朝のニュースで、認知症の人の運転事故について報道してたけれど。確かに老人の引き起こす事故が多くなっているようで。年寄りの方が多いんだし、地方では交通手段が無くて通院や買い物にも必需品だろうからね。

 けれど被害にあった方は最悪だよね。保険とか補償があっても、ダメージは深く長く残るだろうし。心身喪失が成り立てば運転者の事も責められない。

 認知かどうかの確認も難しいだろうけど、スペインもたしか70歳過ぎたら免許証1年更新とか実際に運転させて判断するとかあったと思う。当時のスペインは免許証は7年更新。車検も10年だった。国際免許持って行けば簡単な試験で受けて発行してくれたと思う。

 年を取ると頭の中では、颯爽と車飛ばしていた記憶だけがあっても、身体が反応しないという哀しい現象も起こるんだけど。

 自動運転の車が増えたらそういう事故は防げるんだろうか。事故を防ぐには革新的かもしれないけど。私的にはつまんねぇと思うけど。梅親瓶も書いていらしたけど、何でも自動になると人の感性とか反射神経とか衰えそうだよね。

 若い頃は運転が大好きで、車で北海道から九州まで出かけ、山の中まで走ったり、ラリーの真似事や04加速を競ったりもしたけど。オートマなんか乗ってらんねぇの人よね。バイクもさんざん乗り回してツーリング行ったり、走るのを楽しんだ。これも非力なくせにキック派ね。

 科学の方には、人類の進歩に疎いアナログ人間と馬鹿にされるでしょうが。ジャガーは何故オイル漏れするのかって話があって、車はオイル漏れする道具だって意識をオーナーに持ってほしいから、オイル漏れしなくするのは容易だがしないのだ。ってほんとかと思うけど。

 日本はモータースポーツには冷たい国だからなぁ。バイクも川原もダメ公道も指定速度しかダメじゃ、どこでスピード訓練できるんだろう。スピードがダメなら加速だけ良くしてスピードでない車作ればいいじゃん。でも売れないだろうね。

 「マイクハマーに伝言」も「バリバリ伝説」も小説や漫画の世界だけなのよ。

 帰国してからは街暮らしのこともあって、とにかく駐車場代も高いし保険もガソリン代もあるから、タクシーの方が安上がり。目が悪くなってからは源ちゃりもチャリも禁止されてしまった。ううむ;哀しいが事故は自分だけじゃないからね。

 それで事故の話では、日本の道路交通表示が判り難いのは前から言われてるんだけど。道が複雑ってことも、交通量が多いってこともあるんだろうね。建設省とか警察とか交通局とかの縦割り行政の弊害とかね。

 もう路地の時間帯左折禁止なんて、違反切符切るためにあるんじゃないかと思うような場所もあるから。40k制限が20k制限に変わる所で速度違反の取り締まりやったりね。ノルマ主義はいやだよね。

 ドイツではユーザーユニオンみたいな団体があって、地域にどういう標識立てるか信号つけるか、その道路を日常使う人の意見を出してもらい、交通局に勧告するそうだけど。どうも日本のように交通関連団体が、警察の天下りや退職者の受け皿になっているようではねぇ。

 そういえば、60年後半に、日本にもユーザーユニオンができたんだよね。主に欠陥車被害者の訴訟とかメーカーに勧告をしていて、そういうユーザー側に立つ視点はいいなぁと思っていたんだけど。示談交渉が恐喝にあたると逆に訴えられて潰れましたね。真相は判断できないけれど、そういう動きが消えてしまったのは残念。

 メーカーも運転者も、命の安全が第一ってことは同じなんだと思うけど。対策が、取り締まりの強化や制裁や制限だけにならずに、人の暮らしから考えられるようだといいよね。