『オトコの娘』と『ヲタク』と『萌え』と私。 | 桃井はるこオフィシャルブログ「モモブロ」Powered by アメブロ

『オトコの娘』と『ヲタク』と『萌え』と私。

ごきげんよう(^^)

前回のTwitterについての文章に、コメントありがとうございます(^^)
みなさんのTwitter観、興味深く読ませていただきました。
またTwitterについてわたしも思うことがあったら書きますね(^^)

応援メッセージもありがとうございます(^^)

さて……

NHK BS2でわたしも出演させていただいた『MAG・ネット』の『オトコの娘』特集が放送されましたー(^~)
観てくださった方、ありがとうございます。

わたしは、(福)こと福田淳さん、吉本たいまつさんと「銭湯」で語らせていただきました。
番組の打ち合わせの際、ロケ場所についてスタッフの方とお話をしていて、
「ロケ場所は、男女の別を初めて意識する場ということで、銭湯なんていかがでしょう?」とご提案したら、見事に願いを叶えていただくことができました(^^)
「MAG・ネット」スタッフの方の、テーマについて外から眺めるのではなく、中に入り込んでの番組作りには頭が下がる思いです。

さて「オトコの娘」にもいろいろいますが、わたしは主に現実世界にいる(いわゆる「三次元」の)、
アキバ系周辺で最近増えている女装男子についてポジティブに考えているので、そのことをお話しようと思い伺いました(^^)

わたしが女装っ子を支持する理由は色々あるんですが、その中でも一番大きいのは…
「21世紀のヲタクの自由さを象徴する存在」だと思えるからです。

わたしがヲタクとして開花しだした頃…90年代前半、高校生の頃なんかは、
たとえばパソコンに関しては知識がないとそもそも使いこなせない敷居の高いモノでしたし、
秋葉原のお店でヌルい質問をしてしまうと「もうちょっと勉強してからいらっしゃい」などと言われてしまい、パーツを売ってもらえなかったりもしましたw
アニメの話をしていても、昔の映画のオマージュのシーンが分からなかったりすると、「もぐり認定」というか、
より知識があるほうが偉いという感じで……とかく、ヲタクは、堅苦しかったわけですよ。
まあわたしにもその堅苦しさがあるわけで、こういう文章を書いてるわけです(^^;)
というか、堅苦しいのが、ヲタクだったわけです。

たとえば、アイドルのファンになる時も、キャラがかわいければそれでいいはずなのに、
歌唱力だとか将来性だとか、1ファンなのに、まるで評論家のように、
そこに何か理由があるほうが、上だった。
(だから、女なのに女のアイドルが好きなわたしと話が合う方に沢山会えたのですがね。)

本当にその作品自体に惚れ込んでいる人もいれば、
アニメの中に出てくる可愛い女の子キャラに実は恋をしているけれど、
大義名分が欲しくて、語っている人もいた気がします。
(そんな中80年代の「レモンエンジェル」は偉大だと思うのですがそれはまた別の機会にw)
ヲタクの男性は、硬派でいなきゃいけなかった(硬派、って死語ですねw)。
美少女フィギュアは高級品だったし、部屋に置いたら「なにかが終わる」みたいなあの感じw
今みたいに、「三次元はいらない」なんて、ネタだったとしても、言えなかったんです。

そんな90年代後半、パソコン通信の世界で「くぅ~」という言葉が流行しだしました。
アニメのキャラやアイドルの可愛さに身をよじる様を表現したものです。
その後、その言葉は「萌え」に置き換わっていきました。
(わたしが最初に見たのはニフティサーブでの椎名へきるさんのライブビデオ実況で、でした。)

今思うと、「萌え」という言葉は、大の大人のヲタ男が口にすることを許された「カワイイ」だったのかもしれません。

「萌えは」「電車男」の出現までは、男性名詞でした。

この「萌え」という言葉は便利でしたー。
この言葉が現れたせいで、2次元の女の子やアイドルが好きだ、かわいいと感じるということを、
理論ではなく感情で表しても許される流れができたような気がします。
その後は、むしろその方が多数派になっていったのかもしれません。
そして、インターネットの発達によってより知識が多いほうがより偉いということもなくなり、
ニコ動の出現により文章ではなく「○○してみた」なんて表現方法も現れ、ネタの時代になりwww
現在に至る。

90年代のヲタクの主な共通言語は「エヴァ」でした。
そして、実は京アニ作品の「小麦ちゃん」などを経てw、
00年代最初の大きな共通言語は「ハルヒ」です。
この最大公約数ができたことで、既製の量産されたコスプレ衣装が手に入りやすくなったことも大きいと思います。

とまあ…いろんな複合的な理由があって、わたしが十代の頃、
90年代にはアニメキャラの女装コスなんて、そんなカジュアルにできる雰囲気じゃなかったんですよ。
(今でも「キャラを汚すな」と本気で怒る人もいるかもしれませんが…それは、男がというより、似合っているかどうかな気がします。)

わたしは、オトコの娘に限らず、その人が好きなものを素直に好きと言える、
全身で表現してもいい、今の場が好きなんです。
もちろん、理論武装も好きですよ。語り合うの好きですから。
でも、したかったら、その格好をしたって、いいじゃないですか。
そこにオトコの娘がいてもいいと、自然に許されてるよーな、明るさが好きなんです。

ちなみに…
わたしはロケの前の日、曲を作っていて寝ないで現場に行ってしまいました。
これは失敗でしたねー…。目の下がクマー!になっていたようですw

実況を見ているとわたしの発言の内容について言及してくださっている書き込みもありましたが、
容姿についてのツッコミが多かったwww
わたしのことを「年取った」と揶揄する人に言ってあげたい。
あなたも同じだけ年を取ったんだよwww
いい年のとり方をしたいなあ…。

で、女装子でもそうじゃなくても、テレビでは、人は結局見た目が9割なのかな~、現実は厳しいな~、
でも負けずにがんばろうw女装子達といっしょにwwwと思うのでした。

…コラーゲンドリンク飲んで寝よう。

桃井はるこオフィシャルブログ「モモブロ」Powered by アメブロ-KSL2010の1

↑の写真は、先週末『KSL Live World 2010』の会場に伺った時の(^^)
暖かい、そして熱いライブでしたー!
すごく、いい影響受けちゃいそうです(^^)

打ち上げで、Liaさんと(^^)
LiaさんがKeyの作品と出会ってからも、10周年なんですよね……!
$桃井はるこオフィシャルブログ「モモブロ」Powered by アメブロ-Liaさんと(^^)

さいごに…こんな長文を最後まで読んでくださってありがとうございます(^^)