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フィギュアスケートの高橋大輔さんを無条件に応援しております。

2000daysまだまだしつこく感想です。

 

 

私はこれまで長年たくさんの選手を応援してきました。

その誕生から世界に認められるまでになり、そして引退し、さらにそのあとの結末まで本当にたくさんのスケーターの人生を見てきたのです。

だからね、哀しかったのです、悔しくも感じました。大ちゃんのスケートが見られなくなる?そんなことは耐えられないと。

物分りのいいファンを恨みました。なぜあなたは平然としていられるの?大ちゃん自身が好きなのはわかるけど、彼のスケートは好きじゃないの?

 

彼がスケートを辞めるというのにどうして何も言わないの?彼のスケートはもはや彼であって彼のものではない。
それは国際的にも貴重な、いわば国宝なのよ。
その国宝が失われようとしてるのになぜ悲しまないの?わかってるの?ほんとに?

 


もしも大ちゃんのスケートが見られなくなったら私、いつまでもグジグジと嘆き悲しんで、涙を出し尽くし、そのうちに干からびたナメクジになります。
 

 

かと言ってスケートしかできないからなんて理由で帰ってきて欲しくなんかない。

そんな中途半端な気持ちでスケートして欲しくない!!
 

スケートに戻るなら真正面から向き合って欲しい。スケートしたくてたまらない気持ちを持って帰ってきて欲しい。
そうでなければフィギュアスケートに対して失礼よ!!



そうです、私はスケオタです。根っからのね。


 

そしてそんな私がここまで惚れ込んだ選手が高橋大輔なのです。

 

だからね、手紙を書こうかと思ってました。

だってあっさりここでこれから次の人生歩むんですね。頑張ってね。

もう苦しまなくて済んでよかったねーー。


なんて言ったらきっと大ちゃんはこう思うでしょ。

そうだよね。僕のスケートは別に無くても良かったものだよねって。
 

ああーー大ちゃんはそういうことを考えかねないめんどくさい奴なのです。
 


だから精一杯地団駄踏んでやろうと思いました。


大ちゃんのスケートが見られないなんて嫌だ嫌だ嫌だ嫌だーーーーー!!
 

戻ってきて一刻も早く戻ってスケートして!!!あなたのスケートは世界遺産なのよ、大好きなのよー(/_;)/~~



って駄々っ子みたいにゴネてやろうと。もしかして万が一でも見てくれたら、と思って手紙出そうと思ってたのです。


少なくともブログで書いておこうと。私は断じて大ちゃんがスケートから離れるのを認められないし、そんなことをしたら世界の損失だ!って訴えておきたかったのです。
大ちゃんが本音書くならわたしも本音で対抗しようとそう思いました。

 


そう、猛烈に腹を立てていましたよ。だって大ちゃんのスケートの危機ですもの。世界の損失です。彼の思うツボで・・・はい、ぶっ飛びましたよ。素直にね。あとがき通り腹を立ててやったわよ

 



 

でも日が経つにつれて少しずつ落ち着いてきたのです。あーあしかたない。岸壁の母になって見守るしかないなあーって思うようになりました。
 

大ちゃんは決してスケートに頼らない人生を構築したいと考えてるわけではないって思えてきたからです。


大ちゃんは男性です。てっぺん目指すのは本能です。それも世界一を目指し、一度はそれを実現したのです。
そりゃあもう並みの雄ではありません。その分負けたらその悔しさだって相当なものです。
 

負けた要因が自分の自信のなさや、ハングリー精神の欠如、決断力の弱さにあると考えた彼は一旦恵まれた環境を捨てて、武者修行に出ようとしているのですね。
 

そして本当に勝てる気持ちになったら戻ってこようと。決してスケートから逃げるわけではないのですね。
 


そんな風に考えようとしてた今夜、私は娘にまた新たな教えをいただきました。


 

実は彼女いま卒業制作に取り組んでいるのですが、普通と違ってこれはチームワークなのです。ひとりで完成させるわけではありません。

つまり4人でチームを組むのが条件なのです。

 

