フジ」より。


<「犬料理」日本人もマジィ?「マグロみたい」と注文増>

<元厚生次官ら連続殺傷事件で、小泉毅容疑者(46)は「34年前に愛犬『チロ』が保健所に処分されたあだ討ち」が犯行動機だと供述している。一方で最近、東京都内の一部料理店では犬鍋や犬皿、犬スープなど「犬料理を注文する日本人客が増えている」(料理店関係者)という。

韓国料理店が軒を連ねる東京・新大久保では、数店が扱う。中国延辺朝鮮族自治州と取引のある貿易関係者は「主に中国東北部の朝鮮族料理店で、メニューに『狗肉』と表記されている。韓国語や中国語のフリーペーパーに広告を出しているが、10年前に比べればかなり増えた」と語る。

犬肉は朝鮮半島から中国にかけ、伝統的な食文化として今に伝わる。韓国では「補身湯(ポシンタン)」といい、野菜と一緒に煮込む料理が有名。夏バテ予防として食べられるが、最近の若い世代は口にしたこともない人も多いという。

北朝鮮では「甘肉(タンコギ)」と呼ばれ、平壌には複数の専門店が存在。観光地として知られる金剛山(クムガンサン)の外国人用レストランには「犬1匹(200米ドル)」というメニューが。中国東北地方でも一般的な料理で、市場に食用犬がつるされている光景も珍しくはない。

都内では池袋、新大久保、新宿歌舞伎町、上野などの朝鮮族料理店で、主に故郷を懐かしむ中国人向けに出されていた。メニューも中国語表記の店が多いが、新大久保には「犬肉大皿」「犬肉スープ」と、日本語のメニュー表記の店もある。

「日本人グループもよく注文しますよ。サラリーマン風の人が多い。『マグロの味に似ている』と、注文が次々にくる日もある」と朝鮮族料理店関係者。

「保健所から仕入れているわけじゃないよ」と冗談交じりに話すが、実際、みだりに犬を殺せば器物損壊罪に問われかねない。各店では、中国からの輸入精肉を使用するという。農林水産省の畜産物輸入検疫統計によると、1998年に9トンだった犬肉の輸入量は2007年には約8・5倍の77トンに増加。市場は着実に拡大しているようだ。>ZAKZAK(夕刊フジ)2008/12/06




以下は、VICEの記事「中国で犬肉ビジネスに関わる商人たちの思惑」 (2014/11/02)より一部転載。(2014/11/02)


犬肉は日本でも食べられる?

都内にある中国料理店でも様々な犬肉料理が普通に提供されている。鍋や炒め物、煮込みや冷菜など種類井も豊富だ。複数の料理店に取材したところ、いずれも仕入元は中国で、冷凍された状態で輸入されるという。日本人客からの注文も多く月末で品切れ状態の店もあった。農林水産省の公表する畜産物輸出入検疫統計(※1)によると、2012年には中国から年間25トン の犬肉が輸入されている。


日本では犬食が制限されていると考えている人も多いだろうが、犬肉を食べること自体は違法ではない。動物愛護管理法の「産業動物の飼養及び保管に関する基準 (※2)」で犬を含む「愛護動物(※3)」の殺傷は罰則対象になっているが、食べることを規制する法律は存在していない。




以下は、日刊サイゾーの記事「ザルな動物愛護法では“犬鍋”は取り締まれない!? 」(より一部転載。


「ポシンタン(補身湯)」という韓国料理 がある。いわゆる“犬鍋”と呼ばれるもので、日本でも東京・大久保界隈などのコリアンタウンで提供されている。筆者も食したことがあるが、これがなかなかの美味である。


 しかし、ふと考えてみると、わが国には「動物 愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)という動物の愛護推奨、虐待防止に関する法律がある。はたして犬鍋は、それにひっかからないのだろうか? そこで、同法を管轄する環境 省に問い合わせてみると……。


「同法は、動物の虐待の防止などを定め、動物を愛護する気風を招来することなどを目的にしていますが、とくに犬食禁止というのは同法には規定がありません」(環境省動物愛護室)という回答! ということは犬、食べてもいいんですかぁ!?


 この動物愛護管理法、1973年に制定されて以来、99年と2005年に2度改正されており、一昨年の改正では動物取扱業の登録制、罰則の強化などが盛り込まれ ている。ただし、この法律、さまざまな問題点を指摘されていて、“ザル法”という批判の声が数多く上がっている。



~転載以上~



日本では、犬食自体禁止されてはいないのですね。




以下は、東京都福祉保健局・食品監視課に問い合わせをされた方のお話より。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=3549278&id=40099839


日本で犬肉を食べるのは合法か?と悩んだので、東京都福祉保健局に電話したところ、 以下のようなお話を聞くことができました。

担当部署は食品監視課 03-5320-4402でした。
その職員さんからの答え↓

●犬やとかげやダチョウなどを食べる文化が諸外国にはあるが、その肉を輸入して日本で食べることは法律で禁止されていない。

●日本の検疫担当職員は、その衛生証明書を見て検査をする。

●検査というのは、人体に危害を及ぼすような、ウイルスやバクテリアなどが付着していないかどうかを調べるというもの。

●こういう手続きは、日本国の法律に記載されている。
「食品衛生法」9条の2項に載っている。
http://www.houko.com/00/01/S22/233.HTM
第2章の食品および添加物の中にあり

Q.犬肉が合法でない国からの輸入はできるのか?

A. その国が発行する(前述の)衛生証明書が添付されていれば、輸入する側は受け付けることになる。

Q.食文化なら、日本に持ってきて何でも食べてもいいのか。

A. なんでも、というのは極端だが、そういうことにはなっている。
犬の場合は、(例えば)ある国で処理され、その国の政府が発行した衛生証明書があれば 輸入できる。

Q.友人に聞いた話では、先進国のほとんどは犬食は違法。日本は先進国の中でも日本は
動物愛護の面でかなり遅れをとっているようだが、今後とりしまる予定などはないのか?

A.(遅れをとっていることに関しては同感の様子)私は東京都の職員で、そういうことは国の法律で決まるので、管轄である厚生労働省か愛護団体などに聞いたほうが分かるでしょう。



~転載以上~



国内での犬肉の入手については、「犬肉にしているのでは?…怪しい」という話はときどきあるようで、「不要犬引き取ります」の看板が出ているけど、怪しい、 犬のブリーダーとしても登録しているが、その住所で調べると肉加工施設もヒットする、といったこともあるようですが、実際のところはわかりません。


先日ご紹介した、闘犬の本場・青森の記事 の中には、闘えない犬を引き取り、裏メニューで犬鍋を出す店があるらしいとありました。




民家や路上からさらうなどしたうえ、残酷な方法で殺して売られる犬猫の肉や毛皮。

こうしたものが、中国から日本に入ってきています。


中国をどうにかしなければいけませんが、日本においてもこうしたものの輸入を規制してほしいものです。



その他参考リンク


日本の犬食文化


日本における犬肉の流通はどうなってるのか?


狂犬病予防の実態;日本は犬肉の輸入国!!~犬の頭部を堀に捨てた男~


中国の毛皮と革の巨大ショッピングセンター 猫や犬の皮が普通に売られていた