弁天さんの宝石さんから

http://ameblo.jp/nihaojet/entry-11195299923.html



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警戒区域内の動物への対応 環境委員会高邑議員



高邑勉議員ブログより


3月16日(金)衆議院 環境委員会
衆議院ネット動画


2.警戒区域内の動物への対応について

牛は“生きたガレキ”か? 命あるものを慈しむのが、動物愛護の精神ではないか?飼い主はじめ、多くの国民が、心を痛めている。動物愛護を所管する大臣として、人として、新聞の記事を読んでどう思われるか?(一頭でも生きていてほしい。これ以上、死なせたくない…)

→(大臣)環境省はペットを所管している。愛護でいえば、ペットも家畜も同じ。動物にとっては降ってわいた災難。文明国として、生きとし生けるものへの行き届いた配慮が必要であった。事前の備えも含めて、不十分だった。一年を過ぎて、取り返しのつかない命は出てきているが、取り返せるものは取り返したい。農水省やNPOなど地元でいろいろな活動をしている皆さんの力も借りて、できる限り
対応していきたい。


環境委員会質問 ~警戒区域内の動物保護について

P1010563
(中野農水政務官から答弁)

P1010571
(横光副大臣からの前向きな答弁!)


3.福島の警戒区域内の放れ牛など、動物愛護と産業動物の関係について

警戒区域内のペットの救出については、民間のボランティアの力で一定の救出活動を行ってきたが、家畜については3500頭の牛、30000頭の豚をはじめ、多くが取り残され、餓死した。また、いまだに数百の牛が放れ畜となっており、事故や住居などへの被害が報告されている。
この状況は、警戒区域の再編を控えた被災地の復興のみならず、動物愛護の観点からも国内外から懸念と批判の声がある。政府の指示は、所有者の同意を得たうえでの安楽殺であるがいまだに110軒余りの農家が同意をしていない。現段階で、757頭が捕獲、710頭が安楽殺、360頭+αが放れ牛と思われる。

■中野農水政務官に対して質問

①3.5の予算委員会で「安楽死を前提ではなく、レンタカウ、研究など活用策を考える」と答弁頂いたが、その後の検討状況はどうか?また、これまでの研究などでの活用状況はどうか?

→(政務官)科学技術研究の為に生かすべき、という議員の指摘もあり、大学等の公的研究機関などにより、住民の理解や資金面など、実行可能性のある研究計画が提案されれば、立ち入りなどの積極的に支援してきたところ。提案のあった、警戒区域内での「大規模放牧実験を含めて、今後も研究機関から要請があれば、大小を問わず、福島県等とも協議の上、真摯に検討していきたい。

■副大臣・政務官に対して質問

そこで環境省に、動物愛護の観点からこの問題についてどう対応するのか聞きたい。既に、農水省は限られた条件の中ではあるものの、一定の研究活動に着手している。今後も、具体的な研究計画については検討し、できる限り実施していく旨が、委員会の大臣答弁でも出ているところ。環境省には、数えきれないくらいの国民の声が寄せられている、という。

②「ファームサンクチュアリ」の概念をどう評価するか?「動物の愛護及び管理に関する法律」の第一条にうたう、「国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資するとともに・・・動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害を防止することを目的とする」に合致するならば、推奨してしかるべきではないか?愛護法第44条は「愛護動物は、牛、馬、豚、羊、ヤギ、、、人が占有している動物で哺乳類、鳥類または爬虫類に属するもの」と定め。欧米には、「ファームサンクチュアリ」のような被災動物を終生飼育するシェルターが運営されている。

→(副大臣)知らなかった。調べたら、民間団体が救護して生涯世話をしているということで驚いた。警戒区域を作らざるを得なかったのは初めてのこと。行政の出来なかったことを民間が取り組んでいることに敬意を表し、情報収集を行っていきたい。

③第3条に、「国及び地方公共団体は、動物の愛護と適正な飼養に関し、相互に連携を図りつつ、学校、地域、家庭における教育活動、広報活動を通じて普及啓発を図るように努めなければならない」とある。また、「基本指針」の中に、「動物の愛護及び管理の意義などに関する国民の理解は十分とはいえない状況にある。また、生命尊重、友愛等の情操の涵養の観点から、特に子どもが心豊かに育つうえで、近年動物との触れ合いや動物の適正な飼養の経験が重要であることが必要」としたうえで、教育活動や広報活動に取り組むことが求められていると記述。
昨年の5.25、動物・生物学者、獣医師会連盟で、「被災動物を、貴重な生物資源として保護観察下におき、国家的な研究機関を設立する」要望書が提出された。7.8衆議院本会議における私の同趣旨の質問に対して、菅総理から「放射線の動物への影響という学術的観点や動物愛護の観点から大変意義深い提案であり、一つの貴重な提案としてしっかりと受け止めさせていただきたい」との答弁あり。3.5の予算委員会でも、横光副大臣から「素晴らしい提案だ」との答弁。動物愛護の観点から、一時的な「家畜シェルター」として「被災動物保護センター」を設置してはどうか?既に4か所で民間人によって、20頭から300頭と規模は様々だが、牛や羊、ヤギの「飼育」が継続されている。積極的に、民間の動物愛護の取り組みを、国民の動物愛護拠点のひとつとして政府として顕彰し、積極的にPRをしてはどうか?

