高邑勉議員が、3月5日の予算委員会分科会で警戒区域の動物のこと等について質問されました。



以下は、高邑議員ブログから転載。↓写真が他にも載っています。

http://www.takamura-tsutomu.com/


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3月5日(月)予算委員会分科会で質問



予算委員会第6分科会で、30分質問する機会を頂きました。農水省と環境省に、被災地の復興と技術革新、ひいては地元産業振興に資する提案をさせて頂きました。

質問に対して、筒井副大臣、中野政務官、横光副大臣からそれぞれ前向きな回答がありました。特に、被災動物への取り組みについては、環境が厳しいのは百も承知です。震災から間もなく一年、警戒区域設定から10か月余りが経過し、状況は変わっています。


被災農家の心に寄り添い、より丁寧に「命」に向き合うべき、と訴えました。これは、要望ではなく現場からの提案です。人間の心さえあれば、何もしないわけにはいかないはず・・・。そんな淡い期待を繋げる答弁だったかどうか、半々です。しかし、自らの質問で、一定の回答を得ましたので、次回環境委員会の質問で、更に提案を深めたいと作戦を練ります。

ちなみに、こういった質問は、現場での経験や学識との意見交換のみならず、日ごろからの役所との情報・意見交換の中から導き出されます。より、実現可能性を高めた提案ができるように、まだまだ修行が必要です。







質問要旨と写真



(以下、質問要旨)

まず、農水省に対して。合併市の農業施設の集約化支援・「強い農業づくり交付金」について。耐用年数を大きく経過した老朽化農業関連施設の整備が課題となっている。特に、市町村合併によって、地域ごとに整備されていた小規模施設を集約化するため、事業者の負担を軽減する支援措置や、用途変更・廃止を容易にする為の承認基準の緩和が必要と思うが。山口市南部カントリーエレベーター、山口市中部・阿東地域ライスセンター統合について、事業承認と、的確な国の支援をお願いしたい。

続いて、バイオマスガス、バイオエタノールの利活用について。2月16日、島田市の震災がれき広域処理、溶融炉燃焼実験に参加。その際、慎重派の住民から要望書をお預かりし、大臣にもお渡しした。
いわく、「放射能を除去しバイオ燃料に転換できる技術がある。セシウムは800℃で揮発し、ガス化させる過程でセシウムをフィルターに吸着させることができる。」午前の城内議員の質疑で、農水省はすでにバイオマス発電、バイオエタノールを、震災特区などで活用することにしているとあったが、その取り組み状況はどうか?

また、京都大学の植田教授が開発した「アーミング酵母」を使えば、低コストで効率的なセルロースエタノールが製造可能。デンプンだけでなく、稲わら、麦わら、茎、根、ススキや海藻など、セルロースを含む植物原料からの一貫生産が、従来の10分の1程度の原料で可能となる。すでに、NEDOの実証実験で最終段階に入っているが、年間10万kl製造でのコストは40円/ℓを目標としている。事業化にあたっては、バイオマスをいかに安定的に集積できるか、資金をどう調達するか、が課題。農家の収入拡大をもたらす先端技術の事業化について、農水省として、どのように評価し、支援していくか?


最後に、警戒区域内に生息する家畜の有効活用について、両省に質問。

まず、農水省に対して。警戒区域内の家畜は、5月12日の総理指示により「所有者の同意を得たうえで安楽殺」となっているが、例外として、野馬追いの馬、希少種の種豚の搬送に続き、南相馬市での放れ牛を用いた「放射性セシウムの被ばく推定・体内動態解析研究」に活用するなど、ご対応頂いた。現在、3500頭の半数が死亡し、残りが放れ畜になっているなか、700頭余りが行政によって囲い込まれている。警戒区域の解除までに、500頭あまりの残頭数への一日も早い対応を要請する。一方で、安楽殺を同意しない110戸の農家の所有する牛への対応はどうするのか?

たとえば、放れ牛を用いた研究として、山口県で行っている[レンタカウ]制度(牛を貸しだして耕作放棄地で放牧し草刈りを行う)のように、牛を貸し出して放牧し、低線量地域の土壌や山林の除染技術の研究を行ってはどうか?
また、観光・鑑賞目的での離島や観光牧場での飼育などが提案されれば検討するか?

(岡本議員の質問でもあったが)安楽殺指示を改め、生き残った牛を保護・飼育し、研究や教育で活用する考えはあるか?