しかしここで重大な問題があります。4人チームの中の2人が実はニート体質ww

 

つまり卒業制作に対して前向きではないお子さんということなのです。

男女2人ずつのチームなのですが、そのうちの男の子ひとりはかつては登校拒否し、空白の3年があった人で結構なお年。
ですが何かといえばすぐに学校を長期欠席します。情緒不安定でそっちのお医者さんにも通ってます。

そしてもうひとりは傍目にはとても真面目な女の子ですがとにかく自信がなくて大人しく、就職のための面談をすっぽかしの常習犯。つまり、今になっても就職が決まらない親泣かせの子なんです。このままでは自宅警備員まっしぐら。
 

この課題を完成させる条件の一つに必ずチームでやり遂げることってのがあります。
もし休んでいる子がいればその間に勝手に制作を進めてはいけないのだそうです。つまり一人脱落者が出ればそれは全体責任になるっていうこと。
 

実社会でももちろん同じようなケースがあります。プロジェクトのチーム全員の足並みが揃うとは限らない。そこでどうするか?
実は卒業制作そのものよりも実践的に困難に対処できる人間を育成するのが娘の学校の狙いだと見ました。


そしてとうとう提出期限が今日なのです。娘に聞いてみました。
 

私:どう?間に合いそう?

娘:うん、最終的にはわたしともうひとりの男の子でなんとかできると思う。でもすんごくギリギリーー!



私:それは良かったねえ。

 

娘:でもものすごく沢山やらなければならないことが残ってるの。間に合うとは思うけどーー


私:なぜそういう羽目になったの?ってあの子達のせい?

 

娘:まあねえ仕事しないからねえ彼らは。

私:そもそも、このプロジェクトのリーダーはいるの?

娘:うん実は、私なのよ。

 

私:えええー?困ったねえ。リーダーとしてそういう子にやる気出させるにはどうしたらいいんだろう?ってか、どうした?だね、もう期限が明日だもんね。
でもあなたも色々やったよね?喧嘩じゃないけどやる気のなさを指摘して逆ギレされたりしたこともあったし。

この卒業制作にあたってはそういうチームをまとめる力も試されてるんじゃないの?すごい勉強になったよね?


娘:うん、言いたいことを言ったこともあったよ。相手を追い詰めすぎて机ひっくり返されたけど、でもあれは言ってみて良かったと思う。


私:そういう時の奥の手はヘルプミーなんだけどね。つまり私も困るから助けてちょうだいってやつよ。
ちょっと上級テクニックだけど、やっぱり相手の承認欲求を満たすしかないんじゃない?自分は求められている、だから頑張る!みたいな心理を利用してみるの。
 

娘:ううん、それは私にはできない。なぜなら私は自分ひとりでやりたいタイプなのよ。私自身で最後までやり抜きたいの、人の手は借りたくないのよ。これは誰の力も借りず自分ひとりで達成したっていう気持ちが欲しいの。


私:ああ、わかる。私も若い頃はそうだったなあ。自分でやり遂げたかったわ。でも今は自分のキャパシティをわきまえてるし、所詮自分はこの程度って思うから、人の力を借りるのに躊躇しないけどね。


娘:うん、でも簡単に助けてって言うのは私には難しいなあ。でもね、かと言ってその子達を叱り飛ばすこともできないの。だって無理やりやれって言ってもダメなことはわかってるもの。


私:うん、そうだろうねえ。難しいね。彼らはきっとトライしてみて失敗するのが怖いのね。



娘:そう、だって就職面談にせよ、一歩家からでなくてはならないじゃん。それはそれだけで労力よね。その上で結果が良くないのはわかってるからね。なら、最初から出ない方がマシ!って思ってしまうのよ。

でもねいつまでもそんなことはしていられないって本人だってわかってるの。だって夏休みの最後には宿題をやらなきゃならないっていうい気持ちは誰にでもあるもの。


私:・・・じゃあその子が一歩も踏み出せなかったら?