→(副大臣)動物愛護ということでは命に変わりはないが、どうしても畜産、家畜となると、行政上、所管が農水省になってしまう。

④動物福祉の観点からも研究が必要。日本人の心を示すべきではないか。被災動物の保護について、特に今問題になっている警戒区域内の牛の保護について、自治体や研究者、飼育者を交えて、会議を開いてはどうか?たとえば、環境審議会の「動物愛護部会」で諮問してはどうか?

→(副大臣)動物愛護部会は、家畜の場合はどうしても管轄外。行政上、所管が農水省になってしまう。被災ペットはもちろん対応しているが、農水省と協力するしかない。

家畜ならそうでだろうが、既に家畜ではなく、野生化している、という指摘もある。世界でも稀な、“半野生牛”“野生化牛”なのではないか?東北大の佐藤衆介教授は、「家畜福祉の観点から、集約畜産の中で明らかにできない、家畜動物の正常な行動の解明が必要。家畜の野生種や野生化家畜は貴重(英国のチリンガム公園牛、鹿児島のトカラ列島口之島牛だけ)」と指摘。原発周辺区域に、野生動物保護区を設定し、放牧研究を行ってはどうかと提案している。
例えば「自然環境保全法」第22条は、自然的社会的諸条件からみてその区域における自然環境を保全することが特に必要なものを「自然環境保全地域」として指定することができる、としている。野生動物を対象にした「鳥獣保護法」に基づく「鳥獣保護区」、国内希少野生動植物の保存を定める「種の保存法」に基づく「生息地等保護区」んど、いずれも環境大臣が必要と認めるものを指定することができる、としている。指定してはどうか?

→(副大臣)自然環境保護区や鳥獣保護区は、自然の風景や希少な野生動物を保護することを目的にしている。野生化家畜を指定するのは今のところ難しい。

「ふくちゃん」の飼い主・鵜沼さんは、埼玉県で野菜農家として出直す準備をしながらも、「同意書は出さない。また、牛に会いに行きたい。人間は勝手すぎる。牛が生きているんだから、私たちも一生懸命生きていきたい。ふくに、頑張ったよって、見せてやりたい。」と言われた。
動物愛護の観点のみならず、飼育者と心理的関係の強い動物を救うことは、飼育者である被災者を救うこと。人々の生きる意欲を削ぐような対応は、決して復興に繋がらない。被災者の心に寄り添い、復興支援していくという観点から、農水省と連携して合同会議を開いてはどうか?

→(副大臣)話を聞いているうちに、確かに分野は違うが、こういった意見があった、これまで経験したことがなかった事態を迎えて、畜舎から解き放たれて放置されている家畜にどう対応すべきか、動物愛護部会にどういう対応をすべきか、意見を聞いてみたいと思った。

もともと、瀕死の家畜を苦痛から救うという大義の為、現場の声として出された「安楽殺」処分。現在は、元気よく野生で逃げ回る牛を懸命につかまえて殺す作業になってしまっている。作業にあたる獣医師も、「動物の命を救うはずの獣医師なのに、殺すのはつらい」と嘆いている。また、同意していない農家の中にも、近所との軋轢のなか、「牛は殺したくないけど、疲れてしまった。早く牛から解放されたい」との声も多い。
エム牧場の吉沢牧場長は、「牛たちは原発事故の生きた証。絶望の中の希望の灯だ。牛を捨てざるを得なかった人の為にも、牛飼いの誇りと、残りの人生をかける。」と決意を語る。4月22日で、警戒区域設定から一年を迎え、状況は変わった。誰も幸せにならない措置をあらため、「餓死か安楽殺か」という選択ではなく、「人の手によって生かす“第三の道”」を示すこと、生かすために政治・行政が、「人間のこころ」を示していくべきではないか?問われているのは、「日本人の心」である。

合わせて、毎年数十万匹の犬猫の殺処分から目を離してはならない。あらゆる努力と知恵で命を無駄にしない、そういう国を作っていかなくてはならない。

・・・・終わり

(16日 たかむら記す)

転載元 転載元: 毎日日記



18分30秒あたりから警戒区域内の動物の事を語られています。


皆さんに写真を配られているようです。

たかむら議員、有難うございます。

他界したふくちゃんと飼い主さんの話題、吉沢さんの話もされています。

環境副大臣の横光氏はファームサンクチュアリーをご存じなかったんですね・・・
今後、よくよくお勉強していただきたいですね。

大臣と名が付くのですから。
どうしてもだめですね、国側は。
法令を変えられないとか・なんとか・・・・
国側は意識を変えてくれないといけません。

たかむら議員の「すでに家畜ではないんですよ」
この言葉がとても胸に残りました。




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