続いて、環境省に対して。警戒区域内に放たれた牛、豚、猪豚などは、“家畜”か?家畜であっても、「動物愛護管理法」の規定する保護対象の動物に変わりはない。すでに野生化している、という指摘もあるなかで、東北大の佐藤衆介教授は、「家畜福祉の観点から、集約畜産の中で明らかにできない、家畜動物の正常な行動の解明が必要。家畜の野生種や野生化家畜は貴重。


野生化牛は、英国のチリンガム公園牛、鹿児島のトカラ列島口之島牛だけで、世界でも稀」と指摘。原発周辺区域に、野生動物保護区を設定してはどうかと提案しているが?既に、過酷な環境のなか、警戒区域内の4か所で民間の手で、20頭から300頭と規模は様々だが、「飼育」が継続されている。欧米には、「ファームサンクチュアリ」のような被災動物を修正飼育するシェルターが運営されているが。人間の招いた災厄で、これ以上動物の命を奪うべきではない。取り入れるべきは取り入れ、見習うべきではないか?

更に、(写真を示して)農水省に対して。楢葉町の保護柵の環境があまりにも劣悪。安楽殺前提でないのならば、生息環境にも配慮すべきではないか。

(質問は以上)







委員会質問への回答・・・アーカイブにアップされました



昨日の質問では、「提案型」を心がけました。

特に、警戒区域の動物保護について。農水省のみならず、環境省にも提案させて頂きました。
言いたいことは山ほどあっても、ぐっと堪えながら、政府の対応を全否定したり批判ばかりをするのではなく、制約された条件の中でのこれまでの対応に一定の評価を与えつつも、足らざるを補うための提案をさせて頂いたつもりです。

中野政務官から、「安楽死だけではなく、前向きな選択を話してみる・・・すべてが安楽死ということではなく、時間をもらって研究させて頂きたい」と答弁を頂きました。また、楢葉町の柵囲いの過酷な状況にも、「かわいそうにならないように気を付ける」旨の答弁を得ましたので、さっそく、農水省に改善を促しました。

質問の中で取り上げさせていただいた、東北大学の佐藤教授から連絡をいただき、近々、関係者でこれからの打ち合わせを行うことになりました。このまま放置せず、知恵を出し合って、何とか「回答」を導き出したいと思います。

質疑の模様は、衆議院のホームページからご覧ください。

私の質問の警戒区域内の動物についての部分は、14分前後からです。


http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=TD

(→左のカレンダーの 3月5日 →第6分科会 → 高邑勉(民主党・無所属クラブ)



Momoko-Hime's Blog 動物救援隊 外交官 ももこひめ

















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転載以上。



仲野政務官、「どうやって農家から殺処分の同意を得ていくか」じゃないんですよ。

「どうやって命を生かせるか。農家を救えるか」を考えてほしいと、一年前から言ってきてるんです。


囲み柵内の状態が悪いことについて、「福島県や関係機関と十分話し合いながら、かわいそうな状況を作らないように考えていきたい」とおっしゃりながらも、苦笑?されていませんでした?

いずれにしても、誠実さがあまり感じられなかったのは私だけでしょうか。


仲野さん、柵内でがりがりに痩せこけた牛。

餓死して無造作に放置され、食いつくされてお腹がぽっかり空いた子牛の写真。

見ましたか?


高邑議員のお話を真剣に受け止め、命や苦しむ農家さんと真摯に向き合ってほしいです。





高邑議員と共に活動されてきた今本先生のブログには、「所有者不明な家畜は、処分されるみたいです」とあります。所有者を特定する耳標未装着の牛の殺処分について、このブログでもお知らせしましたが、豚などについても同じ対応がなされるようです。


本当に…一体どれだけの命を奪ったら気が済むのでしょうか。

国はすでに様々な法律を破っていると思いますが…誰にも止められないのでしょうか。




今本先生ブログから抜粋

http://blogs.yahoo.co.jp/shinjo_ah/63557677.html


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それと、所有者不明な家畜は、処分されるみたいです。
見つけ次第・・・処分、、、、という表現になるのかな?

たしかに、地元からの苦情を考えたら、それに対する対処法として、現段階ではこうなってしまうのかもしれません。

牛に関しては、囲い込みをして、
希望の牧場  ファーム アルカディア  と、二つの牧場ができてます。
そして大学の研究でも、一定の成果が出てきそうです。

豚の方も、やれば意味あるデータが取れそうですので、どうにかならないか?という相談がありました。

今でも、高邑議員が現地で頑張ってくださっているみたいです。
昨日、お電話で話をしました。
その中で、やはり、家畜問題と、農家の今後の問題などを気にされてました。



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