AFPBBニュースより

http://www.afpbb.com/articles/-/3055813?ctm_campaign=topstory

ジンバブエの人気ライオン殺される、米狩猟愛好家に非難殺到

2015年07月29日 09:38 発信地:ハラレ/ジンバブエ




ジンバブエの国立公園で人気を集めていたライオンのセシル(手前、2012年10月21日撮影、2015年7月28日提供)。(c)AFP/ZIMBABWE NATIONAL PARKS


【7月29日 AFP】(一部更新)ジンバブエの国立公園で観光客の人気を集めていたライオンのセシル(Cecil )が殺されているのが見つかり、地元のサファリ団体は28日、セシルを殺したのは米国の狩猟愛好家で歯科医師のウォルター・パーマー(Walter Palmer )氏だったと発表した。パーマー氏は同日遺憾の意を表した一方、ガイドらに「合法的な狩猟」を依頼していたと釈明した。


 ワンゲ国立公園(Hwange National Park )を訪れる外国人観光客に人気だったセシルは公園外に餌でおびき寄せられ、今月1日に殺されていた。


 ジンバブエ・サファリ運営者協会(Safari Operators Association of Zimbabwe )の会長は首都ハラレ(Harare )で記者会見し、「襲ったのはウォルター・パーマーという米国人だ」と述べ、パーマー氏は今回の狩猟に5万ドル(約620万円)を支払っていたと明かした。


 野生保護団体「ジンバブエ・コンサベーション・タスクフォース(Zimbabwe Conservation Task Force )」によると、パーマー氏と地元のプロのハンターが夜間、自分たちの車に死んだ動物をくくりつけてセシルをおびき寄せたという。同団体は「パーマー氏はセシルを弓矢で撃ったがセシルは死ななかった。逃げたセシルを追いかけて40時間後に見つけ、今度は銃で撃った」としている。


 セシルには英オックスフォード大学(University of Oxford )の研究プログラムの一環で追跡用の首輪がつけられており、医師らがそれを隠そうとした形跡があるという。同団体は、「セシルは皮を剥がれ、頭部を斬り落とされていた。セシルの頭がどこにあるのかは分かっていない」と明かしている。


 ジンバブエの国立公園当局は28日、パーマー氏を案内した地元のプロのハンターと狩猟が行われた土地の所有者は密猟に関与した責任が問われており2人は29日に出廷すると明らかにし、取り調べるためハンターの息子の行方も追っていると発表したが、パーマー氏については何も言及しなかった。




以下も、AFPBBニュースより

http://www.afpbb.com/articles/-/3056034?ctm_campaign=topstory

ライオン「セシル」が狩猟愛好家に殺された問題を捜査 米当局

2015年07月31日 09:26 発信地:ワシントンD.C./米国




米ミネソタ州にある狩猟愛好家で歯科医師のウォルター・パーマー氏の医院の前で同氏を非難するメッセージを掲げる人(2015年7月29日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Adam Bettcher


【7月31日 AFP】米当局は30日、ジンバブエの国立公園で観光客の人気を集めていたライオンのセシル(Cecil )が殺された問題について捜査を開始した。セシルを射殺した米国人の狩猟愛好家で歯科医師のウォルター・パーマー(Walter Palmer )氏には世界中から非難の声が寄せられ、同氏は現在、姿を隠している。


 米魚類野生生物局(Fish and Wildlife ServiceFWS )は、セシルの狩猟に関する捜査を開始したと発表。ツイッター(Twitter )上に、「われわれは、ライオン『セシル』が殺されたことについて捜査している。真相を解明していく。パーマー医師またはその代理人は、直ちにFWSへ連絡を」と投稿した。


 しかしパーマー氏は、ミネソタ(Minnesota )州で開業している歯科医院の前にライオンやトラ、サルなどのぬいぐるみが多数残され、入り口のドアには「Rot in Hell(地獄でくたばれ)」と書かれた紙が張り付けられるなどしており、公の場に姿を見せていない。


 ジンバブエのワンゲ国立公園(Hwange National Park )にいたセシルは公園の外に餌でおびき寄せられ、今月1日にパーマー氏に殺された。

 同氏の狩猟の世話をした地元のプロのハンターは、「違法な狩猟行為を防げなかった」としてすでにジンバブエで起訴されている。一方、30日に裁判所で行われるはずだった、狩猟を許可したとされる土地の所有者に対する審問は延期された。


 一方、パーマー氏が所属していた国際的な狩猟愛好家団体「サファリ・クラブ・インターナショナル(Safari Club InternationalSCI )」は捜査への支持を表明するとともに、同氏の会員資格を一時停止したことを明らかにした。


 同団体は声明で、「SCIは直ちに、本件に関与したハンターとその案内役だったプロのハンター両名の会員資格を停止する措置に踏み切った。捜査の結果が出るまで、資格停止処分のままとする」と発表した。(c)AFP