 

娘:それはまだほんとうの危機感がないってことよ。まだまだ人に頼ってる間は危機感が薄いってことね。
大概の人は本人が危機感を感じる前にこの道を行けとか指示したり、待ちきれなくてほかの道におもいきり投げ込んだりするわ。



私:・・・ああそうしたらその子の思うツボね。所詮ほかの人が選んだ道。だからできないって言い訳にできちゃうね。


娘:うんだからその繰り返しですね。怒ってみたりお願いしてみても結局それは自分で選んだ道じゃないからやる気なし。


私:うーん・・・ではその子がもしも一歩踏み出したら、それは凄いことなのね?

 

娘:そうよ。凄いことなのよ。それは認めていいわ。


私:じゃあね、もしもそうやって道を踏み出したとして、もしも挫折してしまったら?案の定すぐに落とし穴にはまったり、それこそトライするんじゃなかったって後悔することになったら?

 

娘:その可能性は高いわ。大概挫折するわよ。だってそれまで怖がってたのよ。高確率で躓くよきっと。それは当たり前。そこでダメになってもそれはその子の選んだことなのよ。
 

私:ええええー!・・・でもそうよね、そういうものよね。そしたらその子はますます自信を失ったりしないかしら?大丈夫なの?

 

娘:うん失うわ。

私:wwwwww

娘:でもね、そしたら手を取って立ち上がらせていいのよ。サポートしていいの。叱咤激励したっていい。

 

私:??


娘:必ず失敗はするわ。それはでもその子の経験値なの。その子だけの財産なのよ。

だってさそれは誰かが放りこんだり、命令した道じゃなくて本人が選んだ道。それが本当の道。だからどんなにサポートしたってそれはその子のプライドを傷つけないわ。

私:ああーそういうことなのね。

娘:うん、だからね、待つしかないの。その子が選ぶまで待つしかないの。でももしも一歩歩み始めたら、そしてつまずいたら初めてたくさんアドバイスすればいいわ。たくさんサポートすればいいの、一緒に歩いてあげればいいの。だってその子が選んだ道だもの。


私:すごい!素晴らしいね。さすがだわ。今の録音しておきたいわ。
そしてあなたが道に迷った時にこれを聞かせてあげる。あの時あなたはこう言っていたのよって。
今自分の言ったこと忘れないでね。そしてその勢いで今夜課題頑張って!

 

娘:うんそうする。頑張る!

 

彼女は留年覚悟でギリギリまで友達ふたりを待っていました。彼らの自発的な参加をね。


私は感動しました。娘はいつの間にか成人していました。大人になっていました。私が大人になりきる前に。
 

まあ、課題が間に合うかどうかは祈るしかないのですが、彼女をここまで成長させてくれたのですもの、卒業課題が間に合わなくても、なんならもう一年学ばせたって長い人生無駄ではないっていう気がしてきました。でもきっとやり遂げてくれると思います。どうやらその算段はついたようです。登校拒否気味の男の子が担当した部分はそれはそれは出来が良かったしね。
まあ、娘が言うようにそれぞれが思った以上にプライドを持っているものですね。

 


大ちゃんが選ぼうとしてるのも茨の道かもしれません。もしかしたらそのうち私たちは彼の便りを聞くことが困難になるかもしれません。
私はただそれを嘆いていました。
 

ですが今は黙って見送ります。でももしもどこかで私たちの助けを必要としてくれたら、その時に精一杯応援しようと決めました。

こんどこそ遠慮なく応援したっていいんですね。
 

だってそれは彼が選んだ本当の道なんですもの。

 

昔、まだ赤ちゃんだった娘が寝る前に必ずタイムトゥセイグッバイを子守唄がわりにかけていました。

 

あれは悲しい曲ではないんです。

 

共に蘇らせよう。一緒に船に乗り、海を越えていこう。

もうなくなってしまった海に。

二人で海を蘇らせよう。

二人で行こう。

あなたとわたし。
 


SOIで見ることが叶えばと思います。

でもまだ見ること叶わずともそれはそれでいいんです。


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