今朝は早く目が覚めたので朝ぼやきを。

 マスメィアがどんどん機能しなくなっている日本と云う国では、素晴らしい日本、TPPで安い輸入品が入ってくる、新内閣で経済成長などの報道ばかりだけど。

 朝の番組で金子勝氏がTPPの危険性を判りやすく解説していて、こういう説明はみんな見てないのかなぁと不思議。問題はバターや乳製品が安く買えるなんて問題じゃないんだよね。

 ウイキリークスで知的財産関連の一部がリークされ、モンサントン法の拡大が明らかになった。種を企業が独占して、人びとが共有することを犯罪とする政策。グローバル企業がどっと入ってきた時に、農産業だけでなく多くの中小が潰れて国際訴訟の嵐が吹き荒れるだろうと予測がつくのだが。

 大体が秘密で、導入された場合の対応策も検討議論できない条項を、丸呑みした後の被害は計り知れないよね。経済や外交の問題どころか生活直撃、日本の破綻さえ伺えるのに。

 堤未加さんが、アメリカやカナダはこれから迎える選挙が議会承認を左右するが、日本は「大筋合意」をたてに国内法をガンガン変えていくでしょう。それが怖ろしいと述べていたけど、今の政権では法治もなにも都合よく変える可能性があるからね。クリントンもTPPに賛意できないって述べてるのは米国でも反対が大きいからだ。

 日本人ノーベル賞受賞で浮かれているけど「チェルノブイリの祈り」の作家が受賞した意味は伝えない。

 疫学専門家の岡山大学 津田敏秀教授が「福島の甲状腺がん多発は被ばくの影響で、なされるべき対策が取られていれば減らせたはずだ」との指摘。

 甲状腺異常のチェルノブイリの50倍多発が発表され、海外特派員記者会見もあって、海外に発信されているのに日本のトップ記事にはならない。東京の河川汚染もデータが出て、こんなことでオリンピックが開けるのか。

 難民ヘイト画を描いたはすみ氏が安倍支持の旗振りで、旧日本軍慰安婦は嘘とか反韓メッセージを投稿していることもBBCが1面で紹介している。

 別に海外報道が素晴らしいとか正しいと言うのではないんだけどね。南京事件の世界遺産問題も、そういう日本は国際的に支持されない理由があるんだよね。日本は信頼を失いつつある。中韓は敵とか煽ってた人は嬉しいのかね。

 南スーダンでは、自衛隊以外の日本人NGOは立ち入り禁止が出て、じゃ駆けつけ警護って誰を警護するんだろうって不思議でしょ。

 平和を守ろうとトートバックに書いてあるのを警官に咎められたりと、些細な日常にじわじわと迫ってくる。どうも、どん暗い話しか見えないんだけど。

 昨日ツイッターで、スペイン事情に詳しい方と、スペインのpodemos党の躍進についてやりとりしてたんだけど「Podemosは政治家のあり方を変えたけど、政党や市民の政治参加の在り方を変えるところまでは行ってない。今は「下からの民主主義の実践」を上から始めた矛盾に苦しんでいる感じ。大きな目標なので時間がかかるのはしょうがないですよね」という話で。

 スペインは地方によって社会の在り方がかなり違うから、下からの民主主義の実践に同じモデルを用いるのは不可能で、そこにPodemosの限界があるとのことだったが。

 独立問題で脱中央集権国家がすすみ、地方議会が変わって行き地方自治が進んで、地方自治国の協和制形態になっていくんだろうか。確かに時間はかかるだろうけど、小さな地方国の融和的連携がある形態は見てみたいなぁ。

 シールズの地方の学生や市民の小さいデモでも、それは地方である意味があると思うんだよね。上からの地方創生なんてありえない。

とにかく上から押し付けられる行政政策に、果たしてそれは民の為になるのか。って目線で判断するってことは必要なんだよね。

日本の今に、希望を持って一票を投じられる政党があるんだろうか、未来の明るさに掛けられる政治家がいるのかと思うと、ちょっと辛いけど、希望の種は一人一人撒いていかないとね。