昨日はグランフロント大阪にてミキハウス主催のイベントが2本


来春出産予定の妊婦さん対象に赤ちゃんの発育発達と食生活のお話をしてきました。


週数によってここまで細かく食べる量や摂るべき栄養素が異なるのだから、妊婦さんに寄り添う食生活指導が必要不可欠と改めて思います。     

  


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赤ちゃんの出生体重は、将来の生活習慣病リスクだけでなく、学業成績や生涯所得とも相関することが報告されていいます。
適性に体重を増やすためにしっかり食べて欲しいものの、埼玉県・奈良県は食事量は増えるものの理想に満たず、神奈川県は中期になっても増加せず、浜松では妊娠後期に向けて低下する(!)傾向にあることが妊婦栄養調査から報告されています


これではいつかの朝日新聞の見出し通り「日本の赤ちゃん痩せ細る一方」であり、低出生体重児は減らせません。


妊娠後期にとくに必要な栄養素は、骨や脳の発達発育に必要なDHA・ビタミンD、貧血対策に必要な鉄分やたんぱく質など


赤ちゃんの体重がぐっと増す妊娠後期にお母さんがエネルギー不足になると、赤ちゃんに届くはずの脂肪やたんぱく質がエネルギーとして使われてしまい、IQに影響することも報告されています。

食事回数をこまめにし、カロリーの高い良質なオイルなどを積極的に活用し、2,400~2,450kcalを維持して欲しいと願います


食べることは生きることですが、妊娠において食べることは育むこと。


来年、どこまで多くのプレママとママにこの情報を届けられるか、大きなチャレンジです。


Baby Book Ⅱ -十月十日完全食事ガイド-
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※母性衛生(2011)第52巻2号・pp286-293
※栄養学雑誌Vol.61 No.3171~182(2003)
※栄養学雑誌Vol.71 Supplement 1 S26~S38(2013)
※メディアミルクセミナー 日本人の食事摂取基準(2015)厚生労働省