以下はIRORIOより。

http://irorio.jp/daikohkai/20150729/248628/


「同じ目に遭わせたい」ジンバブエの人気ライオンを射殺した米国人歯科医に批難が殺到、殺害予告まで

2015年07月29日 19時00分


Twitter/Sarah Close

Twitter/Sarah Close

アフリカのジンバブエで観光客にも親しまれていた野生のライオン「セシル」が今月初旬、頭部を切断され殺されているのが発見された。

野生動物保護局は28日、アメリカ国籍の歯科医ウォルター・パルマー容疑者が事件に関与した疑いがあると発表 。現在、行方を追っていることを明らかにした。

40時間かけて追い回し、射殺する

「セシル」はワンゲ国立公園で最も人気を集めていた13歳のオスのライオン。オックスフォード大学の調査対象にもなっていたため、首にはGPSが取り付けられていた。

しかし見つかった時、皮ははぎとられ頭部も切断されており、GPSの存在に気づいたハンターが、証拠隠滅を図ろうとした可能性があるという。

パルマー容疑者は7月6日に国立公園を訪れ、狩猟禁止区域にもかかわらず夜間に餌を使ってセシルをおびき寄せ、弓と矢を使い40時間かけて追跡。その後、公園外の私有地まで追い込み、射殺した疑いがもたれている。

約620万円を払ってライオン狩り

容疑者の代理人は声明の中で「ウォルターはセシルと言われているライオンを射殺した可能性を認めています。現地ではプロのガイドを数人雇っており、彼らは許可証を持っていました。今回の旅行は法に従い、適切な許可を得て実施されました」とコメント。

しかしガイドの2人はすでに逮捕されており、1人はプロのハンターで5万ドル(約620万円)を容疑者から受けとっていたという。 しかもパルマー容疑者はこれまでも、世界各国で捕獲した獲物をフェイスブックで公開。それを見た人々が写真をシェアしている。






「もしあなたがウォルター・パルマ―(River Bluff Dental)の患者だったなら、あなたはこの趣味のためにずっと援助していたことになる」

Twitterでも容疑者に批判が殺到

この事実が広まってからパルマー容疑者の名前は、ネット上で急速に拡散。Twitterでも容疑者に対する怒りが爆発し、非難の書き込みが殺到した。


「弓と矢でジンバブエの素晴らしいライオンを殺した“勇敢なる”ウォルター・パルマーが、同じような運命を辿ることを願おう」

「ウォルター・パルマー、お前は心のないクソ野郎だ。アドバイスをやろう、どんなことをしても俺を避けた方がいい」


「ウォルター・パルマーに弓を打ち込んで40時間かけて追い回し、射殺後に首を切り落として皮をはぎ、安らかに眠らせてやりたい」

また、歯科医院のレビューサイトにも批判の書き込みが押し寄せ、管理者がそれらを規約違反として削除。騒動にも発展する事態に。

絶滅危惧種を守るための署名運動も

娯楽としての狩りに関しては、昨年夏にもアメリカ人女性が野生動物を仕留めた誇らしげな姿をSNSに投稿 し、多くの非難を浴びていた。

現在、署名サイトのCARE2 PETTITIONS では、ジンバブエ政府に対し絶滅危惧種を殺す許可をこれ以上ハンターへ出さないよう求める運動を展開。すでに26万人以上の署名が集まっている。



~転載以上~



ライオン署名


ジンバブエ政府に対し絶滅危惧種を殺す許可をこれ以上ハンターへ出さないよう求める署名


アメリカ合衆国魚類野生生物局に対し、捕獲されたライオンの頭部・尾・皮などの「記念品」の輸入を禁じるよう求める署名


狩猟で殺された動物の身体や骨は、「トロフィー」(記念品)として持ち帰られたり、薬として売られたりします。パーマー容疑者も壁掛けにするため、またはGPSに気付き証拠隠滅のために頭部を切断したという疑いがもたれています。



セシル殺害について、各国のメディアや愛護団体等が大きく取り上げており、また数々の海外セレブも追悼や容疑者を非難するツイートをしています。


以下、PETAより。(すべてのツイートはリンク先でご覧ください)

http://www.peta.org/misc/celebrities-tweet-sadness-cecil-lion/





アジアの犬肉祭りや自国のキツネ狩りなど、様々な動物問題について声を上げている、イギリスの俳優・コメディアンのリッキー・ジャーヴェイスさん。


彼ほど美しい存在が他にあるだろうか」。





歌手のリッキー・マーティンさん。





ヴィーガンで、動物愛護の観点からシーワールドの反対などもしている、人気歌手、アリアナ・グランデさん




楽しみのために、何の罪もない動物たちを追い回し、射殺し、誇らしげに写真撮影する。命を奪うことが趣味ってなんでしょう…人間性を疑います。


そして、切り刻まれた亡骸に群がり、利用する人間たち。


人間に、一体何の権利があって彼らを傷つけ、殺し、搾取する権利があるのでしょう。

動物たちは、娯楽やお金儲けの道具ではありません。


南アフリカでは、こうしたお金持ちのゲームハンティングが大きな産業となっていますので、簡単にはいかないようですが…美しい生き物たちが、卑劣なやり方で命を絶たれる娯楽がなくなることを切に願います。



ノーモア・セシル★ストップ・ハンティング! ライオンと野生動物を守るための署名まとめ