DV(家庭内暴力)とかモラスハラスメント(精神的暴力)というのは、表に見え難い犯罪なんだよね。

被害に合ってる人が立ち向かえない。イジメと同様に支配されてしまうと反抗が出来なくなるのよね。

今日、高橋源一郎氏が記事で書いてらしたけど。今の日本の状況を家庭内暴力に例えてらして、なるほどそうだなぁと思ったの。

昔、患者や友人でも家庭内暴力を受けてた人を何人か知っているし、モラハラに合った人も知ってる。自分も軽かったが近い情況も経験したんだけど。

とにかく力の暴力も精神的暴力も、心の支配からはじまる。

いかにお前は無能で駄目な人間かを仕込んでいくの。こういう時の加害者は詐欺師のように巧で、自責の念やコンプレックスに食い込んで支配していく。そして支配者である自分への忠誠を誓わせ膝まずかせる。

高橋氏の話は。
「秘密保護法」だけではなく、この法案に象徴される、社会や国家の変化についてで。タイトルは「ここは、DV国家なのか」いま、この国が、いわゆるDV(ドメスティック・バイオレンス)の加害者のようになりつつあるような気がしています。

弱い人間を責めること、力を誇示しようとすること、力で押しつけようとすること、それにも関わらずなぜか「愛(国心)」を要求すること。それはどれもDVの加害者の特徴です。そして、残念なことに、DVの加害者は反省することがないのです。と書かれていたが。

不思議なのはDV被害に合った女性が、愚かでもなく良識的な女性もいたことなの。それが竦んでしまって、言いなりに殴られたり骨を折るほどの暴力を受けて逃げもしない。それが心の支配の怖さなんだろうが。

いまのDV国家では、力で支配する加害者は反省しないんだよね。

理屈と膏薬は何にでもつくから、国(お前)を良くしようとやってるんだと本人も思い込んでいるのかもしれないが。虐待の親が躾の為とか子供の為とかの理由をつけるのと同じなんだよね。

受ける者の痛みや苦しさを決して理解でしない、一種の社会病理のようなの。そして本当に強い自己はこんなことはしないのよ。

病む社会が病む為政者を生むとも云えない事もないが、社会病理者数人が権力を握っていたりすると目も当てられない。

悪貨は良貨を駆逐するっていうけど、権力と言う使い方によっては暴力と同じ性質のものを振り回して、己を顧みる事がない。

カウンセリングなどでも、被害者に立ち向かう勇気や切っ掛けを与えられるかも知れないが、こういう加害者の病理はさらに難しいの。人の話を聞くって事が出来ないから、人を同じ人として見られないからね。

愛すべき国なら、強制なんかしなくても人は国を愛するだろうに・・



シマエナガって鳥さん、可愛ゆい。