認知症の方への接し方 ① | ☆なおっちさんちの幸せいっぱいブログ☆

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昨日、ピグで知り合った方が認知症の方の介護について悩んでいらっしゃったので、ちょっと、何回かにわけてまじめに介護についてお話をしてみたいと思います。


一応、専門職なので・・・あせる


たまにはカッコイイところも見せておかないとねニコニコ


まず、認知症の方への接し方について・・・


一言でいえばマニュアルなんてありません


こちらの言っていることやしていることを理解していれば、『認知症』とは言わないからです。


普通にお年を召されて介護が必要になった場合は、ある程度、その方への接し方について、介護技術などグループ内で統一しマニュアル化することは可能です。


ですが、人間、顔や性格が違うように、認知症の方も十人十色なんです。


しかも、今日と明日、極端にいえば『さっき』と『今』でさえ、刻々と変化しているわけですから・・・


例えばの話をしましょう。


認知症のAさんという方がいらっしゃいます。

Aさんは朝から不安症状を訴えていて、『帰りたい、帰りたい』とそわそわしています。


その姿を見て、あなたならどのように接しますか?


私の場合、しばらくAさんの様子を危険のないように観察しておきます。そして、少し時間が経過してから、Aさんの前に行き、声をかけます。


ちょっと気を紛らわせるために、一緒に出来る簡単なこと(例えば洗濯物を干したり、お茶を入れたり・・・)を探して一緒に行うことで、気を他にそらせます。


落ち着いたところで、一緒に座りゆっくりお茶をのみながらお話をします。信頼関係が出来て入れば、時々背中を撫でて差し上げたり、手をつないで差し上げたりして、安心感を与えます。


背中を撫でて差し上げると、不安症状が軽減するし、心強い、と数名の方がおっしゃっていました。


30分くらいすれば少しは気持ちが落ち着くと思います。


また、そのあと『帰りたい、帰りたい』とそわそわするかもしれませんが、同じように接して成功する場合もあるし、『もう、その言葉には騙されん』と失敗することもあります。


でも、気長に接することが大切です。焦らせたり、怒ったりすることは、絶対にしてはいけません。介護をさせていただくときには、『ゆったりとした気持ち』で接することが大切です。


あと、上記の例で私がAさんの状態を落ち着かせることが出来たからと言って、みんながみんな、同じことをして成功するとは限りません。


相性がありますので・・・


自分の介護がうまくいかないときには、うまく接している人の行動を見て自分とその人と何処が違うのかを考え、自分なりの工夫で接することが大切です。


それから、声をかける場合、必ず前から声をかけるようにしてください。これは認知症の方に限らず、高齢者の方と接するときには必ず前から声をかけることが大切です。もっと言うならば、高齢者の前に立ち、自分の存在に気づかせてから声をかけることが望ましいと思います。


私たちでもそうですが、考え事などしているときに声をかけられるとビックリしてしまいますよね。高齢者の場合は特に目が見えづらくなったり、耳が聞こえづらくなったりしていますから、急に声をかけたことによって、思わぬ事故につながることも想定されます。なので、相手の前に立ち、まず深呼吸して自分の存在を知らせてから声をかけるようにしてください。


今日のPointは


①ゆったりとした気持ちで接する


②声をかけるときには必ず、前から声をかける


です。


本当に認知症の方の介護は大変です。いろんな人の話を聞いたりして、介護に望んでくださいね。

また、明日、違う内容でお話したいと思います。